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詩集 名前のないもの 第3章 呪歌 06

退化


彼らサピエンス
歩き 走り 叫ぶ
カマキリのオノ振り上げ
切りつける大気が耳を打つ

ああサピエンスよ
口の先だけではあるけれど
声援を送ろう

私は昨日までピテカントロプス
今日中にはオーストラロピテクス位に退化する予定

彼らサピエンス
歴史を創ると言う
我はピテクス
滅び去るのみ

(1968.10.xx)

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