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詩集 名前のないもの 第3章 呪歌 05

エピソード


やさしそうな顔の
もう半分ほど好きになってしまった女
(ひと)
人妻だったりすると
やっぱりボクはさびしいのです

満員のバスの中で
赤の他人の赤ん坊の頭を
そっとささえていたその手が
どことなく荒れていたのを思い出すのです

(1968.10.xx)

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