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詩集 名前のないもの 第2章 駄荼懦惰堕 22

進化


絶対的な進化の過程が進行する
もうまるでアメーバのような単一な
孤立無援で無感覚な生命形態のように感ぜられる

めくるめく進化の過程を再びたどることの困難さはどうしようもない
現在の刹那を生きることの意味は
重すぎて”対立体”のオレには負いきれない

明日が来るということの予感と
それが何の裏づけもない空想にすぎないのだという確信が反発する

眠りを眠ることのむずかしさは
生を生きることのむずかしさと無関係ではない・のだろうか

求める
求める
求む
生活・目的・自己・などなど

溺れそうなほど水を飲んでしまえば
もう一度水がうまいと思えるかもしれない

(1968.2.10)

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