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詩集 名前のないもの 第2章 駄荼懦惰堕 21
冬の時代 立春
白い水沫の幕をはね上げて
四つ足の機械が走ってゆく
この見せかけの雪解けは
また朝には一面の凍結を従えた冬に征服される
ニセモノの日差しに暖をとりながら
ああ春が来たのだなと
自分の心に問いかけてみる
答えはあまりにも明確なのに
(1968.2.5)
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