詩集TOP

冬眠
(1965.8〜1966.10)

駄荼懦惰堕
(1967.2〜1968.4)

呪歌
(1968.5〜1968.11)

名前のないもの
(1968.11〜1969.3)

拾遺集
(1969.4以降) 

 

Home

詩集 名前のないもの 第2章 駄荼懦惰堕 11

あきらめ


あきらめはしない
この町にいる間は
春のカラマツの緑の点描の中でも
冬の痛いような雪道の上でも
ボクは待っていよう

それは必要なのだ
たしかに
もし足りないものがあるのなら
ぜひともそろえることにしよう
たとえそれが
意志と才覚であったとしても

とにかく
あきらめはしない

(1967.7.14)

back                         next