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詩集 名前のないもの 第2章 駄荼懦惰堕 10

発酵


この緩慢な発酵がいったい何に起因しているのか
それをさがし続けていたのがボクの日常ではなかったろうか
朝に対していだく予感とそれに続く失望のくり返しは
結局、そのまま一日が過ぎて行くことへの不安と焦燥とではなかったろうか
否定することも肯定することもできないでいる状態をどうするか
否定がなにものをも生まないとすれば肯定の生むものは何なのだろうか

(1967.7.14)

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