第43話 梅雨の言い伝え(前編)
あらすじ
- ある日、翔子は思っていた。なぜ男というのはこうも無神経なのだろうと。そう思っているのは他ならぬ太助のせいだった。キリュウの試練を真剣に受け続けるあまり、シャオとろくに話もしていなかったのだ。シャオもまたそのことで寂しさを感じてはいたのだが、それは梅雨のせいだと場違いなことを思っていた。
その想いを感じ取った翔子はその夜、シャオに電話で、「大昔からの言い伝えで、その年の梅雨最初に降った雨がやむまでに、お互い同士しか口をきかなかった二人は、その夏とんでもなく幸せになれる」という大嘘をつく。
翌日、朝から雨が降っており、シャオは言い伝えを実行するために慌てて太助の部屋へ。着替え中(!)にいきなりシャオに部屋に踏み込まれて驚く太助。しかも用が朝のあいさつだけと知り、ちょっと困惑気味だった。
朝食の席、キリュウが試練のことで太助に話しかけようとしたが、シャオの謎の妨害(笑)にあい、あえなく失敗。次にルーアンが、太助に朝食のおかずを食べさせようとするが、シャオは向かい側の席から太助の口をふさぐという暴挙に出た。キリュウやルーアンはもちろん、太助までその行動に不信感を持ち、いたたまれなくなったシャオは、軒轅を呼び出し、太助とともに逃亡したのだ。あとに残された二人は呆然とするばかりだった。
翔子の嘘が引き金になったこの騒動。さてさてどう展開するのでしょうか? 後編に続く。
登場キャラ ル・キ・た・翔・花・軒
名セリフ
- 今回の名セリフは後編で紹介します。
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