第44話 梅雨の言い伝え(後編)

あらすじ

 シャオが太助を強引に連れて行ってからしばらくして、太助の教室では、たかしや乎一郎に、出雲や花織といったおなじみの面々が集まっていた。皆一様に、驚きや怒りをあらわにして一部の人はすでに行動を開始していた。この騒動の原因を作った翔子は事態を静観していた。と、もう一人動かない人物が。キリュウである。キリュウは翔子がシャオに何か吹き込んだことを見通していたのだ。そしてこれからどうするのかも。
 一方、シャオと太助。追いかけてくる一同から逃げ回っていると、突然背後にルーアンが。ルーアンはコンパクトでシャオたちを探し当てたのだった。それに気づいたシャオは、コンパクトを瓠瓜に飲み込ませ、強奪してしまう。
 次にたかしと出雲に見つかったシャオたちは、離珠を呼び出してどこかに行ってしまう。ちなみに言い伝えを守るため、「んんん〜…」としか言われなかった離珠は途方にくれていた(笑)。
 軒轅で街中を飛ぶ二人。とても楽しそうにしているシャオを見た太助は、最近ろくにシャオと話もしていなかったことに気づくのだった。
 そのままスーパーに向かった二人。夕食の材料を買おうとしていると、なんと花織に見つかってしまった。事情を知らない太助が花織と話そうとしたので、慌ててシャオは本当のことを告げる(といっても知らない人には「何?」って感じの内容でしたが)。翔子が絡んでいたとわかり、またかと思う太助だったが、今回はその嘘に感謝することにして、シャオと二人でその場から逃げ出すのだった。逃げている中でシャオは、このままずっと雨がやまなければいいと思うのだった。
 雨がやんだとき、太助はシャオに、雨がやむまで二人しか話さなかったらどうなるのか聞いた。その年の夏とても幸せになれると聞いた太助は、未来よりまずは今年の夏かと思いながらも、これからがんばろうと思うのだった。

登場キャラ ル・キ・た・乎・翔・花・出・離・軒・瓠


名セリフ

 第44話 ラストの翔子の語りかけ

「七梨はホントすごくシャオのためにがんばってると思うけど、七梨だけががんばってもダメなんじゃないのかなぁ。だってたぶん幸せは二人で育てるもの…なーんてな!!」

 今回の立役者、翔子の名セリフです。最後に「なーんてな!!」とごまかしてるのは言い切ると恥ずかしかったからでしょうね。翔子の性格がよく現れています。ところでその翔子の心の中に住んでいる人はいるのでしょうか?


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