eoさんの旅ノート     ドロミテ・ハイキングツアー
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8日目〜9日目 モンテ・チェルビーノ モンテビアンコ
7月1日  

 今日は2つのアルプス観光、マッターホルンとモンブランの2つの名峰をイタリア側から眺める予定である。天気予報では、晴れ時々雨。晴れの時間が続きますように。

 ミラノからバスでモンテ・チェルビーノ(スイス名:マッターホルン)山麓の町チェルビーノへ向かった。
 バスはつづら折りのバス道を、のろのろと(スピードが出せない)、えっちらおっちら上ってゆく。

 突然、バスの中で「わっ!」と声が上がった。 車窓にマッターホルンがチラリと見えた。

モンテ・チェルビーノ

 

 バスを降りると、
 まるで雲がマッターホルンを避けるかのように横に動き、
 マッターホルンが堂々たる姿を見せている!

一行の中に日頃の行いが素晴らしく良い人がいるんだ、きっと!
 

 スイス側から見るマッターホルンと、ここイタリア側から見るマッターホルン、いやここはイタリアなのだから、モンテ・チェルビーノ、と、どちらが美しいか、については、人によって判断が分かれるだろう。モンテ・チェルビーノの姿はスイス側から見るマッターホルンの姿に決して劣っていない、と私は思う。

 「マッターホルンとモンブランの2つの名峰をイタリア側から眺める」というから、私は、この2つの名峰をイタリアのどこかの地点から遠望するのだろうと思っていたのだが、モンテ・チェルビーノ(マッターホルン)がこんなに間近に見れるなんて、予想外の事態に私は少しばかり感動した。

 スイス側から見るマッターホルンは、ゴルナー氷河等の壮大な景観の中で独特の美しさがあるが、しかし、その壮大な景観を正面に見ることができるゴルナーグラード展望台から見ても、マッターホルンは遠くにある。まともな登山経験もない私なぞ、あの山マッターホルンに登ろうとか、登れる、など夢にも思わない。
 だが、ここから見るモンテ・チェルビーノは、目の前、ホンのそこにあるので、登れるかもという気さえしてくる。中腹のあのあたりまでハイキング気分で、その先は、ちょっと気持ちを引き締めて頑張れば、頂上まで登れそう……なんて。

 ここはスキー場として開発された町のようで、瀟洒なホテルが沢山ある。モンテ・チェルビーノの景観を別にしても、スキー場としても美しい町だ。
 しかし、モンテ・チェルビーノがこんなに美しく見えるのだから、ただの?スキー場としてではなく、”モンテ・チェルビーノの町”として、この町はもっと宣伝していいんじゃないのか、と私達一行は口々に言い合った。

 昼食はこの町のレストランで。モンテ・チェルビーノが綺麗に見えることに興奮し満足して、食事がどうだったかの記憶が無い。
 昼食を終えてレストランを出ると、モンテ・チェルビーノはもう雲に覆われていて、今はもう全く見えない。
 ここに着いたばかりらしい日本人のツアー一行があったが、彼等はモンテ・チェルビーノを全く見ていないようだ。気の毒だが、それにしてもやっぱり  私達一行の中に日頃の行いが素晴らしく良い人がいることは間違いない。
モンテビアンコ01

 

  つぎは モンテビアンコ(フランス名:モンブラン)へ。

 モンテビアンコ麓の町クールマイヨールへ向かうバスの車窓から、
モンテビアンコがすでにチラチラと姿を見せている。

写真の、山の右方の
白い部分がモンテビアンコ(モンブラン)の頂上。
氷河も見えている。

 いつの間にか、雲一つない晴天。
 私達の気分まで晴れやかになってくるようだ。


 今日はモンテビアンコがよく見えているからと、バスの運転手が気を利かせて、モンテビアンコのビューポイントであるというラパリューのロープウェイ乗り場まで行ってバスを停めた。
 ここは駐車場。ロープウェイに乗ることはツアーに含まれていないらしい。料金がどうというよりも、時間の問題がある、のか。まあ、いいでしょう。

モンテビアンコ02  

 この駐車場から見上げるモンテビアンコも素晴らしい。
 巨大な氷河も眼前に広がる。

 空に一片の雲も無い、というのもいいですね。
 

 フランスのシャモニからモンブランを見たのは、もうずいぶん昔、JTBのパックツアーで初めてヨーロッパ旅行をした時だった。その時は、モンブランの頂上は丸くて、真っ白い饅頭のようだなと思った。
 ここクールマイヨールに立って、「ああ、これがモンブラン」と、モンブランを始めて見たような気がした。

モンテビアンコ03

 

 クールマイヨールの町中でも、モンテビアンコの堂々たる姿が見える。

右方の山が モンテビアンコ(モンブラン)

 ここクールマイヨールも、小さな可愛い町だ。

 ジェラート、つまりアイスクリームを買って食べた。  モンテビアンコを見上げながら、そして、 アイスクリームの価格はイタリア・フランスに比べてドイツが最も安価だが美味しさは互いにどこも負けてない、なんてことを考えながら、食べた。

コモ湖

7月2日  

 ツアーのコースは今日で終わり。
 今日は、午前中はコモ湖の観光、午後にミラノ空港から帰国便で日本に帰る。

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 16時5分ミラノ発のカタール航空で、ドーハ経由、大阪関空へ翌日夕方に着いた。 今回も、いい旅でした。

 

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