eoさんの旅ノート     ドロミテ・ハイキングツアー
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5日目〜7日目 グロス・グロックナー ザルツブルグ ヴォルフガング湖 インスブルック ゼーフェルダー・ヨッホ
 

6月28日  

 これまではイタリアだったが、今日はオーストリアに入る。今日は、ハイリゲン・ブルートを通り、オーストリアの最高峰グロス・グロックナーを眺めて、ザルツブルグまで移動する。

 イタリアを出発する時は雨模様だったが、オーストリアに入ると雨は止み、陽もさしてきた。
 ハイリゲン・ブルートは山に囲まれた谷間にある街だ。ここで昼食。ビール・フェスタ(ビール祭?)が開かれているようで、私達もビールを飲んだ。

グロス・グロックナー山岳道路

 グロス・グロックナー山岳道路を通ってフランツ・ヨゼフ・ヘーエ展望台へ向かう。

 天候は再び悪化して、重たい雲にどんよりとした空。
 グロス・グロックナー山岳道路もなかなかの景観のようだが、
 なにしろこの天気では…。

 この天候の変化、どうやら標高のせいらしい。
 遠望にチラリと低地が見えることがあるが、その部分は空が明るい。

 午後2時半頃にはフランツ・ヨゼフ・ヘーエ展望台(2369m)に着いた。  大型車両(バスetc.)はここの駐車場まで。このことは添乗員も知らなかったので、最近決まったことらしい。駐車場からは無料のシャトルバスで展望台に行ける。  

グロス・グロックナー
 

 実は、私達夫婦は30年ほど前にも、個人旅行でここに来た。路線バスで来たのだが、その時は、バスは展望台、更にその少し先にあるホテルの前まで行った。私達はそのホテルに泊まったのだ。今回ここに来たこと自体、私達には非常に懐かしかった。

 グロス・グロックナー氷河はばっちり見えるが、グロス・グロックナー(3797m) 頂上は雲に覆われている。30年ほど前もそうだった。あの時も天気は悪かった。いつの日か、晴れ上がったグロス・グロックナーを見てみたいものだ。
 日本人はあまりいないが、ここにも沢山の観光客。そう言えば、30年前は、観光客はあまりいなかったなあ。

 私達のバスはフランツ・ヨゼフ・ヘーエ展望台を出てザルツブルグへ向かう。
 グロス・グロックナー山岳道路を北に抜ける頃に、突然吹雪になった。吹雪いてまわりは真っ白になり、視界ほとんどゼロ。恐ろしいくらいだ。

グロス・グロックナー  

 左の写真は、視界が一瞬開けた時に撮った写真。ほとんどは真っ白だった。まるで真冬のようだ。悪天候でこの道路が急に閉鎖になってバスが立ち往生することになるのでは、という不安がよぎった。

 標高2000mを下る頃には雪は止み、周囲に雪も無くなった。景観の変わりようには驚くほどだ。「何事もなくて良かったですね」と添乗員の弁、彼も不安だったようだ。
 

 今日の宿はクラウンプラザ・ザルツブルグホテル、今回のツアーでは最高級のホテル。午後6時頃には到着。まだ充分に明るい。

 今日の夕食はツアーには付いてないので、食べる物を物色がてら市内見物。
 観光客が多く、街の中はざわざわしている。昨年のドイツの旅で”なじみ”になった NordSee があったので、やっぱり、酢漬け魚のサンドウィッチetc.を買った。NordSee のすぐ隣がモーツアルトの生家なのだが、その1階がスーパーマーケットになっているので、そこでビールを買う。
 モーツアルト広場等を見て、宿泊ホテルがミラベル庭園に近いので、ミラベル庭園を通って、のんびり歩いて帰った。当然、夕食はホテルの部屋で、酢漬け魚のサンドウィッチetc.とビール。

ミラベル庭園 

 

 ミラベル庭園から、
 ホーエン・ザルツブルグ城塞が
 遠景ながら正面に見える。

6月29日

 今日は、少し移動してザルツカンマーグート地域のヴォルフガング湖、その湖畔のザンクト・ギルゲンのケーブルカーで「ツヴォルファーホルン展望台」に上がる。そこで約1時間のハイキング。この後、ハルシュタットを通り、インスブルックへと移動する。

ツヴォルファーホルン

 

 ツヴォルファーホルン展望台から、なだらかな道を軽いハイキング。

 ここも展望の良いハイキングコースだが、
 このコースの見所はヴォルフガング湖の展望だ。

 花々も美しい。

 「ほぼ1時間のハイキング」というプランなので、ハイキングコースとしてはもう少し先に、いかにも展望の良さそうな小高い丘が眼に見えているのに、「ここまで」ということで、途中だがここから引き返す。ちょっと残念。こんな時、パック旅行にはつらいものがありますね。

ヴォルフガング

 

それにしても、このヴォルフガング湖の
湖水の色の美しさには特筆すべきものがある。

見る角度によって、
淡いブルー、深いブルー、緑 等々
見ていて飽きない。


ハルシュタット

 

ハルシュタット

 湖、教会の塔、瀟洒な街並みetc.写真集やテレビで見ると同じように、ハルシュタットは美しいところだ。

 30年ほど前、私達はこの街にも来た。その時にも晴れていた。今も、晴れている。
 何といっても、この街は”晴れ”が似合う。  ここはそんな街だ、という気がする。そういう晴れやかさのある街だ。

 30年前、ここの小さな船着場で私達は、対岸を走る電車に乗るために、時間通りに来ない船をやきもちしながら待った。 今、その小さな船着場のベンチに座って、私達は静かに湖を眺めた。

 夕方、インスブルックに到着。ハルシュタットでは晴れていたというのに、ここインスブルックでは雨。

 ホテルに入る前に街のレストランで夕食。ハルシュタットでの昼食は魚料理で美味だったが、ここインスブルックでの夕食は可もなく不可もなし。

インスブルック

 

 ホテルに入ってもまだ明るいし、「黄金の小屋根」もホテルに近いので、傘をさしながら、散策がてら、見物に行った。

 このホームページの写真は山や風景の写真が大半なので、少しは、街中の写真も見て下さい。

 「黄金の小屋根」の前で、雨のインスブルック

6月30日

 今日の予定は、午前中はゼーフェルダーヨッホのハイキング、午後はミラノへ向けて427kmを移動する。
 朝の起床時は雨が降っていたが、出発の頃には晴れてきた。

 ゼーフェルトの町からロスヒュッテ(1751m)までケーブルカーで上がり、ゼーフェルダーヨッホ(2060m)まではロープウエイ。
 ここからゼーフェルダーシュピッツェ(2221m)まで約1時間のハイキングをする。”快適な稜線をゆく”と聞いていたが、これが”快適な稜線”? と言いたくなる。日頃運動不足の身は、頑張って皆から遅れないようについてゆく、という感じ。

 天候は再び怪しくなった。景観にある山々は多くが雲に覆われている。

インスブルック

 写真の左方の丘?がゼーフェルダーシュピッツェ、この写真ではよく分からないが頂きに十字架があるのである。私達のグループ一行がそこを目指してコースを進む姿が見えている。 (分かりますか?) この写真を撮ったのは私。つまり、私はこれだけ遅れているということ。トホホ

 ゼーフェルダーシュピッツェの背後にあるのはカーヴェンデル山脈? ドイツ最高峰ツークシュピッツェは雲に隠れて見えない。
 写真の、ゼーフェルダーシュピッツェより左方も雲に覆われて何も見えない。

 このツアーでは、「ハイキング」と銘打ったものは、今日のこのハイキングが最後になる。頑張ろう!

 今回の旅行のこれまでのハイキングルート等で、大抵どこでも美しい花々は見られた。

 どれも小さな、野に咲く花という感じの可憐な花々だったが、山の景観が非常に素晴らしかったので、このホームページでは景観の写真ばかりで、花の写真はあまり掲載していない。

 このゼーフェルダーヨッホのハイキングでも、残雪の中で可憐に咲く多くの花々があったので、写真8枚ですが、スライドショーにしました。

 

 スライドショー   (写真8枚)

 
ゼーフェルト花
 昼にはインスブルックに戻り、中央駅近くのホテルのレストランで昼食。メインはタラ(魚)料理、非常に美味。

 ここからは、私達のバスはひたすらミラノへ向けて走った。

 ミラノのホテルは中心街から離れた郊外にある。まだ、外は明るいが、街まで出る気にはならない。
 ホテルのレストランで夕食。食事は可も無く不可も無し。

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