eoさんの旅ノート

ドロミテ・ハイキングツアー   4日目 トレチーメ  ( ドロミテ )

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トファーネ

6月27日

 朝、窓のカーテンを早速開けてみる。
 窓からすぐに見えているトファーネ、ポマガニョンに朝陽が当たって、素晴らしい。
 今日の天気は期待できそうだ。

 8時半頃、バスでホテルを出発。
 ドロミテ・ハイキングの出発点であるオーロンゾ小屋までこのバスで行く。

 イタリア人のハイキング・ガイドが2名付いている。ハイキング客12人につき1名のガイドが必要、と決まっているそうである。
 オーロンゾ小屋までのバスの車窓からの景観も美しい。期待が更に高まる。

オーロンゾ小屋周辺

 1時間ほどでオーロンゾ小屋に到着。
 今朝の起床時よりも更に晴れ渡った天気も嬉しいし、ここの景観の素晴らしさも更に嬉しい。

オーロンゾ小屋周辺

 標高2000m級の山々に囲まれた駐車場。 私達のバスもここで待機する。
 ここに立つだけでも、ドロミテの雰囲気が味わえる気がするようだ。

 ここオーロンゾ小屋でトイレなど済まし、さあ、ラバレード小屋まで1時間ほど歩く。

オーロンゾ小屋周辺

 しばらく歩き、オーロンゾ小屋を振り返って見る。
 私達が歩いたハイキング道は、小屋から右方にゆるい坂で続いている。

ラバレード小屋まで

深くえぐられた谷を右に見ながらのんびり歩くと、ラバレード小屋が見えてきた。
左方の、少しぼんやりしているが、ぎざぎざの山並みを背景にした建物がラバレード小屋。(分かるかな?)
ラバレード小屋まで、もうすぐだ。

記念碑 

 途中、小さな教会があったり、約100年前にトレ・チーメに初登頂したオーストリア人の記念碑などを見ながら行く。
 下方にある、小さな丸い穴が開いたように見える石碑が記念碑

 ここら当たりまで来ると、ドロミテの雰囲気たっぷり。

 ラバレード小屋で再集合。ここから先、トレ・チーメ山麓まではこれまでよりは少しキツイそうだが、私達のツアーグループ19名の内16名が「行く」という。旅行前の”説明会”では「皆さんあまり行かれませんよ」という説明があったが、そうでもないんですね。私達夫婦も勿論行きます!
 トレ・チーメ山麓へのコースは、通常であれば、往きと復りとでは別のコースを通るそうだが、今回は、イタリア人ガイドの判断で、折り返して再び往きのコースを通って復ろうという。通常使われる復りのコースは、降雪のために状態が悪いので、と。

 さあ出発。
 しばらくすると、大勢の日本人がぞろぞろと降りてきた。ここは日本?と思えるほど日本人ばかり。数十人はいる。Trapicsのバッチを着けている人も多い。Trapics、強いんですねえ。
 通常使われる復りのコースも見えてはいるが、そう言えば、そちらを通っているのは外国人ばかりのようである。
 すれ違う日本人に「もうすぐですかあ?」と聞くと「ま〜だ、まだ」の返事。「ぎゃあ!」なんて返しながら、ゆっくり進む。

トレ・チーメ山麓へ  

 

 雪の状態はこの写真のような感じ。

 

 例年は、雪はほとんど無いそうです。

トレ・チーメ山麓

 ほぼ20分位の登りで着いた。 360度の素晴らしい展望。 頑張ったかいがあった。眼前に聳えるトレ・チーメ(三つの頂)が、何か気高いもののように思える。私達が立つところからトレ・チーメの山頂までは約500mの高さだそうだ。
 見えているのはトレ・チーメの北面になる。それを取り巻くように標高2000mから3000m近い山々が聳えている。雪が多いので、谷が雪原のようになって、美しい。

 降りて行く人、登ってくる人で入れ替わりながら、大勢の人々がひしめき合うような感じ。
 私達が登ってきたのはこの写真の左側からだが、右側の違うコースから登ってくる日本人グループもいる。ここドロミテには多くのハイキングコースがあるのだろう。私達はパックツアーで、旅行社が設定したコースで進んでいるだけだが、山好きであれば、もっといろんなコースも楽しめるのだろう。

トレ・チーメ山麓
   上の写真から(トレ・チーメ北面を正面に見て)更に右方に展開した写真

 下山後はミズリーナ湖畔のレストランで昼食。レストランは日本人客でいっぱい。

 料理のメインは魚で、ヒラメのフライ。見た目はただのシンプルなフライだったが、とても美味しい。
 このツアーで、魚料理は4度ほど食べたのだが、正直言って、私にとって予想外だったのは、魚料理のどれもが美味しかったことだ。
 一般的に(私の常識では)、西洋料理での魚料理は、魚自体にはそれほど味はついていなくて、(それぞれに工夫された)ソースに絡めて食べて味わうというものだ。しかし、このツアーで食した魚料理では、どの場合も、魚(又はフライの衣)自体に味がついていてソースは無かったが、どれもとても美味しかった。
 いわゆるヨーロッパの中では、イタリアはこの点でちょっと特殊なのかな。海に面した地域が多くあるetc.の理由で。
 しかしこのレストランの副菜の皿の内容はさびしい。茹でただけの、何の味付けもないジャガイモが皿にのっている(盛っていると言うほどの量ではない)だけだ。

ミズリーナ湖  

 食事の後は、40分ほど、ミズリーナ湖畔を散策。
 アルペンローゼ等の可愛い花々を多く見た。

 散策を終えた頃に、小雨がパラパラ。

 コルチナ・ダンペッツォに戻って、市街地を散策、というより、雨がぱらついていたので、スーパーマーケットに入った。乾燥ポルチニ茸と、添乗員お勧めの粉チーズを買う。

 夕食はホテルで。メインメニューはポークだが、サラダはバイキングで取り放題。久しぶりにたっぷりの生野菜を食べた。
 寝る頃、外はどしゃ降りの雨。

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