eoさんの旅ノート
ロンドン1、マデイラ諸島、アゾレス諸島 カナリア諸島 リスボン、ロンドン2
 

カナリア諸島クルーズの旅   ロンドン1、アゾレス諸島、マデイラ諸島
 

 2015年9月11日から9月29日まで、大型客船セレブリティ・イクリプス Celebrity Eclipse でのカナリア諸島クルーズに行った。
 クルーズとしては14泊15日。私達が日本を出て日本へ戻るまでを入れれば、18泊19日の旅となった。私とツレアイとの2人参加の個人旅行である。

 セレブリティのカナリア諸島クルーズを申し込んだ段階で、このクルーズに”おまけ”が付いていることが分かった。”おまけ”とは、セレブリティ・クルーズが期間限定でキャンペーンをやっていて、このコースがそのキャンペーンの対象コースに該当していたのだ。なんとも、幸先が良い。
 キャンペーン内容は、船内チップ(部屋の掃除etc.etc)1泊に付き米ドル12ドルが無料、ドリンク飲み放題パッケージ(ヴィンテージを除くアルコール類を含む)1日に付き65米ドルが無料というもの。今回のカナリア諸島クルーズは14泊なのでその14倍となり、1050米ドルが無料となる。更に、1客室に300米ドルのオンボードクレジット(船内で自由に使えるおカネ)まで付いているのだ。1ドル120円で換算すれば、その合計は日本円で約15万円以上。2人分としてはこの2倍になる。
 もともとケチな性分である我がツレアイにとって、これはまさに夢のような素晴らしいキャンペーンなのである。セレブリティ・クルーズでのカナリア諸島クルーズへの参加が、このようにしてすんなりと決定したのです。  (このようなキャンペーンに興味のある方は、セレブリティに限らず各クルーズ会社のホームページをマメに見ておくことです。時々、又は、たまに、キャンペーン情報が載っています。)

 日本・ロンドンの往復航空機、ロンドンでの宿泊ホテル、ロンドン・サザンプトン間往復のバスNational Express は、出発前にWebで申し込んでいた。

 キャセイ・ハシフィック便で午前10時関西空港発、香港で乗換え、午後8時30分(ロンドン時間)ロンドン着。以前にも宿泊した空港ホテルHilton Heathrow A.P.に宿泊。

2015年9月12日 ロンドン London

 翌日はまず、地下鉄でロンドン市中に出た。私としては初めてのロンドン市内観光になる。
 ビッグベン、バッキンガム宮殿、ウエストミンスター寺院や国会議事堂、etc.etc. を見ながら、テート美術館(テートブリテン)へ。テート美術館でターナーの作品を中心に見る。ターナーの自画像の、彼の強い眼差しは印象的だった。

   昼食のために中華街へ行こうとバスに乗ったが、ちょっと進んだだけで停まり、運転手が何かを言い、乗客全員がバスから降りた。私達2人にはわけが分からず、バスのそばで立っていると、運転手が近づいてきて「 Can You Understand English ?」。「 Only a little 」と私達。どうやら、急きょパレードが計画され、このバスのコースがパレードのコースと重なる、ということらしい。そのパレードは、(シリア)難民 Welcomeのパレードだという。ヨーロッパに来たんだなあ、と思った。
 「この道を真っ直ぐ行くとウエストミンスターに行く。そこで地下に下り、地下鉄に乗って……」と運転手は丁寧に教えてくれた。

 昼食は中華料理の飲茶。旅行雑誌で調べておいた「新世界大酒楼」に行った。
 しばし並んだが、飲茶は回転が速い。まもなく席に着けた。
 本場の香港に比べれば品数は少なかったが、非常に美味しく、久しぶりに本場の飲茶の味を楽しんだ。

 「テートモダン」へ行くためにバスに乗ると、都合良く2階バスの、2階の先頭の座席に座れたので気分よく、降りる予定より先まで乗って、バスの2階からちょっとした市内観光。ロンドン塔etc.を見た。

 この後はテートモダンへ。現代美術のミュージアムだそうで、その建物自体もちょっと変わっているが、私自身はそれほどいいとは思わない。そもそも、私には前衛的な美術はあまり理解できないのだ。まあ、ヒトそれぞれです、ね。ただ、この建物の2階テラスからは、ロンドン市内の展望が楽しめる。

2015年9月13日 乗船・出港

 空港そばにバス National Express の乗り場はある。ここから乗り、1時間20分ほどでサザンプトンに着く。サザンプトンのバス・ステーションからクルーズ船の乗り場(チェックイン場所)まではタクシーで。

セレブリティ
 船セレブリティ・イクリプスは総トン数122,000トンの大型客船で、乗客定員は2850人。

 ほぼ満員の乗客を乗せて、船は午後4時30分、定刻通りにサザンプトンから出港した。


2015年9月14日〜15日 終日航海

 最初の寄港地アゾレス諸島に着くまでに、2日間の終日航海がある。
 この2日間、海が荒れた。大西洋がこんなに荒れるとは思わなかった。早速、”海バンド”を手首にはめた。

海バンド  ”海バンド”は私達2人の間で通用するコトバである。
 ”海バンド”の正式名は Travel・Eze : Wristbands for the Traveler
 ノルウェーの漁民の大半が海に出る際に、船酔い防止のために装着するものだそうである。写真のように、手首に装着する。白い玉部分が手首にある船・車酔い防止のツボを刺激するのだろうと思われる。 私達はこれをノルウェーの沿岸急行船の売店で購入した。(Amazon でも売ってるようです。)それ以来、私達のクルーズ旅行では必携品となっている。
セレブリティ
 

 ”海バンド”を手首に装着しているとはいえ、やはりこんな時は動きまわらない方がいい。

 私達は、船内の屋内プールの周りにあるソファに寝そべって、静かにしていた。


2015年9月16日 アゾレス諸島

 初の寄港地。アゾレス諸島。ポルトガル領である。位置としては、ポルトガルの首都リスボンから大西洋を挟んで西にある。9つの島で成るアゾレス諸島の内の最大の島であるサン・ミゲル島の、ポンタ・デルガダの港に停泊。
ポンタ・デルガダ
 ポンタ・デルガダはアゾレス諸島の首府。
 ポルトガルの華やかな航海史の中で、大西洋横断の中継地として街が整備されて発展したそうだが、現在はどうなのだろうか。

 ←の写真の左側にある黒っぽい建物は、入港・出港する船を送迎するための建物?
 私達の船が入港した時、私達を迎える大勢の人々の顔が見えたが、彼等はどこから見てる?と不思議だったが、この建物上部の窓から見ていたのだ。
ポンタ・デルガダ
 ↑の写真の右端下部が →の写真
 船が停泊する港に隣接して、乗船客をターゲットにした土産物店や軽食店がズラリと並んでいる。
 (奥にあるビル様のものが船、我々が乗るセレブリティ・イクリプス)
 明らかに、船による観光客大歓迎の街だ。 避暑ならぬ避寒地として、ヨーロッパ各地から多くの人が来るようだ。

 午後3時から6時30分まで、船主催のツアー(オプショナル・ツアー)に参加した。ツアーコースのメインは、この地域にある火山跡のクレーターからできた湖を見に行く。
ポンタ・デルガダ
 湖の景観は美しかった。

 もともと2つのカルデラ湖であったものが1つになった結果、湖水の色が2色に分かれることになり、今では、それがこの湖を有名にしている。

 青と緑の2色を見ていると、自然は不思議だなあと感心する。
ポンタ・デルガダ
 

 バスが湖から戻ってくるその車窓からの景観も、なかなか美しい。

 この後、街中にある植物園、パイナップル園等を見て、船に戻った。
2015年9月17日 終日航海

 日々、気候が変わっていくのがよくわかる。気温が高くなってゆく。
 ロンドンでは寒いくらいで、防寒用衣類をもっと持参すべきだったと後悔したが、船が南下するにつれぐんぐん暖かくなってゆく。夏になってくるようだ。夏用衣類をたっぷり持参して、良かった。

2015年9月18日 マデイラ島

 マデイラ諸島は大西洋上の、地理的には北アフリカのモロッコに近いが、一昨日のアゾレス諸島と同じくここもポルトガル領である。マデイラ諸島は4つの島でなっており、その中でマデイラ島が最大で、大きさは日本の奄美大島と同じ位。マデイラ諸島の首府はマデイラ島にあるフンシャル。船はフンシャルの港に入港した。

 今回のクルーズは島めぐりとも言えるもので、今日から毎日島めぐりである。今日はポルトガル領だが、明日からは連続4日間、スペイン領のカナリア諸島めぐりだ。寄港する度にバスで観光するのも疲れるだろうと、この日は船主催のツアーを申し込んではいなかったのだが……急きょ、ツアーに参加することになった。何故か、理由は単純。セレブリティのキャンペーンに付いているオンボードクレジット300米ドルの使い道に困り、急きょ、その一部がツアーの参加料となったのである。

 通常、船主催のツアーは寄港地毎に複数のコースが用意されているが、Web で前もって申込みできるので、人気のコースのツアーは船出港前に既に定員いっぱいになる。だから、通常、出港後に船のツアー窓口で申し込む場合、人気のコースのツアーは殆ど空きがない。オンボードクレジットは出港後しか使えないので、私達は窓口で、その時に空きのあったツアーに申し込んだわけである。

マデイラ島
 青い海と輝く太陽、咲き乱れる花。 マデイラ島は「大西洋の真珠」ともいわれる。
マデイラ島
 

海岸線は白い砂浜はなく、断崖や岩場が多い。

海水浴には向かないそうだ。


マデイラ島
 

 ここは、展望台からはみ出したようにテラスがあり、 そのテラスの底が一部透明になっていて、数百メートル下の海岸線が、 自分がその真上の空中から見下ろしているように見える。

 順番待ちになるほどの観光客がそこに群がって、皆、子供のように楽しんだ。
ラヴラドーレス市場
 

 日本の旅行ガイドブックに載っている ラヴラドーレス市場 に行ってみた。

 完全に地元住民を相手にした市場。
 色とりどりの野菜や果物が並んで、大変活気がある。


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