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カナリア諸島クルーズの旅   カナリア諸島
 

2015年9月19日 テネリフェ(カナリア諸島) Tenerife (Canaria Islands)

 今日からはスペイン領のカナリア諸島。
 入港したテネリフェ港はカナリア諸島最大の島テネリフェ島にあり、ここ テネリフェ もカナリア諸島最大の都市だそうだ。テイデ山という、スペインの最高峰でもある、規模の非常に大きな火山があることでも有名。

 今日の午前中は、Webで予約しておいた船主催のツアーで、テイデ国立公園へ行く。
 テイデ山を中心としてこの島テネリフェ島全体が火山島となっている。噴火を繰り返してきた歴史と人口密集地に近いことから、テイデ山は将来起こりうる自然災害に備えるための緊密な研究が要請される特定16火山(日本では桜島)の一つに指定されているそうである(Wikipediaによる)。
テイデ国立公園
 

 テネリフェの街からテイデ国立公園へはバスで2時間ほど走り、展望台でバスは停車。

 テイデ山がきれいに見え、雲海が幻想的な光景を作り、ブロッケン現象まで出ている。
 朝だからこそ見られる光景かも知れない。
 しかし、寒い。

テイデ国立公園
テイデ山が間近に見えるような場所までバスで上がると、いかにも火山のカルデラで雄大だ。
ここには雲海は全く無い。雲一つない青空。そして、暑い。
テイデ国立公園
 テイデ山はどの方角から眺めても、独立峰のように聳える様子が見事だ。  無数に散らばる、嘗て溶岩だった岩が、それぞれに何かを表しているようなカタチを見せて、素晴らしい景観を作り出している。

テイデ国立公園
 

 溶岩地帯の広さは、日本では見られないほど。

 草原のようになっているが、実は小さな岩がごろごろ。
テネリフェ

 バスは街中を通って船へ戻った。

アウディトリオ・デ・テネリフェ
 劇場のようなもの、テネリフェの街中にある。
 テネリフェ島の象徴的な現代建築物の一つで、2008年にはスペインの最も象徴的な建物に選ばれたそうだ。
 この特徴的な建物は、海からでも見える。


テネリフェ
 

 

 テネリフェの街

 ファッショナブルな雰囲気

2015年9月20日 ラス・パルマス(グラン・カナリア島) Las Palmas (Gran Canaria)

 朝8時頃、カナリア諸島のグラン・カナリア島にあるラス・パルマス港に入港。
 私達にはもともとは今日は休息日で、船でのんびり過ごす予定だったが、急きょ、キャンペーンのオンボードクレジットの一部がツアーの参加料となり、空きのあったツアーに参加することになったが、このコースもその一つ。「ラス・パルマスのリゾート地めぐり」といった内容のツアーのようである。

 ツアーバスは、リゾートホテルが立ち並ぶ地域を走り、あるリゾートホテルの前に停まった。このホテルの裏に、マスパロマスの砂丘という、海に面した砂丘がある。

グラン・カナリア

 島の対岸にあたるモロッコのサハラ砂漠の砂が風で運ばれて来て、長年月かけて堆積してこの砂丘ができたそうだ。
 日本では鳥取大砂丘がある。あちらは高く盛り上がっているが、この砂丘は凹凸はあるが盛り上がっているという程ではない。どちらかと言えば、平ら。多分、こちらの方が風が強いのだろう。
 鳥取大砂丘を知っている私達には、ここの砂丘、驚くほどのものではない。しかし、欧米人には砂丘は珍しいのかも知れない。

グラン・カナリア
 

 気候は温暖。降り注ぐ太陽。青い海。
 いかにもリゾートだ。

 だが、ごつごつとした山容を見ると、ここに火山が眠っていることがよく分かる。

グラン・カナリア
 リゾート客はみんなヨーロッパからの人々

 この写真の右側にはレストランがずらりと並んでいるが、その中の一軒は寿司屋で、そのメニューには、手巻き寿司etc.日本の寿司屋のメニューにもあまり無いようなものが載っていた。メニューには写真付きで「temakisusi」と書いてあった。

グラン・カナリア
 

 海の水は

 素晴らしく

 透き通っている。


グラン・カナリア
 リゾートホテルの近くに新しいホテルがいくつか建設中のようだが…よく見ると、重機等の建設用具がそばに無い。 これは建設中ではなくて、建設途中で放置されているようだ。
 バスの車窓に、同じような光景が何度か見えた。 スペインの経済危機の姿を見た感じ。

2015年9月21日 ランサローテ島(カナリア諸島) Lanzarote

 これまで見てきたアゾレス諸島、マデイラ諸島、そしてここカナリア諸島も、どの島も火山島でそれぞれ独特の景観をもっているが、ここ ランサローテ島 はその典型を見せる島である。
 この島では、18世紀、19世紀と噴火を繰り返し、特に18世紀の大規模な火山活動で広大な溶岩台地と300以上のクレーターができて、島の東部にあるティマンファヤ国立公園には約200平方キロにわたって大規模な火山地形が広がっている。
 私達が参加した船主催のツアーは「Lanzarote City Sights」という、市街地観光のような名だが、コースの大半はティマンファヤ国立公園を巡ることになっている。何と言っても、この島の観光はティマンファヤ国立公園抜きでは考えられない。

 私達のバスは国立公園の入口(らしき場所)で停車。渋滞か?と思ってバスの前を見るが、ほかに車の姿は全く無い。何かなと思っているうちに、10分ほど?待って、バスはゆるりと動き出した。

 この国立公園の中では、車道はあるが舗装されていない。溶岩地帯の一部を削るようにして車道が作ってあるが、踏み固めて車道にしてあるだけで、それも、溶岩地帯の中なのでほぼ一車線の幅しかない。幅を広くとった場所が所々にあり、そこに来ると車はしばらくそこで停車する。万一事故でも起こった時に救助車を通すためか。車と車の間は、つまり車間距離は数百メートル?いやそれ以上か。とにかく、車の後ろにすぐ車が、なんてことはあり得ない。次の車は…はるかむこうに見えるか、見えないか。
 それにしても、自然保護というか、観光地保護というか、どちらにしても立派だ。

 景観は、広大で、素晴らしかった。
 実際の広大さはこの写真では分かりませんが、このスライドショーで、せめて想像して下さい。
 ほどんど全部がバスの車窓からの写真です。窓ガラスに映るものまで写真に写っているものがあります。ご了承下さい。
 
ランサローテ

ほとんど溶岩だけの景観です。  スライドショー     (写真66枚)

ランサローテ  

 

 少し 小高い丘があり、

 そこに

 駐車場 兼 休憩所 兼 展望台

 という感じの建物があった。
ランサローテ

 

そこでは、大勢の観光客を前に、
こんなアトラクションを見せてくれる。

地面に開けた穴にワラを置くと、
1分もすれば炎になって燃え上がる。


ランサローテ

 

 地面に突き刺した筒にバケツの水を入れると、水がワーッと吹き上がる。

 今は噴火こそしていないが、
 ここが活火山であることがよく分かる。


ランサローテ  

 広大な溶岩地帯を抜けて、海(大西洋)を見たのは、もう昼前。

 噴火で海にまで流れ出た溶岩が作った荒々しい海岸線、そこに打ち寄せる白い波。
 溶岩地帯の海特有の素晴らしい景観だ。
ランサローテ  

 これを、始め、見た時は「なんだろう?」と思ってしまう、半円形の石の囲い?

 植わっているものは葡萄の木です。ワインができる、あの葡萄の木。  火山性の土は湿気と降水を吸収してワイン栽培に適しているのだと。

 ここのワイン製造の人々の苦労が想像できる。

 石の囲いは、アフリカから吹いてくる強風から葡萄の木を守るため。  風よけの石の囲いだけでなく、葡萄の木は上に伸びると風の強さのために生長できないので、囲いの中を少し掘って深くしてあり、横に広がるように植えてあるそうです。

2015年9月22日 フェルテヴェントウラ島(カナリア諸島) Fuerteventura

フェルテヴェントウラ  今日の午前中は、船主催のツアー「 Panoramic Fuerteventura」に参加。

  Panoramic と名が付いているけれど、素朴な景観が続く。
 アステカ文化の影響を強く受けた教会……アフリカだけでなく、南米の文化の影響も受けてるんですねえ… スペインの、海洋国家だった時代がなんとなく想像できる。
 砂丘などを見て、船に戻った。

 今日のツアーがそれほどの見所も無かったように感じられるのは、昨日のランサローテの景観の印象が強過ぎた、か。

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