eoさんの旅ノート
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ロシアの大河   ヴォルガ川クルーズ

 6月26日 ゴリツィー

 昨日はヤロスラブリを出て、今日はゴリツィーに。

ゴリツィーに着くまでの 川の景観 (6月26日朝)     スライドショー      (写真25枚)
 
ゴリツィーへ

 午前8時30分頃にはゴリツィーに着岸。

城壁  
 朝食後、直ぐにバスで出発。
 田舎の風景のなかをしばらく行ってバスが停まったのは、古めかしい、頑丈そうな城壁を周りに巡らした城門の前。

 こんな田舎に突然、クレムリン(城塞)が現れた、というか、私達が突然、歴史の場所に踏み込んだ、という感じか。
 この城壁は厚さ7メートルもあり、そのうちにある多くの聖堂群を守って、城壁は二重に巡らされているそうだ。 ベロゼルスキー修道院  

 右の写真は、キリロ・ベロゼルスキー修道院。この城塞での中心になる、
 ロシアでも最大級の修道院だそうである。
 まるで、牢獄のような感じさえある、重々しさ。

 17世紀には200人の修道士が生活していたそうだが、現在は、6人の修道士がいるという。 6人!? この暗い、重々しい、広〜い修道院で、6人がどのように暮らしているのか……。不信心な者には想像できない。
ウスペンスキー教会  

 

 ウスペンスキー教会 修道院内にある。

 ここでも、男声コーラスを聴いた。素晴らしい。
 ロシア民謡「ボルガの舟歌」も歌ってくれたのが、印象的だった。

 この後、イコン・法衣等が展示された博物館を見学。

 修道院に隣接して 湖があり、そこでしばし休憩。
 ここは、予想外に 落ち着く場所。

 昼ごろには船着場に戻った。
 船着場周辺に土産物屋が軒を連ねており、私達も品定め。
 ロシア風の模様の上着を買った。ポリエステル製の表示があったが、着てみると非常に暖かい。この先、この上着は、この旅行中ずっと重宝した。高価ではなかったし、掘り出し物だったな。

626lunch
 ランチのメインは、ナント、天ぷらだった。それも、立派な日本風天ぷら。わざわざ"日本風"と言うのは、大抵、外国での"天ぷら"は天ぷらもどきであって、とても日本で天ぷらとして通用するものではない。しかし、これは立派な日本風天ぷらだ。写真でも分かる通り、まともな天ぷらである。日本人調理人がいるのかな、と思ったくらいに、まとも。(勿論、日本人調理師がいるわけない)
 天つゆではなくて、ドレッシングにつけて食べる。ただし、箸は無い。ナイフとフォークでいただきました。 美味しかった。

ゴリツィーを出てからの 川の景観 (6月26日午後)     スライドショー      (写真33枚)
 
ゴリツィーを出て

 川の中ほどに標識のようなものが見られることがあるが、これは澪標(みおつくし)。土砂の堆積等により浅くなって船の航行に危険性がある場所、一般的に、浅瀬をもつ川や海で使われる。航路を示す標識である。ヴォルガ川も浅瀬の多い川であることが分かる。

626lunch
午後9時41分撮影  この写真は、どうしても大きなサイズで見てほしいのです。
まるで、ヨーロッパのどこかの王侯の宮殿の、設計された庭園の並木のように美しいと思いませんか。

 ただ、これはロシアの原風景というわけではない。ゴリツィーからオネガ湖の間は、多くの水門が造られて水路が通されているが、ここも造られた水路の一部であり、その水路建設の際にこのような植林をしたものであろう。

 明日のキジ島へ向けて、船は進む。
 午後の時間を使って私達日本人グループは、グルーズ最終日の歌の披露のために、歌の練習などした。

 リバークルーズでは景色が近くに見えるので、私達夫婦は、外デッキで景色を眺める時間を多くもつ。
 旅行の内容が良ければHP化しよう等という気にもなり、景色の写真を多く撮りたい。そんなわけで、今回のツアーも、私達は船上での大半の時間を外デッキで過ごした。川の景観が予想以上に良かったので、今回は殊に…。
 しかしまた、今回のツアーでは、大勢のドイツ人の中の少数の日本人だったので、日本人グループの船上のイベントには私達はできるだけ参加した。だから、歌の練習にもマメに参加。内心では、こんなに素晴らしい景色を、みんな、観たくないのかな、などと考えながら。

 6月27日 キジ島

 今日はキジ島へ向かうが、キジ島はヨーロッパで2番目に大きな湖であるオネガ湖の、ゴリツィーから見て奥の方にあるので、キジ島到着は夕刻になる予定。 昼頃には操舵室の見学。そして、歌の練習。

6月27日 キジ島までの 川の景観  後半には キジ島と寺院が見えてきます。
   スライドショー      (写真16枚)
 
ゴリツィーを出て

午後3時半頃、キジ島に到着。写真等で何度も見ていた3寺院が目の前にある。
キジ島寺院
左から顕栄聖堂、鐘楼、生神女庇護聖堂。

 どれもが16世紀から17世紀にかけて造られた木造建築。落雷による焼失や老朽化のため廃れた時期もあったが、何度かの復旧を経て今の姿になった。その全部が木造であることを徹底したのは、帝政ロシア政府のこだわりでもあったようだ。ここは、帝政ロシア時代からロシア正教会の美しい木造教会建築群で知られていたようで、社会体制も変わった1960年、島全体が木造建築の特別保存地区に指定され、ロシア全土から様々な木造建築が移築されたそうだ。

 寺院や古い農家の内部をゆっくり見学、22個もの玉葱形の屋根をいただく顕栄聖堂をバックにツアーグループ全員の集合写真を撮り、周りの風景もじっくり眺めて、船に戻ったのは午後6時過ぎ。しかし、まだまだ陽は明るい。

6月27日 キジ島から そして キジ島を出てからの 川の景観   スライドショー      (写真19枚)
 
キジ島を出て

キジ島周辺の景観が 異様なほどに美しい。
はるかな昔から、これら神聖な建物を建てるのに、この地域が選ばれた理由が分かるような気がする。

 6月28日 マンドロギへ向かう

マンドロギまでの 川の景観(6月28日午前中)   スライドショー      (写真12枚)
 
マンドロギへ

マンドロギ

 午前10時半頃にはマンドロギに到着。

 船着場に着いた時、まるでリゾート地のようだなと感じたが、実際も、まあそんな感じ。

 明らかに観光客向けの施設で、博物館風の建物もいくつか。また、生産者自身が直売する民芸品店等もあり、土産品を選ぶには良い。


マンドロギ

 

 広い敷地には、花の季節ならさぞかし美しいだろうと思われる散歩道もある。

 大きなバーベキューのスペースがあり、勿論、私達はそこでランチ。
 民族音楽ショーのサービスもあった。

 明朝はいよいよサンクトぺテルブルグへ着く。クルーズは今日が最終日。船長との乾杯などもあった。
 そして、タレント(私達乗客のことです!)ショー。私達日本人グループは「百万本のバラ」「ふるさと」を歌った。ドイツ人グループのノリノリの「カリンカ」は場を大いに盛り上げた。実は、その「カリンカ」、ドイツ人グループは数日前から船の専属?歌手に本格的な歌い方を熱心に教わっていたのだ。

サンクトぺテルブルグに向かう 川の景観(6月28日午後)   スライドショー      (写真27枚)
 
サンクト・ぺテルブルグへ
        
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