MY FAVORITE THINGS

ここでは、俺達のお気に入りのCDや、お薦めの本、映画、ビデオその他諸々を紹介します。



Dr.ミキの FAVORITE THINGS
『石山の言うことなんか聞かないもんね』
のコーナーを新設しました。
上のタイトルをクリックして下さい。


 

        「詞人から詩人へ」    宮沢和史著   河出書房新社             

 言わずと知れたTHE BOOMの中心人物である宮沢和史が朝日新聞に連載していた詩のコーナーが単行本化されたもの。彼の詩への造詣の深さを思い知らされる1冊。無名の詩人、竹内浩三から、宮沢賢治、谷川俊太郎、友部正人までを紹介。また、宮沢本人によるポエトリー・リーディングのCD付き。このCDがまたなかなかの出来で、ひじょーに良いのです。詩に興味のある人は是非とも読んでみるべし。
 家の本棚に、こんな本が1冊並んでるってのはけっこうSPECIALな気分やね。
 
 
        「うてな」       さねよしいさこ

 7〜8年前だらうか?ミスター・ドーナツのCMで、オットセイが横断歩道を渡っているヤツがあったのを覚えているだらうか?そのCMで「ボラボラの〜」と歌っていたのが彼女である。知らない人からは、変わった声の人、という答えしか返ってこないのが残念で仕方がない。もっとじっくりと彼女を聴いて欲しいもんである。自分でも気づかない心の深いところを見つめようとする視点、それでいて美しいものを絶対的に信じる強さ。そしてそれを十分に表現する伸びやかな声、美しい言葉たち。現在の日本の音楽シーンの中で彼女のことが全く語られていないのが不思議で仕方がない。
 時々でいい。年に何回か、彼女のCDをじっくりと聞き返す大人が増えたなら日本っちゅー国ももうちょっとましになるはずだぜい。


      「HOT HOT GUMBO’91」    BO GUMBOS

 大好きだったBO GUMBOS。そやけど色々あって、LIVEにはほとんど行った事がなかった。本当に悔やまれる。2000年1月27日、どんとが死んでしまった。BO GUMBOSは、日本を代表するR&Rバンドだった。どんとが死んで過去の作品が再発になって、このビデオを手に入れた。昼の部と夜の部の二部構成のようになっている。伊豆の下田海岸で行われたフリー・コンサート。昼の部では演奏に重なって波の音が聞こえるという凝った作りになっている。とにかく気持ちよさそうな映像で、俺もこんなライブをやりたいなーと思ってしまう。せめてこのコンサートの現場にいたかった。そして夜の部。これがホントに凄い。まるで、どこか未開の土地の原住民の宗教儀式のようだ。おそらくそういうのをイメージしてたんだろうけど、めちゃくちゃなようでちゃんとした演奏。このギリギリの所まで行けるヤツはなかなかいない。どんと、あんたはホントにカッコよかったよ。俺はこれからも「トンネルぬけて」を歌い続けます。


      「完本 マイルス・デイビス自叙伝」

 ジャズの好きな人だったら間違いなく楽しめる本だと思う。ジャズの知識のない人には、色んなミュージシャンとのエピソードとか解りにくいかも知れないけれど、音楽をやってる人なら是非とも読んで欲しい一冊。世界的な超一流のミュージシャンがどんな風に生きてきたのか、何を考えて音楽を追究したのかを教えてくれる本です。
 僕はバイトに通う電車の中でこの本を読んだ。めちゃめちゃおもしろくて「いつまでもこの本が終わらなければいいのに・・・」と思って、同じ所を何度も繰り返して読んだりして、読み終わるのを少しでも引き延ばそうとしたなー。とくに、”マイルスがマディ・ウォーターズやB.B.Kingのエッセンスをどういう風に自分の演奏に取り入れようかと考えた”って言うあたりには、本当に勉強させられました。




      「HARP TONE」     WETMOUTH JO

 オイラの友達、WETMOUTH JOが’99年に発表したハーモニカ・アルバム。10穴ハーモニカでありながら、クロマチックハーモニカの様なフレーズを奏でます。ハーモニカ・プレイヤーを目指すなら、このアルバムを聴いてみるべきです。彼のハープは世界レベルと云っても差し支えないだろう。そのしっかりしたテクニックに裏付けされた彼のプレイは、時にやさしく、暖かく、そして時には凶暴に荒れ狂う。5曲目の「Tango Armonica」は10穴ハープ1本でタンゴを演奏する驚きの1曲。又本アルバム唯一の唄物「ジャリ銭」は何とも云えない美しい1曲でもある。アルバムの最後を飾る「Better Lifeーあの頃ー」は柔らかな音色で聴く者の心を優しくしてくれる名曲で、オススメの1曲です。
 けして器用貧乏になることなく、ハートのこもった彼のプレイを一人でも多くの人に知ってもらいたいものです。

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      「森の獅子唄 /横井勝己」

 僕らの良き音楽仲間である横井勝己が2000年に発表した現代邦楽のアルバム。
初めて彼と出逢ったとき、彼は黒人ブルースを演奏していた。ブルースを黒人のトラディッショナル・ミュージックとしてとらえ真剣にその道を追求するミューッジシャンだった横井さんがある日、子供の頃から体に染みついた音楽をもとに日本語の唄を作ったからと聴かせてくれたのが4曲目の「秋は黄金色」だった。以来、横井さんはその道を追求し、ついに2000年、こんなに素敵なアルバムを作ってしまった。
 1曲目の「森の獅子唄」は横井さんの声だけを何重にも重ねて作られた荘厳な1曲で、これぞ現代邦楽への新しいアプローチである。さらに3曲目はシーケンサーを使い能楽をイメージしたインスト、2,4曲目は日本語の語感を大切にした邦楽ポップになっている。どの曲も素晴らしいけれど1曲目の「森の獅子唄」だけでも充分にこのアルバムを聴く価値があるだろう。民族音楽に興味のあるヤツはまずこのアルバムを聴け!!



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      「Jazz Organ Tribute/橋本有津子&小野みどり」

 ドクトル・ミキの20年来の友人、橋本裕氏が全面的にサポートしたJazz Organアルバム。橋本有津子さんは裕氏の奥さんでもあり、関西そして日本を代表するハモンド奏者でもある。魂を揺さぶるハモンドのサウンドに酔いしれたい人にはオススメの1枚です。
 また、このアルバム全編で聴く事の出来る橋本氏のギター・プレイはジャズファンに限らず全てのギタリストに大きなヒントを与えるであろう、見事にツボを心得たギター・プレイなのです。ジャズファンにも、そしてこれからジャズを聴きたい人にも是非とも聴いて欲しいアルバムです。
 




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