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Dr.ミキはエロ親父でもあるが,なかなかの写真家でもある。
夏の蒸し暑い夜、丑三つ時、写真の神様がドクトルの下に降りて来て、彼はついパンツ一丁に皮靴を履き、首からカメラをぶら下げ大阪は松原の街を徘徊する。
そして誰も知らないうちにこんなに美しい写真を撮ってしまうのだ。しかし、どー考えても怪しすぎるこのカッコ。おまわりさんに不審尋問を受けたのは言うまでもない。
Dr.ミキはそんなことでは反省しない。後日、「パンツはブリーフじゃなくて、トランクスやでー。」と胸を張って友人達に報告したのであった。
その行動ではなく、美しい写真に刺激され、カメラを憶えたいと思う石山であったが何せメカに弱い。
おまけに根気がない、ややこしいの嫌い、めんどくさいの嫌いな石山のこと、しぼりじゃ、露出じゃとあれこれ考えているうちに気絶してしまうのであった。
ま、いっか。ま、いっか。ま、いっか。と気絶から目覚めるたびに石山雅人はつぶやくのである。写真なんぞ誰かに任せておけばいいのだ。自分で自分を慰めながら、今日も又気絶するのである。
いつでもとんちんかんなスガハラケイスケと云えば・・・
”ギターの向こうに沈む夕日”を写真に撮ろうとして、意気揚々と会社の屋上へと駆け上って行った。
ギターを椅子の上にセットして、いざ、シャッターを切ろうとしたまさにその瞬間、意地悪な風がビュー
彼の愛機、GIBSON J−45は悲鳴も上げずにコンクリートの上に落ちていった。可愛そうなJ−45。無惨にも表板が割れてしまったのだった。







黄昏てゆく大阪の街に彼の心の底からの叫びが響いた。「GIBSONの弱虫ー!!」



                Photo by Miki            




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