家族
主人の祖父、主人、子供3人、
マールという名前の愛しい末娘
生年月日 1998年10月20日
性別   女の子
生物的分類 犬
メリーちゃん

 1998年当時、メリーという犬を飼っていました。娘の友達のペットのモモちゃん(ビションフリーゼ)と行きずりのマルチーズとの間の子どもでした。まだ健在だった舅姑が横取りしてかわいがっていました。
 
 私達若い家族は姑の気持ちを慮って外で飼うと決めていたのに、孫がそばに寄ってこない年になってしまったので、寂しかった義父が 自分たちの部屋に上げて一緒に寝ていました。それだけじゃなかった!義父は勝手にエサを与え、おやつも与え放題!でも、私には「何もやってない!」と強調していましたっけ。

 義父が平成7年に20日ほどの入院でなくなってしまったので、次第にまっいいかと私達も半ば室内飼いにしていました。

 姑は平成4年頃から重い鬱病にかかってしまい、家族共に苦しんでいましたが、それでも時折、自分の食べてるものをコソッとメリーに与えていました。そういう方法でしか愛情を示せなかった姑がかわいそうでした。

 メリーの死

 そして、運命の日、姑はお風呂で大やけどをしてしまって入院していました。回復することもなく、突然に死は訪れました。そして、同じ日、ほぼ同じ時刻にメリーも・・・

 今になっても、その時の事を思い出すと涙があふれてきます。もうすぐ姑の魂の緒が途切れると心拍数が少なくなっていくのを何も出来ずに見ていると看護婦さんが病室に駆け込んできて、自宅から電話ですと伝えてくれました。

 電話に出ると、子供が号泣しながら、「メリーが死んでしもたぁ、どうしたらいい?」止めどもなく涙があふれて泣きながら子供に指示しました。病室に戻ってからしばらくして姑も亡くなりました。辛かった・・・姑が入院していたので、それにかかりきりになっていたので、メリーの面倒を充分見てやることが出来なかった。1人で家を抜けだして散歩中に車にひかれてしまった。

 お通夜の朝、家族で裏庭の柿の木の下に埋めてやりました。「7年間楽しかったよ、ありがとう」の声をかけて・・・

 通夜、葬式の間中、私は泣きはらした目をして弔問に来て下さる方々に挨拶していました。そして、1人になると号泣しました。何を見てもメリーを思い出してしまう。義母を亡くしたショックよりも愛しいメリーを突然失ってしまったことがたまらなく悲しかったです。

 数日後、兄と姪が来てくれたとき、不思議な事を体験することがある姪が、「メリーが私達家族を見てから、しっぽ振っておばちゃんの方へ行く夢を見た」と言いました。姑の顔をあまり知らない姪に姑の写真を見せて、「このおばちゃん?」と聞くと頷きました。

 これについてはいろいろな事が推察されますが、それでも私は、あぁ、いつもいつも不安と闘っていたお義母さんがメリーをお供にして連れていったんだなぁと悲しいながらも納得することができました。

 49日法事にはそっと舅姑の写真のそばにメリーの写真を置いて、お経をあげていただきました。100ヶ日の間、メリーの犬小屋のあったところに写真を置いて、ローソクとお線香を立てて、話しかけていました。

 子供達も次の犬が欲しいなと言い出したある日、立ち寄った本屋さんのシーズーのしぐさを見ていると、シーズーの子犬がいるんだけどもらってくれない?と話しかけられました。

 取りあえず返事は後ほどということで、その場は帰って、いつものようにメリーにローソクを立てていると、ローソクが倒れてしまい、メリーが止めてくれたんだと思って話は断りました。

マールが家に飛行機に乗ってやって来た

 100ヶ日があけて、何気なくペット関係のHPを覗いていると子犬の検索があり、冗談半分で希望犬種ビションフリーゼ、メス、明るくて、人好きな犬と書いて検索すると、すぐに見つかりました。家族に相談して、ビーグルが良いと渋っていた夫も、メリーと同じようにパパカットができるよとの一声で決心してくれました。実際、アトピーの娘がいるので、毛の抜けない犬が欲しかったのです。

 年末には我が家へ来られると言うことだったのですが、年末はいそがしい!それで新年明けまで待ってもらいました。その長かったこと。

 さて1999年の1月7日、やっと、3ヶ月の小さな命が届けられました。ひい爺ちゃん(別にマールのひい爺ちゃんじゃないけどね^^)が「犬は死んだときが悲しい」と言っていたので、年寄りには犬を飼うと言い出せず、しばらくの間私達の居住区の2階でコソッと飼っていました。

 我が家に来てからのマールとはウンチとシッコの戦いでした。結局、お散歩ができるようになるまで、上手にしつけられませんでした。(^_^;)マーたんは無駄ぼえもせず、1人で出歩くこともなく、人好きで番犬には絶対なりませんが、いい子です。

 メリーはひい爺ちゃんがドアを開けるのを待ちかまえて1人散歩をしていました。マールはそういうことは絶対させたくない。今のところうまくいってます。

 インターネットで大きなものを買うのは大変勇気のいることです。実際に目で確かめたわけじゃない、どんな子がくるんだろう、疑うわけじゃないけど、本当に本当に来るのだろうかと不安でした。

 でも、いざ不安そうなちょっと疲れた真っ白のフワフワな子犬が届けられるとそれまでの不安がかき消え、家族のとろけそうな笑顔に迎えられて、我が家の子供としての第1日目が始まりました。でも、じいちゃんやばあちゃんには内緒。

 それから、犬を買った代金はインターネットで初めての大きな買い物をするので、不安なこともあって、まず、手付け金として半額をを振り込んで、犬が届いた時に残額を払うという方法をとらせていただきました。お義母さんがメリーを連れていったのだからと香料の残りから支払っちゃった(^_^;)


そして・・・・