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子連れ佐保路オフ(2)聖武夫婦陵周辺

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藤原不比等顕彰碑

 今回のオフに向けてネットなどで下調べをしていて、一つ気になる情報がありました。
 ドリームランドほど近くに近年整備された鴻ノ池運動公園の一角に、「藤原不比等顕彰碑」があるというのです。
 いったいなぜここに碑があるのか知りたかったのですが、子どもたちと歩くには遠回りになるので、この際ちょっと行ってみようと考えました。


↑鴻ノ池の反対側<東地図D地点>から

こんな立派な碑が立っています→

←正面はこんな風

側面・背面→

 写真にもあるように、この碑が立ったのは昭和54年と比較的新しいものです。碑文をみたのですが、不比等が平城京の建設に功績があった、というような「一般的」なことが書かれているだけで、一番知りたかった「なぜここなのか?」は分かりませんでした。

 実は、藤原不比等の墓がこの辺りにあったという説*1があるのです。不比等は「佐保山椎岡」で火葬され(『公卿補任』)、藤原頼通の時代にも廟所として尊重されていた(『朝野群載』)、という史料があり、その「佐保山椎岡」がこのあたりのはずなのです。

*1 川口常孝「大伴家持−「佐保の宅」考」(古代文学会編『シリーズ・古代の文学1 万葉の歌人たち』武蔵野書院 s49)

 この碑ここにあるのはどういう理由なのか。墓との関係があるのかどうかが調査課題です。

なお、上記の川口氏論文によれば、「藤原宮子の佐保山西陵もこの辺であるが、奈良ドリームランドの建設にともなって、推定値は破壊されてしまった」とのこと。とすると、子どもたち&お母さんたちが楽しんでいた遊園地に宮子は眠っている??

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聖武天皇/光明皇后 陵墓

 さて続いて聖武天皇・光明皇后という夫婦のお墓詣りへ。

↑入り口は閉まっている天皇陵が多いのですが、
ここは開いていました。

<東地図E地点北向き>


正面奥が聖武陵で、右への分かれ道の先に光明皇后陵があります。→



↑聖武天皇陵↓

↑夫の墓から妻の墓への小径

↑光明皇后陵↓

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一条通と法蓮橋

 この聖武天皇陵は、出入り口のところで一条通=狭義の「佐保路」に接しています。
 この道は、平城京の一条南大路とほぼ重なっている、見事な東西道路です(西へまっすぐ進めば、法華寺にぶつかります)。

←佐保路=一条通

<東地図E地点
西向き>

 すこし西へ進むと、こんな道標がありました。
まさに私が来た方向ではありますが..。



 地図にもあるように、ここは佐保川と一条通の交差するところです(今回の行程で、はじめて佐保川を見ました)。かかっている橋は「法蓮橋」です。

<東地図E地点東向き>

クリックすると水鳥が見えます

 この川については、次の「春日野荘周辺」編で詳しくご紹介したいと思います。


 この後、昼食を取ろうとお店をさがしながら一条通を西へ戻っていったのですが、結局思うような店がなく、今夜のお宿の春日野荘に着いてしまいました(^^;

 そこで一計を案じまして、ここのレストランで昼食をし、ついでに背負っていた荷物をフロントに預けることにしました。雨の中、重たい荷物(含むiBook)を持ち歩くのも疲れていたので、この作戦は成功でした。宿の食事もなかなかのもので、ようやく休息できました。

右側が春日野荘。

これで1000円。美味しかったです。

 このあと身軽になって、宿の周辺の写真を撮り、お母さんたちと合流すべく、ドリームランドに戻りました。その後のことは、浅香さんレポートをご覧ください。

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