御言葉に聞く

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「あこがれを抱いて」


詩篇84篇 

 
 詩篇84篇6節に「バカの谷」という言葉がでてきます。この言葉は、文語訳聖書では「涙の谷」と訳されている言葉ですが、もともとは荒れ果てた土地を象徴する言葉であったようです。詩篇84篇の詩人は、そのような荒れ果てた土地にあっても、そこを泉のある所とすると言います。荒れ果てた地が、そのまま恵みの満ち溢れる泉となるのだと言うのです。何故なのか...。それは彼が生ける神さまへのあこがれを強く抱き、どんな苦しみをも乗り越え得る豊かな恵みが与えられていたからです。
 詩人の信仰は非常に生き生きとしています。真の喜びと希望に満たされています。「あなたの大庭にいる一日は、よそにいる千日にもまさる」というほどに、神さまと共にあることに喜びと希望を見いだしているのです。
 この世に生きる限り、私たちは実に多くの苦しみや悲しみを経験しなければなりません。荒れ果てた土地を、「涙の谷」を杖をついて歩かなければならないかも知れない。しかし私たち一人一人にも、詩人と同じ豊かな恵みが与えられています。そして、私たちの歩みの向こうにはイエス・キリストにあいまみえる日が待っているのです。
 私たちのこの世の人生の終わりを越えて、イエス・キリストとあいまみえる日、それをあこがれて生きるということが、私たちにゆるされています。そのあこがれが私たちの心に燃えている時、私たちはたとえ荒れ果てた地、「涙の谷」を歩こうとも、その顔に真の喜びと感謝がわいてくるのです。



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