御言葉に聞く

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「我が身に花を咲かせる神」


regbook.gif「さて、イエスは弟子たちとピリポ・カイザリヤの村へ出かけられたが、その途中で、弟子たちに尋ねて言われた、「人々は、わたしをだれと言っているか」。彼らは答えて言った。「バプテスマのヨハネだと、言っています。またエリヤだと言い、また、預言者のひとりだと言っている者もあります」。そこでイエスは彼らに尋ねられた、「それでは、あなたがたはわたしをだれと言うか」。ペテロが答えて言った、「あなたこそキリストです。」

マルコによる福音書8章27節〜29節

 
 クリスマスという言葉は、「キリスト」という言葉と「マス」という言葉が結びついたものです。つまり、クリスマスとは「キリスト礼拝」という意味で、誕生という意味は含まれていません。むしろそこで強調されているのは、キリストと呼ばれるお方を礼拝するということなのです。
 主イエスの弟子であったペテロは、「それではあなたがたはわたしをだれと言うか」という主イエスの問いに答えて「あなたこそキリストです」と告白しました。クリスマスというのは、そのように、この日に生まれられたイエスというお方を指して「あなたこそキリストです」と告白し礼拝する日なのです。
 主イエスは、クリスマスに人となって馬小屋に生まれ、私たちのもとに来て下さいました。そして私たちと同じ喜びや悲しみを味わい、最後には私たちの罪のために十字架にかかり死んで下さったのです。私たちはその主イエスによって、今、罪赦され新しい生命を与えられ希望をもって生きることがゆるされています。私たちはかつて生きる希望もなく、それこそ心の中はからからに乾いた荒れ野のような状態でした。しかし、神さまは私たちに主イエスをお遣わしになることによって、私たちの心に美しい花を咲かせて下さったのです。渇いた心に潤いを与え、生きる力と勇気、そして、希望という決して枯れることのない花を咲かせて下さったのです。その花を見る度に、どんな時にも私たちは励まされ、支えられて生きていくことができるのです。
 主イエス・キリストが与えて下さる大きな恵みによって、私たちは生きています。主イエス・キリストの愛の支配の中に生かされています。そして主イエス・キリストが語って下さる神さまの言葉を頼りとして生きてゆくことができます。
 アドベントの時、我が身に咲く美しい花を見つめなおし、もう一度私たちに与えられた大いなる恵みに感謝する時でありたいと願います。そして何よりもイエスというお方を心からキリスト、私たちの救い主であることを心に深く刻み直す時としたいと思います。

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