この森で天使はバスを降りた
見る価値 ★★★
立て続けによい作品に恵まれてます。実はこの作品、前々から狙っていたのでした。いつもレンタル中で・・・。理由の一つは感動できそうだから、そしてもう一つは主人公の女性がとてもきれいな人だったから。
主人公は16歳の時、自分を虐待していた養父を殺して刑務所に入っていた女性パーシーです。5年の刑期を終えた彼女が出所後に新たな人生を送るのに希望したのは、アメリカの北部にあるギリアドという村でした。
ギリアドはそのほとんどが森で村としては規模が小さく、村人は全員が知り合いという、そういう村でした。それでもパーシーはギリアドの森の美しさにあこがれてこの地を選んだのでした。
そして彼女はこの村にある唯一の食堂スピットファイアに居候することになります。この物語はパーシーがこのギリアドの村で過ごした日々を描いた物です。
ところでこの作品の英語名は「The SPITFIRE GRILL」です。直訳では「スピットファイア食堂」ですね。スピットファイアというのはアメリカの戦闘機のことです。食堂の女主人であるハナが夫が世界大戦で乗っていた飛行機の名前を付けたのでした。
珍しく和名の方が良い作品ですよね。上の内容紹介では和名の意味がちょっとピンとこないかもしれませんがまさに天使が降りた、という感じなんです。ボクはこれが本だったら絶対泣いてますね。
パーシーもすごく魅力的な女性です。きれいな人なのにどこか可愛い、久しぶりに見る本当の美人ですね。いつものハリウッド女優のように派手な顔ではありません。
これを見てあなたもきっと「ああ、良いものを見た」と思うはずです。それではこれを読んでいるあなたがこの作品をきっと見てくれるようにお願いして、今回はここまでです。
モリー先生との火曜日
見る価値 ★★★
3点満点が続いています。この物語はスポーツニュースの記者となって忙しく生活するミッチでしたが、ある日大学時代にお世話になったモリー先生が不治の病に倒れたことを知ります。
超多忙な日々を送る彼でしたが、ふと16年前の卒業式に先生に連絡をするという約束をしていたことを思い出して思い切って会いに行くことになります。
久しぶりに出会ったもリー先生は筋肉が徐々に侵されていくという難病にかかっていて、もう歩けない状況でした。そして死は確実に迫っています。
そんな状況にありながらモリー先生は人生に悩んでいるミッチーに生と死について語り、教えます。
この物語は本当にいい話です。モリー先生は不治の病の中で自分自身が苦しみながらも、優しくミッチーに人生とは何かを語ります。すごく癒されますよ。
ザ・パイレーツ2
見る価値 ☆☆☆
前編がなかなかよかっただけに残念なことになった作品でした。前編ではイッポリトがデュ・ボワと名を変え、海賊マラソルテの討伐隊長になり、弟フェランテは海賊マラソルテとなり、この二人がお互いの正体を知らず戦わなければならない、というところまで話は進みました。詳しくは前編の方の評論を読んでください。
今回は結構楽しみにしてたのですが、始まる早々、彼らはお互いの正体を知ってしまい、すぐに戦闘には決着がついてしまいます。しかそのあと、なぜか二人を追い出した隣の領主コルネロが出てきて、彼ら兄弟ははたまたなぜかマヤの黄金を彼から守ることになるのです。
しかも死んだはずのリビアが生きていて自分を撃ったイッポリトを恨んで復讐の鬼に化していたり、その理由が顔が醜くなってしまって他の若い娘のようにおしゃれができなくなってしまったという俗っぽい理由だったりと楽しい気持ちを萎えさせる作品となっていました。
「やはりB級映画だったのかなあ。」と思わせる作品でした。
この作品は前編だけ見て、後半はいつまでも楽しみに取っておくことをお勧めします。
catch me if you can
見る価値 ★★☆
日本語に訳せば「捕まえられるものなら捕まえてみろ」といった感じでしょうか。この物語は実在した詐欺師フランク・アバグネイルJr.の物語です。
彼は若干16歳の時に家出して、詐欺師の道に入ります。手始めにパンナム航空のパイロットになりすまし、偽造小切手を換金しまくります。
彼の家には問題がありました。父親が事業に失敗して貧乏になってしまったり、そのことで母親が浮気を初めて離婚してしまったり。彼がこういった犯罪を犯した原因は思春期の多感な時期にこういった享受できないストレスを抱えたことによると思います。
彼はたとえFBIの捜査官であっても自分に注目していて欲しいという非常に子供的な感情も持ち合わせていたのです。
この映画はまあ、こういうこともあるかな、という感じで見るとよいと思います。
異常犯罪捜査官
見る価値 ★☆☆
ドイツの街で起こった異常な殺人事件。死因は接着材を飲まされたことによる窒息死で、死後全身を接着材で塗り固められていた。
刑事であるエヴァは考古学者を夫に持つ女性で、年齢はたぶん30代後半、まあきれいな人だけど東ヨーロッパ系の彫りの深い顔立ちでした。
犯人は多分言っても差し支えないので言いますがオカマの舞台役者です。彼はオカマであるが故に女性役がやりたいのですが役者仲間や監督からはいつもバカにされてばかり。一度だけ舞台に出たこともあるのですがその時の評論もさんざんな物でした。
彼の恐ろしいところは今まで受けてきた屈辱をすべて日記として残していて、その復讐を果たす目的で異常殺人を繰り返しているところです。それが冒頭で書いた接着材を飲ませて窒息させる方法です。
今回はサイコスリラーという割にはぞくぞくするようなシーンがあるわけでもなく、解決方法も何だか今ひとつで、まあ彼の場合はそうなのかな、みたいな感じだったので点数低めに付けてみました。
本当にぞくぞくするようなサイコスリラーが見たい人は「セブン」や「ボーン・コレクター」を見るとよいと思います。そうそう、忘れるところでした。本当に背筋が寒くなるような殺人が見たかったらやっぱり「ファニーゲーム」でしょう。ボクはこれ以上やばい映画は見たことありません。
ボイス
見る価値 ★★☆
韓国映画のボイスです。ジウォンというジャーナリストの女性はある事件を暴いたために、ストーカーから嫌がらせを受けていました。彼女はその嫌がらせを逃れるために知人から住居を借り受け、そして携帯電話の番号も変えました。その番号は下四桁が6644・・・。
携帯の番号を変えてから彼女の電話に度々奇妙な叫び声の聞こえる電話がかかってきました。ある日知人のホジョンの娘ヨンジュがたまたま彼女の電話に出て、その叫び声を聞いてしまいます。
その後ヨンジュはまるで精神病にでもかかったかのような異常な言動や行動を始めます。何とかしたいジウォンは電話のことを調べ始めます。
この映画、怖いと言えば怖いのですが内容はリングを基にして作っているのでは?という感じなんですね。ネタばれを書きますと以前ジウォンの使っている下四桁6644という携帯をある少女が使っていて、彼女が無念の死を遂げていると。そしてその恨みを同じ番号を使うことになった人たちが被っていくという内容なんです。
結末はリングとは違った物となりましたがこれも何かで見たようなネタだぞ、という感じでした。しかもそのある少女もそこまで恨みに抱くのは逆恨みという物だろう、という感じでした。
まあ今回は、相変わらず韓国人女優は美しい人が多いのと、ヨンジュちゃん、おそらく5歳くらいの子供が異常な行動をするという役回りを見事にこなしているところが評価できるくらいです。
本来なら1点かと思いましたがヨンジュちゃんの鬼気迫る表情はとても5歳の子供が出来る演技ではないと思われたので点数付けました。パクリでなければ3点だったでしょう。
マトリックス・リローテッド
見る価値 ★★☆
今回はマトリックスの続編、リローテッドです。みんな面白くないって言うけど、ボクはとても面白く見ることが出来ました。
マトリックス特有のアクションシーンもたくさんあり、ストーリーも次を見たいと思わせる物でしたし、なんでみんなそんなにこき下ろすんでしょうか?
ただ、まあ、地下に住んでいる人類の生き残り「ザイオン」の人々が超科学を扱っている割には人々の生活が酷く原始的であったりします。この辺はおかしいかな。
あと主人公のネオが空を飛んだり、人を生き返らしたり、何でもありか?というところに少し辟易した感じはありました。そんなに何でもありならその能力ですべてを解決すればいいのに・・・。
とにかく、そういう設定は無視して、純粋に面白い作品とボクは思いました。レジェンドが楽しみですね。
