ザ・パイレーツ
見る価値 ★★☆
ミラノに代々領主を務めるアルブリツィという家がありました。アルブリツィ家には二人の兄弟がいて、兄イッポリトは教養、弟フェランテは武術を得意としていました。
この話はその兄弟の数奇な運命を描いたモノです。二人は隣地の領主コルネロとの勢力争いに負けて散り散りになります。
兄のイッポリトはコルネロに捕らえられて囚人となり、弟はその場は逃げおおせましたが各地を放浪することになります。そしてこの生き別れこそが二人の運命の始まりだったのです。
兄は収容所から脱獄するのですが、逃亡しているところをフランスの貴族に見つかってしまいます。しかしイッポリトは名も身分も捨て、フランスの密偵として生きることで罪を逃れることができます。
一方、フェランテは放浪の果て、海賊の仲間になっていました。彼もまた名も身分も捨て、新たにマラソルテと名乗っていました。
瞬く間に頭角を現すマラソルテ、彼は海賊の頭になり、カリブでも名を知られた存在となります。
そしてデュ・ボワと名を変えたイッポリトの元に一つの便りがあります。それはフェランテの墓が見つかったという知らせでした。マラソルテはフェランテを捨てたときに自分の墓を作っていたのです。悲嘆に苦しむデュ・ボワの元に指令が届きます。「海賊マラソルテを討伐せよ」。彼は海に出ます。
さて、この映画はここまでです。続きは「パート2」でやるそうです。お互いに名も身分も変えた二人がお互いを知ることなく戦います。何だかどこかで聞いたような設定だけど燃えるモノがあるじゃないですか。
お互いがお互いを探しているのに現実は敵同士でしかもそれを知るのは観客のみ。パイレーツ・オブ・カリビアンのように金もかかって無くて、派手さには欠けますがストーリーで観客を引きつけています。
パート2が楽しみな作品です。
ギャング オブ ニューヨーク
見る価値 ★★☆
レオナルド・デカプリオの映画です。今回はそれなりにおもしろかった。
今回はギャングと言っても、貧困階級の中で自然と形成されるごろつき集団のことです。
ストーリーは決闘で殺されたあるグループのボスの息子が、大人になって街に戻り、殺した相手に復讐するという物語です。この物語は一対一と言うよりもグループ対グループの戦いというイメージが強く、実は単なるごろつきの勢力争いに過ぎません。
だけど、悪役が良いんですね。今回敵役はダニエル・ルイ=デイス。髭がすてきなおじさんです。彼はごろつきのボスらしく、粗野で残虐ですが男気があり、自分の信念を持っています。もちろん彼の戦いには卑怯という文字はありません。
以前も言いましたが、悪役が良いと主人公が生きるのです。こういう正義と悪、という対立の中では悪が魅力的であればあるほど作品のレベルが上がるということです。正義は別によいのです。彼らは正しいことをして苦境に勝ってさえいればそれで正義なのですから。
今回最後に思ったのは開拓時代に生まれたごろつき集団の争いもさることながら、時代がそれらをすべて飲み込んでいった。という感じでしょうか?よく解らない印象ですが。
それでは今回は2点です。最近点数厳しめになってる。
キング オブ キングス 1
見る価値 ★☆☆
王の中の王!そのタイトルに惹かれて借りた一品でした。早速再生してみるタイトルが「NAPOLEON」・・・。違うじゃねーか!!キングオブキングスというのはまたもや誰かが勝手に着けたタイトルなのでした。
この物語はナポレオンの半生を描いた作品です。2話続きで今回は第1話「皇帝誕生」。その割にはさっさと皇帝になって、終わりにはもうロシア遠征に入っていましたが・・・。
この作品歴史物語みたいです。何だか往年の大河ドラマを見てるみたいです。それにしてもナポレオンという男、彼を見ているともしかするとナポレオンはドイツのヒトラーに通ずるようなところがあったのではないか?と思わせるところがあります。
まあその理由は一度この作品を見てください。今回一点ですが決して見る価値がないというわけではありません。大河ドラマのように歴史を見るつもりで見ればかなりおもしろいです。