妙法院庫裏

所在地 京都市東山区東大路通渋谷下る妙法院前側町 種別 寺院
構造形式 桁行21.8m、梁間23.7m、一重、入母屋造、妻入、玄関一間、唐破風造、本瓦葺、北面庇を含む
時代区分 桃山 年代 桃山
指定年月日 1957.06.18 所有者 妙法院
妙法院は、伝教大師最澄を開祖とする。平安後期、後白河法皇が法住寺殿で院政を始める際に、妙法院内に蓮華王院(三十三間堂)を造営し、蓮華王院の本坊として寺基が確立した。後白河法皇を中興代一世とし、四世以降は親王が法脈を敬称する門跡寺院となる。
妙法寺庫裏は、豊臣秀吉が方広寺大仏の千僧供養を行なったときの遺構といわれ、文禄4年(1595)の建立とされる。鬼瓦に刻まれた銘から慶長9年(1604)建立という説もある。いずれにしても、桃山時代の建築遺構を代表するもの。庫裏として、他に例をみない大規模なもので、桁行十二間、梁間十三件、棟高約六十尺もある大建築物庫裏(くり)は、本尊への供物を造り、僧が食事をとるところ。


本瓦葺入母屋造で、妻入の玄関に唐破風の庇を設けている。


妻飾に大きな懸魚を設け、屋根の最上段の北側に煙出しの屋根をのせる。


庫裏の内部には、自然木の梁を組み合わせ、棟まで束と貫の交錯した小屋組みが立ち上っている。

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