蓮華王院本堂(三十三間堂)

所在地 京都市東山区三十三間堂廻町 種別 寺院
構造形式 桁行三十五間、梁間五間、一重、切妻造、向拝七間、本瓦葺
時代区分 鎌倉前期 年代 文永3年(1266)
指定年月日 1952.03.29 所有者 妙法院
附指定 1952.03.29 棟札1
蓮華王院本堂は、後白河法皇が院政庁の法住寺殿の一画に平清盛に命じて建てた仏堂である。後白河法皇が信仰していた熊野権現の本地仏である千手観音菩薩を本尊とする。建長3年(1249)の大火で本堂と千手観音の多くを焼失したが、文永3年(1266)に後嵯峨上皇の命で再建されたものが現在に至っている。
本堂の内陣が桁行三十三間あることから、三十三間堂と呼ばれている。観音の三十三応現身にも由来する。幅三十三間、奥行き三間の内陣には、千手観音菩薩座像を中心に、千躰の千手観音菩薩立像が並び、これらの前段に風神・雷神、二十八部衆が立つ。


幅三十三間・奥行き三間の身舎(もや)の周囲に庇を廻らしているので、実際には正面三十五間、側面五間ある。
周囲はすべて板扉で囲み、両側面は正面寄りの一間、背面は五箇所の扉以外、連子窓がはめられている。

内陣や外陣、は天井を張らず、梁や垂木をむき出しにした化粧屋根裏になっている。


正面側(東面及び南面) 背面側(西面及び南面)
幅七間と長大な向拝 柱の上の組物は出組、柱間の備えは間斗束であり、建築様式は純和様である

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