教王護国寺大師堂(西院御影堂)

所在地 京都市南区九条町 種別 寺院(真言宗)
構造形式 後堂、前堂及び中門より成る
後堂: 桁行七間、梁間四間、一重、入母屋造、北面西側端二間庇、すがる破風造、東面向拝一間
前堂: 桁行四間、梁間五間、一重、北面入母屋造、南面後堂に接続
中門: 桁行二間、梁間一間、一重、西面切妻造、東面前堂に接続
総檜皮葺
時代区分 室町前期 年代 康暦2年(1380)
指定年月日 1958.02.08 所有者 個人
附指定 1955.06.22,1958.02.08 厨子1,棟札2,棟札3
教王護国寺(東寺)については、五重塔の項参照。
東寺には、真言密教の根本道場と、大師信仰の中心寺という2つの性格がある。前者を象徴する施設が講堂であり、後者を象徴するのが大師堂である。
東寺の伽藍の西北部にあり、弘法大師在世中の住房と伝えられ、西院も呼ばれる。天福元年(1233)、親厳僧正によって弘法大師坐像が造立されてまつられ、大師堂または御影堂と呼ばれるようになった。
創建年代は不明であるが、康暦元年(1379)に焼失し、翌年に再建された。10年後に前堂と中門が増築されて、現在の姿になった。このため、複雑な構造をもつ建物となっている。


手前の入母屋破風の左五間が前堂、その右側二間が中門、奥の屋根が後堂

前堂と後堂と中門の内部は繋がっている。
 後堂

南面に不動明王坐像(国宝)が、北面に弘法大師坐像(国宝)がまつられている。
      中門

中門は切妻屋根になっている。
 手前前堂 奥後堂

前堂は後堂の弘法大師像を礼拝するための礼堂として、後堂に付設されたものであり、後堂の入母屋に対して前堂の入母屋が直交するようになっている。

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