教王護国寺金堂

所在地 京都市南区九条町 種別 寺院(真言宗)
構造形式 桁行五間、梁間三間、一重もこし付、入母屋造、本瓦葺
時代区分 桃山 年代 慶長8年(1603)
指定年月日 1953.03.31 所有者 教王護国寺
附指定 1953.03.31 棟札1
教王護国寺(東寺)については、五重塔の項参照。
金堂は、東寺の本堂であり、延暦15年(769)に創建されたと伝えられる。文明18年(1468)に土一揆により焼失した。
現在の金堂は、豊臣秀頼により、片桐且元を奉行として、慶長8年(1603)に再興されたもの。礎石はそのまま利用されたため、建物の規模は創建時と同じ。
金堂内には、本尊の薬師如来坐像と脇侍の日光・月光両菩薩が安置され、薬師如来坐像の台座の周囲には十二神将が配されている。


基本構造は天竺様(大仏様)だが、細部には唐様和様も取り入れられた、桃山時代の仏堂建築の代表とされる。


肘木組物の上に置くのではなく、柱に差し込むさし肘木であり、これは天竺様の特色。
また組物間に平三斗を配した詰組となっており、これは唐様の特色。


            背面
二階建てに見えるが、一重目は裳階である。この裳階のために、桁行が七間、梁間が五間に見えるが、身舎としては桁行五間、梁間三間である。
側面
妻飾二重虹梁蟇股懸魚猪ノ目懸魚

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