金剛三昧院多宝塔

所在地 和歌山県伊都郡高野町大字高野山 種別 近世以前/寺院
構造形式 三間多宝塔、檜皮葺
時代区分 鎌倉前期 年代 貞応2年(1223)
指定年月日 1952.11.22(0097) 所有者 金剛三昧院
金剛三昧院は、北条政子が夫・源頼朝の菩提を弔うために、先に建立した禅定院を改築して改称したもの。当初は金剛峰寺とは別の禅宗寺院であったが、律宗も兼学するようになり、江戸時代の始めには、真言宗となって、金剛峰寺の別院として扱われるようになる。
境内には、国宝の多宝塔の他に、重文として、経蔵、四社明神、客殿がある。


夫・源頼朝と、子息・源実朝の両公の菩提を弔うために、貞応2年(1223)に北条政子により、建立された。開眼法要には栄西禅師が導師を務めたと伝わる。

石山寺多宝塔とともに、均整のとれた優雅な美しさで知られる。


白壁にカビが生え、また剥落しており、傷みが進んでいるようにみえる。内部には極彩色の仏画や文様が保存状態よく残されているというのだが。 一重目の屋根の軒先。金剛三昧院多宝塔は、石山寺多宝塔に次いで、二番目に古い多宝塔である。


金剛三昧院は、総本山・金剛峰寺や壇上伽藍から少し離れているので、訪れる人も少ない。多宝塔の補修の募金にご協力を。金剛峰寺から歩いてほんの約10分。

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