本願寺書院(対面所及び白書院)

所在地 京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町 種別 京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町
構造形式 桁行38.5m、梁間29.5m、一重、入母屋造、妻入、庇及び濡縁付、本瓦葺
時代区分 江戸前期桃山 年代 元和4年
指定年月日 1952.11.22 所有者 本願寺
西本願寺については、本願寺唐門の項参照。
書院は対面所と白書院などから構成されているが、もともと別棟であったものを移築して一棟にしている。対面所は公の応接施設であり、二百畳を超す大広間である。貴人が着座する上段や上々段を設け、違い棚などを設けた書院造。紺碧障壁画や彫り物欄間などで豪華に装飾されている。白書院は同様に障壁画や欄間に贅を凝らした三つの部屋からなる書院造。
対面所と白書院は特別拝観のとき以外は非公開。本願寺にはこの対面所と白書院からなる書院の他に、黒書院及び伝廊が国宝に指定されている。しかしこれらは、本願寺門主の私的な空間という理由で公開されていない。エアコンの設置もできない国宝建築物の中に門主が住んでいるはずがなかろう。国宝は国民の宝である。公開しないのであれば国宝指定を辞退すべきだろうし、国宝の指定を受けた以上は、公開すべきであろう。


白書院廊下の天井画 白書院の雀の間
対面所の下段の間、奥が上段の間と上々段の間
対面所の廊下と濡れ縁
右手の白州に南能舞台があり、対面所と廊下、濡れ縁が観客席となる。

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