田上山砦

 所 在 地   滋賀県長浜市木之本町木之本・黒田  別 名   田神山城、木之本城
 遺 構   土塁、曲輪、空堀  形 式   山城(標高330m)
 築 城 者   羽柴秀吉  築 城 年   天正11年(1583)
 歴 史  天正11年(1583)4月20日〜21日の賤ケ嶽合戦に先立つ一ヶ月前に、羽柴秀吉方の拠点として、田上山山頂に築かれた陣城である。
賤ケ嶽合戦の際には、羽柴秀長が1万5千人の軍勢で入り、秀吉軍の事実上の本陣となった。
歴 代 城 主 羽柴秀吉、羽柴秀長


南郭の南面の土塁 主郭の西面の土塁


主郭と西郭の間の堀切土橋 北郭の虎口と、L型土塁の外枡形


主郭の南と北、及び西側にそれぞれ曲輪を配置した縄張りとなっている。田上山砦は、羽柴秀吉軍の本陣となった中心的な砦であるが、あくまでも陣城として構築されたので、柴田勝家軍の本陣の玄蕃尾城と比較すると、規模・防御性ともに、大きく劣る。


現地案内板

最も高所の主郭を中心とした縄張りが形成されている。

主郭の北に虎口で北郭が連結され、この北郭の北側の虎口には外枡形が設けられている。
主郭は西側の虎口で開いており、西方の西郭に続いている。
主郭の南側には、一段下がった位置に南郭が設けられている。


<アクセス>
JR木ノ本駅の東約400mの田上山観音寺の東側脇に山へ入る道がある。山道・林道・山道と歩いて約30分で、田上山の山頂に至る。田上山観音寺の近くの空き地に車を置く。猿の群れに要注意。(2008.05.02)

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