賤ケ嶽砦

 所 在 地   滋賀県長浜市木之本町大音・川並  別 名    ―
 遺 構   土塁、曲輪、空堀  形 式   山城(標高421m)
 築 城 者   羽柴秀吉  築 城 年   天正11年(1583)
 歴  史  賤ケ嶽砦は、天正11年(1583)の賤ケ嶽合戦に際して、羽柴秀吉軍により築かれた陣城の一つである。
賤ケ嶽の山頂にあり、桑山重晴などが守った。大岩山砦の中川清秀を破った、柴田勝家方の佐久間盛政は賤ケ嶽砦と対峙するが、羽柴軍の主力が到着して守勢一変し、賤ケ嶽の北側へ佐久間軍は追い落とされる。これにより、賤ケ嶽合戦の趨勢は決し、柴田勝家は北ノ庄城へ退却し、滅亡した。
歴 代 城 主 羽柴秀吉、桑山重晴


北面の土塁 左奥は余呉湖 南面の土塁
北方への尾根に至る道に設けられた、堀切土橋


賤ケ嶽山頂部の曲輪は、東西に並ぶ三つの部分から形成されている。山頂部は公園として整備されているために、遺構はかなり破壊されているが、樹木が伐採されているために、かえって土塁や切岸などはわかりやすい。
余呉湖のほとりから、北麓尾根筋を上がるルートなど、多くの登山路があるが、リフトを利用して5分程度の山道で到着することもできる。

日本の城目次へ戻る
前の城に戻る                次の城に進む