伊奈城

所 在 地  愛知県豊川市伊奈町柳38番地 別 名  上嶋城
遺 構  曲輪 土塁 石垣 模擬櫓 形 式  平城
築 城 者  本多定忠・定助 築 城 年  15世紀中ごろ
歴 史 伊奈城は、室町中期の15世紀中ごろに、本多定忠・定助によって築城された。伊奈本多氏は、本多六家の一つで、近江・膳所6万石の本多氏の家系。
永禄年間(1558-1570)に、大塚城主・岩瀬氏と戦い、岩瀬氏に伊奈城を攻められ、時の城主・本多忠俊はこれを撃退した。伊奈城をめぐる攻防はこの一戦のみ。
天正18年(1590)、徳川家康の関東入国に従って、本多康俊は下総・小篠(5千石)に移封され、伊奈城は廃城となった。
歴 代 城 主 本多氏8代


50m×40mの本丸跡 奥に土塁が立ち上がっている。 本丸北面の土塁 高さ約3mで残っている


伊奈城は、平城であるが、三方を河川と沼地に囲まれた要害に築かれていた。
現在は本丸のみが残されており、伊奈城址公園となっている。北面に土塁が良好に残っており、中世平城の土塁として、貴重な遺構とされている。また公園内に建っている物見櫓は、中世の城をイメージして復元されている。


土塁の外側の石垣 腰巻石垣である 復元された物見櫓


<アクセス>
伊奈城址公園は、JR西小坂井駅の西方1.5km。国道1号線の小坂井交差点を南西に曲がり、古当交差点を西へ曲がる。約2kmで伊奈城址公園の案内看板があり、この三叉路を南へ800m進むと、案内看板があるので、西へ折れる。東海道新幹線の下を潜ると、田んぼの中に伊奈城址公園が見える。(2011.06.05)

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