YUTAのモスクワ留学はちゃめちゃ通信
2003年11月

 期間限定でやっている演目を観にボリショイサーカスに行ってきました。

 チケットは250ルーブル(約1000円)でした。あまりの人気でチケットなかなか手に入らず、今回やっと行けることになりました。今、この演目のチケットはコンサートやボリショイ劇場も含めたモスクワ全部の劇場のチケット人気ランキングで堂々の1位でした。

 今、公演されている演目は従来のボリショイサーカス(6月号を見て下さい。)の動物やピエロが演技をするのとは違い、派手なセットと演出が見所のミュージカル形式の演目です。

 まさに歌あり踊りありのミュージカルでメインの男女はワイヤーを使い、空を飛びながら歌をうたっていました。
 セットも豪華で最初は円形の普通の舞台でしたが、あっという間にスケートリンクの舞台へと入れ替わり、今度はスケート靴を履いて滑りながら歌を熱唱していました。途中オリの中に入った悪役の男性が消えたりするマジックも披露したりとほんと凄かったです。

 休憩を挟んで後半の演目になった時には円形の舞台が次は水の吹き出るプールにかわっていました。

 今度は泳ぎながら歌をうたっていました。

 最後までお客さんを飽きさせない演出に満足でした。また、ロシアにはないタイプの演目だったのでロシアの人達にとっては新鮮だったと思います。

 モスクワに最近日本の100円均一ショップがオープンしたと聞き、早速行ってきました。この場所は日本でも新聞やテレビのニュースで放送されたそうです。

 初め100円ショップはロシア1号店で、新聞等で大々的に宣伝されているのだからお店は都心の街のどこか目立つ場所にあるのだろうと思っていたら、以外にも都心とは全く反対の郊外にあり、地下鉄の終点の駅でした。おまけにそこから20分ほど歩き、小さなスーパーの一角にお店がある形でした。

 日ソ合弁企業が行っているらしく、扱っている商品は日本の100円ショップと全く同じでした。ですが、輸入等のコストがかかる為に「100円」とはいかず、50ルーブル均一ショップ(約200円)でした。日本人の感覚では100円ショップと言えば安いというイメージですが、ここモスクワでは日本製の雑貨がたくさん置いてあるというもの珍しさから買いに来ているという感じがしました。

 日本のお箸やお茶碗、さらにはマス酒のマスまで置いてあったのでロシアでお世話になった方や友達に日本の物としてプレゼントする為には良い場所だなと思い、またここに買いに来ようと思いました。

 以前、僕が授業の間のお昼休みに一人で廊下のベンチに座っている時に声を掛けてくれた方と後日また偶然廊下で会い、よくよく話してみると彼は北朝鮮の方でした。

 北朝鮮の人が大学にやって来たと言う噂を聞いた時、はじめ彼と話した時にこの人がそうかな??と思っていました

 以前「どこから来たのですか?」と彼に尋ねた時は「韓国です。」としか言わず、北か南かは言わなかったのでてっきり南の韓国の方だと思っていました。

 話してみると普通の人、というよりとても感じのいい人でした。僕がわずかですが知っている韓国語で話すととても喜んでくれ、彼もむかし日本語を学んでいたらしく少し日本語で話してくれました。そのあと彼の出身である北朝鮮の首都平壌(ピョンヤン)について「平壌(ピョンヤン)ではモスクワみたくもう雪が降っているのですか?」や、「あとどれくらいモスクワにいるのですか?」と質問し、彼は「いいえ、まだ降っていませんよ。」、「あと3ヶ月したら国へ帰ります。」などのとりとめもない会話をしました。あまり突っ込んだ会話はできないので・・・・。

 彼から北朝鮮でしか売っていないタバコを貰いました。メイドイン北朝鮮です。とても貴重な物なので大事に日本へ持って帰ります。

 彼は僕の事をとても気に入ってくれ、機会があればまたお話ししましょうと約束し別れました。

 とても良い異文化交流なので大切にしたいです。(ほどほどにしてはおきますが・・。)

9月号に載せていますロシアにおける「日本文化フェスティバル2003」の続きとして今月は「日本映画フェスティバル」が行われています。場所はロシアの映画館を貸し切って行われました。

5日間かけて上映された日本映画は、最近の作品では「みんなのいえ」、「ウォーターボーイズ」、「連弾」、アニメではジブリ作品の「猫の恩返し」、昔の作品では「潮騒」、「炎上」などを含めた全9作品でした。映画のチケットの値段はなんと1枚たったの30ルーブル(約120円)ととても安かったです。ロシアの映画のチケットの値段は上映する時間帯や作品によっても異なりますが平均で150p(約600円)なので。

 こんなにもチケットが安いのは今回の催しはお金目的ではなくあくまでも日本文化紹介の為の催しだからなのだと思いました。

チケットの値段が安いことと、一度にこんなにも沢山の日本映画を観ることはそう滅多にないことので、全作品の前売り券はほぼ完売でした。僕も残り数少ないチケットの中から何とか1作品のチケットを購入することが出来ました。

それは男子高校生がシンクロを演じる「ウォーターボーイズ」でした。シンクロ競技の強いロシアにとってシンクロの日本映画、おまけに男性のシンクロなど想像もつかない作品だと思います。会場内には日本人の姿も多数見られ、満員の入りでした。

とてもおもしろい映画でした!!

 「バトル・ロワイアルU」(10月号を見て下さい。)もどうせモスクワで同じ時期にやるのだからついでに一緒に上映すれば良かったのに、とも一瞬考えましたがあれが日本文化だと思われても困るので・・・。

最近ロシアでは日本文化に対する関心が強く「日本映画フェスティバル」以外でも今モスクワでは「バトル・ロワイアルU」の他に「たそがれ清兵衛」、松本零士のアニメ作品が上映されています。

 本で言えば「村上春樹」の人気は凄いです。本が出ればモスクワでの本ランキングで1位を取り、最近ロシアで出版された「ノルウェーの森」も、もちろん1位になっていました。食で言えば日本料理屋がたくさんあり、街中のあちらこちらに「寿司バー」があります。

休みの日に街中を歩いていたら日本の国旗を持った人達のデモのようなものが行われていました。なぜロシアで日本の国旗を?日本が何かしたのかな?と思いながら近づいてよくよく見てみるとハートの形の旗でした。

ほんと紛らわしかったです(笑)。

モスクワにあるイルカショーを見に行ってきました。チケットの値段は110ルーブル(約440円)で日曜日とあってたくさんの親子連れの姿が見られました。プールのような開場はほぼ満員の入りでした。

よく訓練されたイルカたちの芸は凄く、調教師をあたまの上に乗せ、びっくりするほど高く上げたり、フラフープの中を通り抜けたりしていました。

音楽に合わせて2匹のイルカがちゃんとハモって歌をうたった時には会場内はとても盛り上がりました。

人形劇を観にモスクワにある「中央人形劇場」へと行ってきました。チケットは一番安い席で60ルーブル(約320円)の席のチケットを購入しました。人形劇と言ってもそのレベルは非常に高く、大人も子供も一緒に楽しめる人形劇が上演されています。

 僕らの見に行った日は日曜日とあって親子連れ多く見られ、会場内は満員でした。

 思っていた以上の人形劇の質の高さに驚き、今度は違う演目を観にまた来ようと思いました。

 人形劇に行く前に入場料無料とあって都心にある人形博物館に行って来ました。人間ほどの大きさの人形から思わず動き出しそうなほど精巧に作られた人形がいくつも展示されていました。日本からの贈り物として着物を着た日本人形とキューピーマヨネーズのマスコット人形も展示されていました。日本人形は髪がボサボサで気のせいか少し髪が伸びている気がしたのですが・・。どうなんでしょう???

 モスクワにある「古いサーカス」と呼ばれるサーカス劇場へと行ってきました。ここは以前HPで紹介した(6月号と今月号の最初の部分を見てください。)サーカス劇場の「ボリショイサーカス」とはまた違うサーカス劇場です。「ボリショイサーカス」にサーカスのメッカを取られた感はありますが、伝統ある芸を見せてくれる格式あるサーカス劇場です。チケットは20ルーブル(約80円)からあったのですがそれは既に売り切れており、余っていた150ルーブル(約600円)の席のチケットを購入しました。
 劇場内へと入ると「古いサーカス」と呼ばれている割には内装はとても新しく、きれいな造りの建物でした
 入り口の入ってすぐの通路でが出迎えてくれました。これには驚きました。
 他にはラクダ、ヒョウもおり、これらの動物たちと一緒に写真が撮れました。

サーカスの内容はやはり「ボリショイサーカス」と比べると多少見劣りしますが、空中ブランコや、一見地味ですがかなり体力の必要な力技の演技はとても凄かったです。

 空中ブランコの演技で何人かは10歳ほどの子供たちが出演しており、大人顔負けの演技を披露していました。
 上演終了後には出口で子供たち1人1人にお菓子をプレゼントしており、このような心遣いもこのサーカス劇場ならではの特徴です。
 朝からパトカーや救急車のサイレンが騒がしく鳴っており何事だろうかと思っていたら、23日の深夜ルムンバ大学の学生寮で火災があったとその日の授業で先生から聞かされました。現時点で36名が死亡し、180名が負傷したそうです。この火災の事はモスクワの朝のニュースで大々的に放送されていたようですが、僕の部屋にはテレビがないので先生に言われるその時まで何があったのか知りませんでした。

僕の住んでいるプーシキン大学の寮はルムンバ大学の学生寮からとても近く、歩いてほんの10分ほどの距離にあります。ここの学生寮にはHPでも紹介している以前の僕のクラスメートだったの中国人のリー君を含め、たくさんの知り合いが住んでいるのでとても心配でしたがどうやら皆無事だったようで安心しました。今回の火事の原因は未だはっきりとは分かっていないようですが漏電の可能性が高いと言われています。ここまでの大惨事になったのは非常口や消火器などの防火設備の数が日本と比べ圧倒的に少なく、それも原因の1つだと言われています。僕の住んでいる寮の防火設備も大変悪く、消火器もほとんどありません。おまけに僕は12階に住んでいるのでもしあのような火災が僕の寮で起こったとしたら・・・考えるだけで恐いです。

犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

全世界でアルバム1000万枚以上売り上げているイギリスのモンスターロックバンド「デフ・レパード」のライブへ行って来ました。チケットは一番安い席で400ルーブル(約1600円)でした。あの「デフ・レパード」を1600円で見れるのはかなりお得でした。今回が初めてのロシア公演とあり、会場内はものすごい人の数でした。

 ボーカルのジョー・エリオットが歌う名曲“ラヴ・バイツ”に僕の大好きな曲“ヒステリア”など約2時間のライブはお客さんも僕も興奮しっぱなしでした。84年に交通事故で左腕を失った悲運のドラマー、リック・アレンが右腕だけでドラムを叩く姿には感動しました。大満足のライブでした!!

(今回は荷物チェックがもの凄く厳しく、カメラの持ち込みは出来ませんでした。こんな画像ですいません。)
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