YUTAのモスクワ留学はちゃめちゃ通信
2003年9月
 日曜日に中心街へ行ってみると、この日はモスクワの建都856周年記念らしく街全体で盛大なフェスティバルが行われていました
 フェスティバルの為に赤の広場クレムリンを含め中心街の周りは全て車やバスが通行禁止になっていました。
 今日は普段歩くことの出来ない車道を歩くことができるのでまさに歩行者天国なっていました。

 道端には多くの露店が並んでおり、普段見たことがないくらい大勢の人達がいて、皆年に一度のお祭りとあって大人から子供までとても楽しんでいました!

 もちろんお祭り大好きの僕も楽しみました。最近雨の日が多かったのですがこの日は久しぶりに晴れてほんとよかったです!

街中には4つもステージがあり、コンサートダンスのイベントが行われていました。 

人々は皆このお祭りを楽しんでいるのですが、相次ぐロシアでのテロの影響で、街中では警察官軍隊がたくさん巡回しており、街中のいたる所に空港のセキュリティチェックで通るような金属探知機がいくつも設置されていました。移動するたびに何度もこの金属探知機を通らなければいけませんでした。かなりの厳戒態勢でした。

 このフェスティバルの模様はテレビで生中継されているらしく朝から夜10時過ぎまでお祭りは続いていました。

 日本は9月になっても暑い日が続いているらしいですが最近モスクワは急に寒くなり、日によっては息を吐くと白くなるほど寒い日もあります。

ロシアにおける「日本文化フェスティバル2003」がボリショイ劇場の近くの劇場で行われました。

 今回で3回目になるこの催しは日本の文化を紹介する為に開かれるもので、料金は無料とあって見に行ってきました。

 「日本フェスティバル」と言うだけあって、お客さんも日本人が多く見られまた、日本に興味のあるロシア人達も多数訪れていて会場内は満員になっていました。

 演目は沖縄の踊りと太鼓からから始まり、浴衣を着ての日本の歌の合唱真剣なぎなたを使っての武道、ピアノに合わせて描いていく水墨画日本舞踊和太鼓などと種類に富んでいました。

 日本人の僕が見てもどれもすばらしい演目ばかりで、歌の合唱の際に「荒城の月」と「ふるさと」を聞いた時は今まで一度も思わなかったのですが、すこしだけ日本が恋しくなりました。

 真剣なぎなたを使っての武道はとても迫力がありました。

 日本舞踊は日本人の僕でさえ生で見るのは初めてだったのでとても興味深かったです。

 最後の和太鼓の演奏はとてもスピード感があり、開場全体が盛り上がりました

 ロシアにいてあらためて日本という国のすばらしさを感じました。

 演目以外で印象深かったのは僕の席の前に座っていた40過ぎのこわもてのロシア人のおじさんが、演目を見ながらかばんの中からひらがな書き取り帳を取り出し、一生懸命ひらがなの書き取り練習をしていました。それもなぜか「なにぬねの」のところばかり練習していました。それを見ている日本人の僕はなんだかうれしくなりました

 この日本フェスティバル」は日本の文化を知ってもらうのにとても良い催しだと思うので、是非来年も続けていってもらいたいです。

ロシアの音楽祭みたいなのがあったので行ってきました。これは日本で言う「レコード大賞」みたいなもので今が旬のアーティストが勢揃いして、1曲ずつ歌を披露するというものでした。

 日本でも人気のでそうな女性3人組の「БИА ГРА」(ビアグラ)や、僕が勝手に決めたロシアのキンキキッズ「SMASH」などが出ていました。

この音楽祭には日本でも人気の「...」(タトゥー)も出演する予定でしたが、やっぱりと言うかドタキャンしていました。

お客さんの中には「t...y」(タトゥー)目当てで来ていたお客さんもたくさんいたはずなのにみんなさほど文句も言わずに帰っていきました。頻繁にドタキャンしている証拠だと思います。

「t...y」(タトゥー)は12月に日本に来るそうですがちゃんとライブをしてくれるといいのですが・・・。

地下鉄のキップを無くしてしまい改札付近でごそごそしていると警察官と目を合わしてしまい不審な行動をとっていると思われたのか久しぶりに声を掛けられました。

警察官に声を掛けられるはロシアでは外国人である僕にとっては珍しい事ではなく、ロシアに住んでいる日本人の人なら一度は声を掛けられていると思います。

 ですがいつもはパスポートのチェックをその場でして事は収まるのですが、今日は初めて地下鉄内にある取調室みたいな所に連れて行かれました。

今まで警官に捕まって取調室に連れて行かれたという話は聞いたことがなかったので一瞬戸惑いましたが、恐いというよりもむしろ好奇心の方が先行して今からどんな事が起こるのだろうと期待しながら(笑)取調室に向かいました。

 中に入ると何人かのロシア人が椅子に座って順番待ちをしていて、それも若い女性の方が多くてみんな雑誌を読んだりおしゃべりしたりしていました。まるで休憩室のような感じでした。

ここで僕も順番待ちをするのかと思ったら僕を連れてきた警察官が軽く僕の身体チェックを済ませると、急に何かを思い出したような顔をして「もういいから帰っていい」と言いました。

僕はパスポートをまだ見せてもなかったのでなぜだが分からず「ほんとにいいのですか?」と尋ねるとその警察官は「いいから早く出ていけ!」と自分から連れてきたくせにすぐに追い出されました。

ほんとまったく意味が分かりませんでした。でもなかなかおもしろい経験が出来たのでよかった??です。

 バレエとオペラの殿堂「ボリショイ劇場」に行ってきました。日本でも有名なこの劇場の創立は1776年秋で、火災のあと1824年に再建されました。この日の演目はバレエの「白鳥の湖」で、チケットは900ル−ブル(約3600円)でした。 

 この日は9月11日で、アメリカの同時多発テロがあった日であり、モスクワでもテロの心配がされていたのにもかかわらず劇場内は超満員の客入りでした。

 劇場内に入ると平土間(1階席)の他に5段になったボックス席が丸く舞台を囲んでおり、金色の装飾がふんだんに使われていました。

 外装だけでなく内装もほんとに豪華な造りになっていました。僕らの座席は4段目の前の方の席でした。

出演しているバレエダンサーからBGMのオーケストラ、演出までほんとにすべてが超一流でした。「白鳥の湖」は以前違う劇場で見たことがありましたが、比べ物にならないほど凄かったです。ボリショイ劇場に行った人が皆、口をそろえて一度ボリショイ劇場に行くともうほかの劇場には見にいけないと言うのがやっと分かりました。ロシアにある劇場は全てすばらしいと思いますがやはり「ボリショイ劇場」は格が違いました

 演目の合間に挟む休憩中に僕の横の席に座ったスペイン人のおばさんが僕に「そのチケットはいくらだったの?」と聞いてきました。そのおばさんは劇場前にいるダフ屋からチケットを買ったらしく僕が「900ルーブルでしたよ。」と言うとそのおばさんはかなり驚いており、僕が「そのチケットはいくらで買ったのですか?」と尋ねると、なんと150ドルで買ったと言いました。

 150ドルだとかなりの高額と思うかもしれませんが僕もチケットの定価を知らなかったら150ドルでも納得するほど満足できるほどのすばらしい内容でした。

 そのおばさんも150ドルもとられたのにも関わらず不服そうな顔は一度も見せず始終とても満足していました。

 その5日後、偶然にもまた「ボリショイ劇場」のチケットを道端の切符売り場で手に入れました。驚くことにそのチケットの値段は50ルーブル(約200円)でそれが定価の値段でした。

 日本だと映画も見に行けずビデオ1本借りれるぐらいの値段です。

 今回はバレエではなくオペラで、演目名は日本語に訳すと「仮面舞踏会」という名前でした。

 僕は今まで一度もオペラと言うものを見たことがなく、想像だと太ったおばさんとおじさんが何人かのバックコ−ラスを従え歌うものだと思っていましたが、実際は全く違っていました

 オペラと言っても内容は演劇のようになっており、話す会話がオペラ口調になっていて、時折メインのボーカリストが1人で歌うというものでした。

 マイクを使わずにあんなに声が出るのはほんと驚きでした。

 舞台セットも衣装も豪華でした。
 1週間に2度も「ボリショイ劇場」に行けてほんとに幸せでした。「ボリショイ劇場」はまさに世界最高峰の劇場です。

 阪神が18年ぶりに優勝を決めた年にモスクワにいるとはほんと残念です。

 よりによってこの年に優勝しなくてもと思います・・・・。

 日本では優勝フィーバーに沸いているようですが、モスクワは当たり前と言うかなんにもないです。

 なので、阪神ファンの日本人の友達と僕だけで2人だけの祝勝会をしました。

 タイガースのタテジマのユニホームを着て(ほんとはサッカーのユニホーム)お祝いとあってロシアに来て初めてキャビアを食べました。

 生まれて初めて食べるキャビアは美味しかったです。

マライア・キャリーのコンサートに行ってきました。初めてのモスクワ公演とあってチケットがすぐに売り切れるほどの人気でした。

僕は運良く一番安い席1000ルーブル(約4000円)のチケットを購入することが出来ました。

新曲の「BRINGIN’ON THE HEARTBREAK」から名曲「HERO」まで2時間近くライブを行いました。

あの歌声を生で聴くことができ、至福の時を過ごしました。

セクシーな衣装もとても興味深かったです。

画質悪くてすいません。警備員が多すぎてかなり注意されながらも撮ったのがこの画像です。

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