Review No.V-013

HERTZ 20
Second Stage
1991-1998

東海ラジオ
SF-0002(東海ラジオ放送)

First Stage このCDは、『mamiのRADIかるコミュニケーション』の放送開始20周年を記念し、過去の放送をダイジェスト版として収録したものです。
「Second Stage」には2004年10月で丸20年を迎えた大切な「ラジコミの歴史」のうち、「新展開てんこ盛り」の1991年から1998年までを収録しています。
Second Stage
Final Stage
Memorial Stage

ラジコミの発展とマミ姉の成長の過程がここに!

  『Second Stage』 の期間では、やはり 「阪神淡路大震災」 を抜きにしては語れませんね。震災直後の神戸には行きませんでしたが、大阪市内でも場所によっては相当な被害だったところもあり、この目でその被害の一端を見た者としては、一生忘れられない出来事です。
 仕事柄、災害時には、平常時以上に何が何でも会社に出社しなければならないので、かろうじて動き出した電車に乗って出勤したのを今でもはっきり覚えています。

 私は、残念ながら当時は「ラジコミ」リスナーではなかったのですが、 震災直後の放送では、地震の話には一切触れず普段どおりの放送をした とのこと。 被害状況がつかめていない段階で番組収録をしなければならない事情があった ということで、番組全体としての方針だったとはいえ、 本当に辛かったことでしょう。特に、マミ姉のような人にとっては。 一時的にせよ、 現実から目を逸らせることができれば、どんなに楽 でしょう。でも、 それができないのがマミ姉 なんですね。


「放送」にかかわる人に対して思うこと

 実は今日、それもほんの1時間ほど前に、うちで飼っている金魚が死にました (実話) 。ですから、このレビュー文を書いている今、 平常心とはほど遠い心境 なのです。1年前に金魚すくいでとってきた金魚で、今では当時の3倍ぐらいの大きさに成長していました。小さいながら家族同然だったとはいえ、 1匹の死がこれだけ精神状態に影響を与え、まともな文章を書けなくする のですから、私がこの世に生を受けてから日本に起こった最大の自然災害である 「阪神淡路大震災」の中で、普段どおりの放送をしなければならなかったことの辛さ は如何ばかりか、本当に想像もつきません。
 放送に携わる者の宿命かもしれませんが、少々のことでは「穴」をあけられないんですよね。しかも番組を作るには、スタッフ一同が同じ方向を向いている必要があります。それが
自分の気持ちを押し殺しさなければならない方向だったとすれば・・・
  ホント、 一つの番組を20年間続けていく中には、見えない苦労があるもの ですね。


 そして、今も年に一度の 心あたたまるクリスマスプレゼントとなっている 「クリスマスドラマ」 について。その第1回目が丸々収録されています。数分でエンディングを迎えるという超短編ストーリーですが、 胸に熱いものが込み上げてきて、そのあと心にあたたかいものが残る という、感動の物語が展開されます。2回目以降は、ストーリーをリスナーから募集して、それを「ラジコミ」メンバーが演じているのですが、本当に良く考えられている物語ばかりで、毎年楽しみにしています。ある意味 「即興ドラマ」 っぽいところもありますが、だからこそ 「あたたかい」 んでしょうね。

 さて、 次はいよいよ 「ファイナル」 !どんな放送が飛び出すのか?

(2004/07/25)

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