【経緯】
楽器は音色が価格に正直に反映されるものであることは承知の上で、糸目を付けたうえで の良品探し。グランドのフル機能が必要になる程に芸術性をもって曲が弾けるまでに腕は上がら ぬと判断し、個性的なアップライトを探索。
ひょんなことからシュベスターを触る機会を得て、その音色にとり
つかれた次第。
2004年6月初旬、(有)エスピー楽器に問合せてみると、もともと手造り品で数が少なく
市場に出回るケースは
まれでリニューアル品は偶然の出会いに近いとの事。
そんな中で、#54のリニューアル品が出そうだから3ヶ月程、待てますかとの事。
これも縁と思い、快諾するとまずは外装の仕上げ仕様の選択と言うことで、
外装塗装見本板がどっさり届く。
元品が黒塗装なので着色の関係上、暗色系ベースの制限の中でダークマホガニー半艶を選択。
そしてさらにハンマー、アクション、ワイヤ等の心臓部パーツ仕様の選択を促される。
意味するところがよくわからないゆえ、何度もメールで問合せ。
良質のアクションはグランドまでは行かないまでも、トリルの速度への追従性が上がるとか
良いハンマーは針刺しによる音色調整の幅が広いとか、一つ一つ丁寧に解説を受けながら
とてもわくわくするカスタマイズの期間。
10月23日 検品に磐田市の工場まで出かける。社長の岩本さんに工場も見せていただく。
検品と言っても、外観、内部のパーツ類の新しさ位しかわからず、
音色は設置環境も違うし腕も素人だし、なんでも調整しますよと言われても
何をどう
言って良いのかわからない。
11月6日 待ちに待ったシュベスター#54が到着。流石に重厚な外観。音色はまだまだ若すぎ。
シュベスターの音になるまでには、しばらくかかると覚悟してお付き合い。
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