きばらし 

 

プラド美術館展を観て、本物の凄さを

久し振りに改めて再確認。

音楽でも美術でもコピーばかりの中で

生活していると慣らされ、

忘れてしまう感動。

美術館やコンサートホールの価値

                             

60歳あたりより高齢のピアニストが弾く

ベートーヴェンのソナタには

有無を言わせぬものがある。

それぞれの個性が溶け込んで

仕上がったゆるぎない世界。

なぜベートーヴェンがそうなのだろう。

CDや録画ビデオのコレクションは

保証された未来と言う幻想上に成り立つ。

 

限られた時空間で美を共有する

メディアの客観性と関わる人の主観と。

そこに無常を位置付けるのが仏教で、

排他を位置付けるのがキリスト教か。

そう言う機会を広げようとする

意志が大事なのかも・・・。

楽譜と言うものを見ていると

人類は面白い手段を発明したものだと

つくづく思う。