「電気浮き」の豆球が切れたので手に入れて欲しいとの要請を娘より受けた。電球の仕様(1.4V,80mA)と非常に珍しい。
「電気浮き」専用みたいで、一般には出回っていない。そこで、「いっそのこと発光ダイオードに変えたら!」と提案する。
反対するはずも無く改造する破目に陥る。しかし、思いのほか簡単に完成したので記録することにした。
1. 発光ダイオード(LED)を発光させるには!
「電気浮き」は単三型(電圧1.5V)の乾電池1個と前述のランプを使用していた。
しかし、LEDは最低1.9Vの電圧を加えないと光らない。単三とほぼ同じサイズで電圧が高い電池が必要なのだ。
電池の種類は随分と豊富になって来た。その中で目的に最も適した電池としてカメラ用リチュウム電池「CR123A」を探し出した。
電圧が3Vありサイズは単三に比べやや太くて長さは短かいが何とか使えそうである。強いて言えば高価な事が欠点だがこの際やむを得ない。
3Vのリチュウム電池
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LEDは手持ちで間に合わせ、赤色を一番沢山持っていたのでこれを使う事にした。
電池(3V)と直列に120オームの抵抗を介して電池につなぐと9mAの電流が流れる。これくらいが適当な明るさに思えるが、
変えたい場合には抵抗を変えれば良い。(電流を求める計算式はここをクリック)
2. 改造の実際
・電池の収容部 @ 電池の収容部を分解し、筒型のケースとマイナス電極接続スプリングを取り出す。(筒ケースは不要)
A マイナス接続電極に2本の針金を組合せ、リチュウム電池を収容する「カゴ」を作る。(中央で半田付けすると作業がし易い)
B ケース本体の穴をリチュウム電池の大きさにあわせて大きくし、3本の針金が通る溝を作る。
C リチュウム電池のプラス側電極の高さが単三電池と同じになるよう針金を調整し曲げて固定する。
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電池収容部を分解 |
電極に2本線追加 |
収容部の穴加工 |
電極を固定 |
電池を収容した時 |
・発光部 @電球のガラスを砕き、ランプベース内部の接着剤をはがし空洞を作る。更にランプのリード線を半田を溶かして取り除く。
A抵抗器をランプベース中央部に半田付けする。(電池プラス側と接触する部分)
B発光ダイオードのカソード側を外側(ネジ部)に半田付け、アノード側を抵抗器に半田付けする。(ダイオード極性の見分け方はここをクリック)
Cランプと同じようにランプ取付金具にねじ込む。取り付け金具を発光部ケース(上側)にねじり込む。
D本体に発光部をねじ込んで完成。(05/2/18完)
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内部を空洞化 |
半田を除く |
抵抗取り付け |
LED半田付け |
発光部と電池収容部 |
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