Calc は逆ポーランド記法(RPN notation)を使います。 逆ポーランド記法に馴染みが無かったら、RPN(逆ポーランド)方式とスタック 参照 。
Calc で数値の 1 と 2 を足し合わせるには、 1 RET 2 + とタイプします。 (RET は 電卓の ENTER キーに相当します。) 初めの 3つのキーストロークは数値の 1 と 2 をスタックに "push" しています。 + キーは常にスタック top から 2つの数を取り、足し合わせ、 結果 (3) をスタックに push して返します。 この数は次の演算に使えます。 5 - は 5 をスタックに push し、次に 3 と 5 を pop して引き算し、 結果 (-2) を push します。
スタックの "top" が実際にはバッファの下部に現われることに注意してください。
単独の `.' のある行がバッファの最後を意味していて、
Calc のコマンド群はこの行のすぐ上にある数値に作用します。
d t (calc-truncate-stack
) コマンドは、
`.' マーカーをスタック内で上下に移動することができます。
Truncating the Stack 参照 。
スタックの各項は top を 第1項として連続的にナンバリングされます。
この項番号は通常ウィンドウの左側に表示されます。
d l (calc-line-numbering
) コマンドは、
この項番号を表示するかどうかを制御します。
(項番号の表示は Calc を少し遅くするし、
画面がうるさくなるので消してもよいでしょう。)
シフトしない小文字の o (calc-realign
) コマンドは、
カーソルをスタック top の「ホーム」ポジションに戻します。
さらに、ウィンドウの横スクロールも戻します。
このコマンドに数値接頭引数を付けると、
カーソルは「ホーム」ポジションではなく指定したレベルの項に移動します。
RET (あるいは SPC でも同じ) キーは、 連続して入力する 2つの数を切離す時に必要です。 (だいいち 1 2 と数だけタイプしたら、Calc に 12 が入ってしまうでしょう。) 数の入力直後 以外 に RET や SPC を打つと、 スタック top の数を複製します。 そういうわけで、RET * は数を二乗する手軽な方法です。
DEL キーはスタック top の数を pop して破棄します。 TAB キーはスタック先頭の 2つの項を交換します。 これらとその他のスタック関連コマンドの説明は スタックとトレイルのコマンド群 参照 。
Go to the first, previous, next, last section, table of contents.
利用度数