? キーは短いヘルプメッセージを次々に表示します。 (b や d のような)いくつかのキーはプリフィックス・キーで、 Emacs における ESC や C-x のようなものです。 プリフィックスに続けて ? を打つと、 そのプリフィックスから始まるコマンド群のリストが見られます。 (メッセージ中に `[MORE]' とある場合、 ? をもう一度押すと続きが見られます。)
h h (calc-full-help
) コマンドは、
? で出る全メッセージを一度に表示します。
これを印刷すれば、
Calc キーストロークの簡潔(3 ページ)で便利なサマリーになります。
一般に、h プリフィックスは Calc 内において助けになるいろいろなコマンドへの入り口です。 h 機能の多くは Calc 特有で、 Emacs help の C-h 機能に似ています。
h i (calc-info
) コマンドは、
このマニュアルをオンラインで読めるように Emacs Info システムを起動します。
普通に Info を起動する C-h i と基本的に同じですが、
Info が既に Calc マニュアル中にいる場合を除き、
Calc マニュアルの最初が表示されます。
M-# i も同じく Calc マニュアルを表示しますが、
これは h i と違って Calc 環境の外からも何時でも使えます。
単なる i キーも h i と同じですが、
このやり方はもはや古く、
将来の Calc では違うコマンドがバインドされるかもしれません。
h t (calc-tutorial
) コマンドは Info システムを起動して
Calc マニュアルのチュートリアルを表示します。
h i に似ていますが、
マニュアルの先頭ではなくチュートリアルの先頭を表示します。
(実際は"Interactive Tutorial"というノードを表示して、
チュートリアルに入る前に Info システムの使用方法をいくつか説明します。)
M-# t キーは h t と同等です(が、Calc の外からも何時でも使えます)。
h s (calc-info-summary
) コマンドは Info システムを起動して
Calc マニュアルの Summary ノードを表示します。Calc サマリー 参照 .
M-# s キーは h s に似ています。
h k (calc-describe-key
) コマンドは
Calc マニュアルをキーシーケンスで検索します。
例えば h k H a S は、
H a S (calc-solve-for
) コマンドについての説明を検索します。
この仕組みは、
キーストロークの文字的記述をマニュアルのキー索引 (Key Index) から見つけ、
続いて索引が示すノードにジャンプすることで実現しています。
多くの Calc コマンド群は Emacs の伝統的ドキュメント文字列を持っていません。
h k コマンドの方が、もっと便利でより教育的だからです。
そう言うわけで、
Emacs の C-h k (describe-key
) コマンドは、
Calc のキーストロークに関しては使い物になりません。
h c (calc-describe-key-briefly
) コマンドは、
キーシーケンスを読取って、一行の簡潔な説明をミニバッファに表示します。
Calc マニュアルの Summary ノードからそのキーシーケンスを探し、
もしそこに無ければ Emacs の同様の機能である
C-h c (describe-key-briefly
) のように振舞います。
例えば h c H a S とすると次のような説明が出ます。
H a S runs calc-solve-for: a `H a S' v => fsolve(a,v) (?=notes)
この意味するところは、
コマンド H a S あるいは H M-x calc-solve-for は
値 a をスタックから取得し、
値 v の入力をうながし、
それらに算術関数 fsolve
を作用させる ... ということです。
`?=notes' という表示は、
今ここで ? を押せばこのコマンドに関するサマリーの追加情報が
読めることを意味します。
h f (calc-describe-function
) コマンドは
Calc マニュアルから算術関数やコマンド名を検索します。
プロンプトには初めから `calcFunc-' が含まれていて、
これに続いて代数的関数名を入力し、それを関数索引から探します。
あるいは、バックスペースを使って `calc-' から始まるコマンド名を打込み、
それをコマンド索引から探します。
このコマンドは、
代数式に出てくる `%' や `=>' のような演算子記号も検索できます。
h v (calc-describe-variable
) コマンドは
Calc マニュアルから変数を検索します。
プロンプトには初めから `var-' という接頭辞が含まれていて、
これに続けて pi
とか PlotRejects
のような変数名を入力します。
h b (calc-describe-bindings
) コマンドはちょうど
C-h b のようなものですが、
(Calc 関係の)ローカルバインディングのみリストします。
h n または h C-n (calc-view-news
) コマンドは
Calc の更新履歴や「news」を表示します。
これは `README' というファイルに保存されていて、
Calc はソースファイルと同じディレクトリからこのファイルを探します。
h C-c, h C-d, h C-w は Calc の複製、配布、保証に関する情報を
表示します。
これらはマニュアルの "Copying" や "Reporting Bugs" から適切な部分を
抜き出すことで実現しています。
(訳注: h C-d 配布情報で何故 "Reporting Bugs" なのか???)
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