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山ちゃんの 子育てコラム集

 「山ちゃんのブログ」に連載している【子育てコラム】をまとめました。

1 子は親の鏡 03/17/2014 21:26:00

 迷いながら子育てをすると、子どもは不安になる
 子どもに冷たく接すると、子どもは疑心暗鬼に育つ
 叱って育てると、自信のない子どもに育つ
 誉めて認めながら育てると、子どもの自尊感情が高くなる
 公平に育てると、清く正しい子に育つ
 優しく育てると、思いやりのある子に育つ
 親の心がけが子どもの心に宿る

2 みんな違う 03/18/2014 23:24:00

 子どもの成長は、その子どもに応じて成長します
 おとなしい子  元気な子 
 運動が得意な子 おしゃべりが好きな子
 同じ我が子でも、みんな違う
 だから、人と違うことを大切にして育てよう。
 みんな違って、みんな良いから

3 行動 03/19/2014 20:07:00

 「うちの子はダメなんです」「わがままで困ります」「片付けができない」 など、子どもの悩みごとを耳にします。
「よくがんばるようになりました」「元気に活動しています」 と嬉しい言葉も聞きます。
 でも、本当かなと疑います。どうしてそう思ったのか、どうしてダメなのかその根拠が曖昧です。
 インパクトのある行動が強く印象に残って、その行動だけを根拠に子どもにレッテルを貼ってしまうことがよくあります。 一つの行動だけで子どもを固定的に把握しないことです。子どもは常に成長して変化しています。いつ、何処で、何回、 などカウント出来る具体的な行動を見つめることが、子どもの本当の姿を見つめることにつながります。

4 叱る前に 03/20/2014 20:25:00

 「また、勉強しないで遊んでいる」
 「ちゃんとしなさい」
 「何度言ったらわかるの」
と、言う前に「勉強したくないんだ」と子どもの思いを先ずは受け止める。
 問題が分からないのか、他のことが気になるのかに気付く。
次に、どうしたら良いのか一緒に考える。 「ちゃんとしなさい」だけでは、何をどうするのかわからない。して欲しいことだけを具体的に伝える。
 出来なかったら、どのようにするのか見本を見せる。子どもは、大人と違って一回言って身につく物ではありません。 何回も教えるのが当たり前。「前は5回言ってたのに、今日は3回言って分かってくれたね」と誉めるきっかけにもなります。

5 バランス 03/21/2014 21:33:00

 子どもが欲しいと言った物は、何でも買い与える。
 テーマパークに行きたいと言ったら、必ず連れて行く。
 子どもの願いや希望を叶えてあげるのが良い母とは思わない。
 がまんする力、待つ力、耐える力も生きるために必要。
 子どもが困っている時につい手を貸したくなる。
 失敗すると「かわいそう」だと思って先回りしてやってしまう。
 失敗や挫折を体験させないことが本当に子どものためになるのでしょうか。
 失敗を経験して学ぶこと、自分なりにやってみて自信を持つこともあります。
 何事もパランスが大事です。
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6 期待しすぎないで 03/22/2014 22:23:00

 子どもは、ひとり一人成長が違います。 また、その子なりの成長過程があります。
 言ったことが分かる、約束が守れる、学習をする、 お手伝いが出来るなども全て時間がかかります。子どもが出来れば、「もっと出来るのではないか」 「がんばれがんばれ」と親の要求は増していきます。出来ないことばかりが気になります。同様に期待します。
 この気持ちや期待がが強くなるほど不安や不信感、挫折感がつきまといます。「ここまでしてやったのにどうして出来ないの」 と「〜してあげたのに」の言葉とセットに怒りがこみ上げます。子どもは親の期待に応えようと努力しますが、ストレスや限界もあります。 その子なりの成長段階もあります。
「もっと、もっと」と思ったら深呼吸をして立ち止まりましょう。期待しすぎると、 子どもの姿が見えなくなります。
 親の期待を子どもに押し付けていないか穏やかに考えることで、子どもの個性や良さが見えてきます。

7 抱きしめて 03/23/2014 21:05:00

 「ねえ、見て見て」「ねえお母さん、お母さん」としつこく呼びます。
 子どもは、お母さんの注目を浴びたいと常に思っています。お母さんの存在を気にして、お母さんの姿や目線を追っています。 べったりとくっ付いて離れません。お母さんが自分のことを愛しているか、体全体で確かめているのです。
「うるさいわね」「忙しいの」と目をそらさないで、しっかりと受け止めて下さい。抱きしめて下さい。 そうされることで、子どもは、大切にされていることを実感し安心してお母さんから少しずつ離れていきます。
 こんな時期が懐かしく思う日は直ぐに来てしまいますから。今だけです、素直に子どもが甘えてくれるのは。

8 一つだけ 03/24/2014 19:42:000

 「何ですか、この漢字!もっと奇麗に書きなさい。全部やり直し。」 子どもの漢字練習帳や国語ノートの乱暴な字を見てイラッ。ましてや、その字に学校の先生が◯を付けていたら、 余計に怒りが込み上げます。
 こんな時は、先ず大きな深呼吸を3回。
 次にする手順は、「この字の中で奇麗な字はどれ。ベスト3を教えて?」 「本当だね。奇麗に書けてるね。特にここの書き方が良いねえ」 「では、この字で書き直してもいいかなあと思っている字を一つだけえらんで」 「どうしてここがダメと思ったの」 「自分で気付いたのは偉いね」と誉めて上げて下さい。 きっとその字を自分で消してやり直すと思います。
 言い方を変えることで、子どもは自分でやり直します。大事なことは、全部やり直しをさせたいけれども2、3字でがまん。 少しずつ継続的にアドバイスするのがポイントです。

9 育児学習 03/25/2014 20:17:00

 1時間目は、「子どもの発達」2時間目は、「子どものしつけ法」 3時間目は、「父親としての役割」なんて、家庭を持つ前に私たちは育児の授業を受けたことがありません。
 だから、急に母親になると何から始めたら良いか悩み、自分の子育ては間違ってないか迷い、子どもの変化に戸惑い 、他の子と比較して子育ての自信がなくなります。これは、当然のことです。  はじめての子は、毎回哺乳瓶を消毒し、口にする物は何でも消毒。
 二人目は、哺乳瓶が床に落ちでも気にしないで拾って飲ませます。 体験、経験で学ぶ事が多い育児なのです。
 失敗したらやり直したら良いのです。間違いに気付いたなら、その時点で正しくやれば良いのです。 子どもを健やかに育てたいと思う心があれば、大丈夫。 子どもは母親から学び、母親は子どもから学んでいるのですから。

10 絆の輪 03/26/2014 19:53:00

 赤ちゃんが出来ると両親は子どもを愛おしくて抱きます。 歩ける様になるとしっかりと手を繋ぎます。言葉が出る様になると沢山話しかけます。
 中・高生になると会話が少なくなりますが、我が子の姿はいつも見ています。
 家から離れて生活する息子には、きっとがんばって生活しているだろうと心で思い続けます。 故郷を離れた息子は、故郷で両親が元気でいると心で思っています。
 少し年を取ると子どもが時々顔を見せに来てくれます。体調が不安な年になると子どもが「大丈夫?」 と声をかけてくれます。足腰が弱くなると、子どもが手を貸してくれます。動くのも不自由になった時には、 体を支えてくれます。
 スキンシップから始まったこの関係は親子で大きく一回り。
 その時々に子どもに接した事が我が身に返ってきます。愛情の絆の輪を切らないように。
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11 完璧を求めない 03/27/2014 20:16:00

 赤ちゃんが寝返りをすると喜び、はいはいを始めると嬉しくなり、立ち上がった時には、すごいと歓声。 よちよち歩きを始めると歩む足に合わせて手拍子。 子どもが歩くまでには、様々なステップを踏み、その都度喜びを込めて誉めています。
 子どもが元気に走り回る頃には、いつの間にかこのステップを忘れてしまい、完璧を要求しています。 「奇麗におもちゃが片付けられない」「食事の時間が長い」「朝自分で起きれない」など要求したい事がいっぱい。 そして、多少出来ても親が思い描いてる達成度に至らないと、誉めるどころか叱ってしまう。
 この気持ちは分かりますが、子どもは、成長の段階で出来ないのが当たり前。 だから、完璧さを求めないで欲しいのです。親の思い描いてる行動の25%出来た段階でしっかり誉めて下さい。 出来なければ、やって欲しい行動まで細かく階段を作って下さい。 そして、そのスッテプ事に認めて誉める。難しいならば、そのスッテプをもう少し低い階段に作り直す。
 赤ちゃんが歩き出すまでのスモールステップとその時の喜びを思い出して、根気よく関る事が子どものやる気と意欲を引き出します。

12 大好きなお母さん 03/28/2014 22:26:00

 3年生34人にお母さんの「素敵な所」を無記名でアンケートを取りました。 その結果は、
1位 優しい、誉めてくれる (10人)
2位 勉強を教えてくれる(9)
3位 料理がとっても上手、ご飯がおいしい(8)
4位 悩みを聞いてくれる、困った時に相談に乗ってくれる(6)
5位 家族のために仕事をしてくれる、がんばりやさん(5)
その他 何かを買ってくれる・厳しい・いつも楽しい・やる事をやったらゲームをさせてくれる。
でした。毎日忙しいお母さんですが、子どもを温かく育んでいる事がよく分かります。

13 お母さんに一言 03/29/2014 23:01:00

 「ちょっと一言、お母さんに言いたい事」をアンケートしました。
困った事や直して欲しい事が「ない」と答えた人は34名中6人いました。
2位は 厳しい、すぐ怒る。(5人)
3位は 子どもにはダメと言っているのに自分はそれを守らない。(4人)
4位は 携帯のやり過ぎ・携帯写真に撮られる(4人)
その他、勝手に相談なしでレッスンに申し込む。ドラマの見過ぎ。欲しい物があって 「これが良い」と言ったら他の物を選ぶ。パパとけんかしないで。お小遣いをあげると言って、くれない。写真を一緒に撮ってくれない等です。 子どもから見たお母さんのイメージですが、色々な状況があってのお母さんの行動だと思います。良かったのは、 どの子もお母さんを嫌いだと思っていない事です。

14 見返りを求めない 03/30/2014 22:24:00

 狭い露地を車で通っている時に対向車。車を端に寄せて、対向車を先に通した時、 相手の運転手が軽く会釈。その時に親切にして良かったと思う。同じ場面で対向車の運転手が知らんぷりして通ると 「待ってあげたのに、挨拶もしないなんて」と腹が立つ。この感情は、分かりますが親切にしてあげた見返りをはじめから期待しています。
「これまで世話をしてあげたのに」「前に力を貸してあげたのに」・・・「だから、何かしてよ」「してもらって当然でしょう」 と言うことがあります。「そんな気持ちで世話をしていたの?見返りを求めているのだったら、はじめに、その代わりに◯◯してよと言って」 と契約を交わした方がお互い納得します。
 対向車に会釈を期待して待機したことは本当の優しさや思いやりでしょうか。 塾に入れて高いお金を払ってるのに我が子の成績が上がらない。 お稽古をさせているのに他の子のように上手にならない。 これほどまで必死で親がやってあげてるのに!、と見返りを求めて子育てをすると、子どもへの愛情が消えて、怒りや絶望に姿を変えてしまいます。
 無償の愛で子育てをしたいものです。

15 誉める 03/31/2014 23:25:00

 子どもを誉めることは、子どもに意欲と自尊心を培う源です。 いつも、「お前は何にも出来ないね」「ダメな子ね」と言われていると本当に自分は、ダメな子どもだと思い、 やる気や向上心が消えてしまいます。
 子どもとのお出かけに知人と会ったとき、知人が「かしこい子ですね」と誉めてくれたとき、 謙遜して「いいえ、うちの子はだめなんですよ」なんて子どもの目の前で話すと、 子どもは、(お母さんは私のことをダメな子だと思っている)と信じてしまいます。
「有り難うございます。誉めて頂いて嬉しいです」と答えた方が、子どもは満足します。 子どもは家族から誉められるのは嬉しいです。他人から誉められるともっと嬉しいです。
 ママ友同士で、お互いの子どもを誉め合う機会を作ると、お互いパッピーになります。
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16 スペシャルタイム 04/01/2014 21:46:00

「子どものことは、母親が一番よく分かっている」と誰もが思っています。 しかし、時として子どもの成長を見過ごすことがあります。 多忙な毎日ですので、家事や他のことを考えながら子どもに接したり、母親の先走りで子どもを理解しまうからです。
 毎日とは言いませんが、月に数回子どもとのスペシャルタイムを取りませんか。 子どもと二人だけでの時間と空間です。 大事にして欲しいのは、子どもを最高のお客様として接することです。 子どもにとっては、お母さんを独り占めに出来る限定した時間なのです。
「ゆったりと子どもと語り合う」「子どもの素晴らしい所を探る」「子どもの思いを受け止める」などを意識することで、 日頃忘れかけていた子どもの成長や素晴らしさに気付きます。

17 リフレッシュタイムを確保 04/02/2014 22:51:00

 子育てに追われているお母さんは、体力的にも精神的にも疲れてしまうことがあります。「何となくイライラする」経験は誰にもあります。
 そんな姿を見抜くのが子どもです。「お母さんしんどいの」と聞く子もいれば、いたずらをして、お母さんの気を引く子もいます。 子どもによって反応は違いますが、お母さんのイライラや心配事の数倍も子どもは敏感に感じて心配しています。 大切な子育てには、お母さん自身の心の安定が大切です。 夫婦で助け合ったり、ストレスを解消する時間を確保したり、育児をサポートする人に支援してもらったりと心を健康に保つことが必要です。 お母さんが明るく笑顔でいることで子どもは明るく優しい子に育ちます。

18 何でもイエスは問題 04/03/2014 21:42:00

 子どもの願いを何でも叶えてあげることが良いお母さんとは限りません。 子どもの欲しいものを安易に買い与えたり、困った時に直ぐに手伝うことは、優しいお母さんとは言えません。
 長い間待つことやがまんする体験を重ねることで、欲しいものを手に入れるための努力や工夫、耐える力が培ってきます。  「友だち、みんな持ってるから買って」の「みんな」の言葉にお母さんは弱く、我が子一人だけだとかわいそうだと思って要求を叶えてしまいます。 「みんな」とは正しくは全員のことです。「みんなとは、誰ですか」と具体的に問うのも効果的です。 子どもがものを欲しがった時には安易に与えないで、なぜそれが必要なのかについて良く話し合うことです。 お金よりも心や愛情を与える方が子どもにとって大きな財産になります。

19 整理整頓 04/04/2014 23:18:00

 新1年生の子どもで、机の中や身の回りをいつも奇麗にしている子どもがいました。
 どうして整理整頓が身についたのか、個人懇談会の時に母親に聞いてみると、 「私は、口うるさく言ったことはありません。ただ、一度お父さんの会社に連れて行き、お父さんの整理された机上や机の中を見せました」と教えて頂いた。
 私の父も「服をたたむ時は、端はきちんと揃える。 部屋の掃除は、角のほこりがなくなるまで気を配る」といつも見本を見せて黙々と掃除をしていました。 「軍隊の時に、靴に少しでも汚れが付いていたら上官に殴られていた」が口ぐせでした。 私には、「奇麗にしなさい」と口うるさく言わなかったが、率先垂範して見本を見せたり、 間接的に注意をされていたので自然と整理整頓の仕方などが身に付いたと思います。
 私は整理整頓が苦手だから、子どもには上手くアドバイスが出来ないと思われているならば、 どうすれば整理整頓が出来るか親子で方法を考えて、一緒にやってみる。上手く出来なければ、 方法を修正して再チャレンジするなど共同作業を楽しんでは如何でしょうか。

20 期待 04/05/2014 23:50:00

 我が子に対する理想や夢は誰もが持っているものです。 自分が達成出来なかった夢を我が子を通して果たそうとするあまり、親の理想や夢を子どもに押し付けることがあります。
 この気持ちが強くなるほど、子どもの生き方を奪ってしまいます。 親の理想通りに育たなかったと失望する必要もありません。 選択肢を沢山作るのは親の役目で、どの道に歩むのかは子ども自身が決めことです。
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21 家族の支え 04/06/2014 19:35:00

「大きくなったら、私は俳優になる」「僕は、◯◯戦隊レンジャー」などと子どもの夢は多種多様。 時には首を傾げる夢を持っている子もいるけれど、みんなしっかりと受け止めることが大切です。
 夢は諦めないで持ち続けることが夢に近づく最短距離です。 挫けたこと、諦めたこと、後悔したこと、希望が叶った喜びなど人生の先輩として、子どもの成長に応じて語って下さい。 歩むことを諦めた時こそ、家族の支えや励ましが大切です。何度挫けても力強く立ち上がる心の支えは家族ですから。

22 持続力 04/07/2014 21:30:00

 直ぐに諦めたり、何事も三日坊主で終わる子どもよりも持続力を持った子どもに育てたいものです。 持続力を付ける一つの方法として、毎日短時間で簡単に出来ることに挑戦させる取り組みがあります。 食後の後片付け、靴の整理、ペットや花の世話、一日一行日記、部屋のゴミ集めなど子どもの発達段階に応じた課題に挑戦させることです。
 はじめに、なぜするのかを説明して納得させて下さい。 そして、最初にやり方を教える。少しでも達成出来たら、誉めることを忘れないで下さい。
 幼い頃からこのような取り組みをさせることで子どもは自然に持続力が身に付き、自信を持ちます。 但し、習慣化されるまでは、お母さんとの根気比べが不可欠です。 最初は大変ですが、小さい頃から取り組むと後が楽です。
 いきなり難しいことを長期間に設定するのではなく、先ずは、3日間、1週間、10日間と期間を限定することも大切なポイントです。

23 集中して聴く 04/08/2014 21:19:00

「うちの子は、何度言っても聞いてくれない!どうしたらいいのでしょう。」
 答えは簡単、お母さんか「人の話を聴かなくても良いよ」と教えていることを止めることです。
 子どもが聞かないので繰り返し言うことで、子どもはいい加減に聞いていても、お母さんは何度でも言ってくれると安心しています。
 改善するには、子どもと目を合わせる。目が合ったら「一回しか言いません」と前置きします。子どもが聞いていることを確かめたら必要なことを話しましょう。 また、「今お母さんは、何を話したかなあ」と復唱させることも効果があります。 子どもとアイコンタクトを取らないで話した時には、子どもは話を聞いていないことがよくあります。

24 持続力を付けるポイント 04/09/2014 21:07:00

 毎日の生活ルールなど、簡単なものでも長続きしないことがあります。 約束したことを最初は張り切ってはじめても時間の経過とともに張り切る力が消えてしまうのはなぜでしょう。
 それはゲームと違って緊張感や達成感へのインパクトが少ないからです。 身についていることはやらないと違和感を覚えます。身についていないルールなどは消えてしまいます。 そのためには、がんばる意欲が薄れる頃に誉めたり、ご褒美(シールなど)を与えるなどして緊張感を持続させる工夫が必要です。 毎日口うるさく注意したり、思い出した時に注意するのではなく、計画的に意図的に注意するほうが効果的です。 子どもの様子を把握することで支援するタイミングが見えてきます。

25 約束 04/10/2014 22:07:00

 我が子との約束事は、しっかり守らせようとしますが、子ども同士の約束事は軽く扱うことがあります。
 子どもは一人でも多く友だちを増やそうと昼休みや下校時に遊ぶ約束をしている姿をよく見かけます。 我が子の帰宅後に親子で外出しようとすると、「◯◯ちゃんと遊ぶ約束をしたの」との返事。 「出かけるのだから仕方ないでしょ。断りなさい」の一言。子どもは、断った後のことをすごく心配します。 子どもの世界は、大人の想像以上に厳しいところです。相手に傷つけない断り方や約束の仕方などを教える良い機会です。
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26 勝負の世界 04/11/2014 22:46:00

 ジャンケンやカードゲームなど、ルールに従って勝負をするのは楽しいものです。 小さい子どもは、勝負に負けた時にふてくされたり、泣いたりすることがあります。 大人は、子どもが負けたらかわいそうだとわざと負けることがあります。優しさからの行為だと思いますが、子どものためになるのでしょうか。
 これから成長していく過程で、常に勝負に勝ち続けることはあり得ません。 負けても悔やんだり落ち込んだりしないで、次にがんばろうと心を切り替えることが大切です。 そのためには、「負けた時にどうするの」と事前に本人に心構えを答えさせることです。 そして、負けてもがまん出来れば、「すごい、負けても泣かないで次にがんばろうとしている」としっかり誉めて下さい。 子ども同士では、負けは負け、勝ちは勝ちと許されないシビアな世界がありますから。

27 声の高さ 04/12/2014 18:54:00

 子どもが高い声で泣き叫んでいる時に、母親もそれ以上に甲高い声で叱っていることがあります。
 母親が高い声になると子どもはそれ以上に高い声を出します。
 例として、子どもが騒いでいる時に、先生はその騒ぎ声以上の大きな声で注意をします。 その結果、余計に教室が騒がしくなります。騒がしくしている時に先生が、口パクだけしていると、 「先生何か言ってる」と急に話すのを止めて先生の話を聴こうとします。 高い声よりも低い声の方が理性を感じ、自分だけに語りかけていると受け止めます。 この事から子どもを叱る時や大切なことを伝える時には、低くて穏やかな声の方が効果があります。 子どもに注意する時は、3回深呼吸して、意識して低い声を出して下さい。 今、自分はどの程度の声の高さを出しているのかを意識すると、子どもとのコミュニケーションが上手くなります。

28 手伝わないで 04/13/2014 23:22:00

「もう、だめね。お母さんがやってあげるから」と子どものするべきことをやってしまうことがあります。
 子どもは、親の腕を払いのけて自分でやろうとします。 「あなたは、まだできないのだから、かしなさい」と言って母親が代わりにすることは、結果として子どもの学習の機会を取ってしまい、 あなたには出来ないと自尊心と意欲を失わせています。
 身の危険なことや高価で貴重なもの以外でしたら、多少の失敗も覚悟でやらせてみせることです。 「もう、勝手にしなさい」と手放すのではなく、「困った時には、お母さんはいつでも手伝うから、お母さん手伝ってと声をかけて」と言ってじっと待つことです。 がまん出来なくてやりたい気持ちを抑えながら、少しでも達成出来たら(25%程度)「出来てるね」と賞賛して下さい。 多少の未完成でも、自分で出来たときの達成感は大切で精神的な成長につながっていきます。

29 電車のマナー 04/14/2014 21:42:00

 電車のドアが開いた瞬間、5歳位の子どもが車内に飛び込んで来て、座席の確保。その後に悠々と母親がその席に座る。一瞬家庭での社会的なしつけはどうなっているのかと思ってしまいます。
 乗り物は子どもにとっては社会的なマナーを身につける絶好の機会なのです。先進国では、子どもは料金が配慮されているため、座らないのが当たり前のようです。 日本はこれほどではないですが5歳以上になると、高齢者や体の不自由な人、妊婦の人には席を譲ることを身につけさせたいです。
 そのためには、小さい頃から座席に座るのが当然との考えを持たせないことです。 子どもと一緒に乗り物に乗る時に、座席に座ることに関心を示さないことです。 そして、日頃から電車に乗る時のマナーなど、しつけの積み重ねが、社会性を身につけた大人になります。

30 泣いても教育的無視 04/15/2014 23:31:00

 おもちゃ売り場で子どもが泣き叫んでいる風景を見たことがあります。これは、子どもは、おもちゃ売り場で泣くとお母さんがおもちゃを買ってくれることを学習してしまったからです。過去に子どもがお店で泣き叫んでいるとき、周囲のお客さんに迷惑だと思って買ってしまったことがあるのです。
 この行動をなくすためには、
@おもちゃ売り場に行かないこと
Aおもちゃ売り場に近づいても、おもちゃを買わないことを事前に約束させること
B泣き出したら、完全に無視すること(根負けして買ってしまうと、子どもはもっとエスカレートして泣く、暴れることを学習します)
C少し泣き止んだら、がまんしたことを瞬時に誉めること
D又は、泣いている時に関係ないことを尋ねる「バナナ何処に売ってたか知ってる」などおもちゃ以外のことに気持ちを紛らわせる。
挑戦してみて下さい。
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31 お泊まり会 04/16/2014 21:43:00

 宿泊訓練や自然学校などは、子どもにとって楽しい反面不安もあります。当たり前と思っている生活空間から違う生活空間を体験するので当然だと思います。
 生活リズムが違う。食べ物が違う。生活の決まりが違うといったことに戸惑います。同時に自分の家と比べながら見つめ直します。 大きくなって一人暮らしを始めると母親のありがたみが分かると言います。
「かわいい子には旅をさせよ」「他人の飯を食べる」とは、自立することであり、甘えを断ち切り苦難を乗り換える訓練でもあります。 また、自分を見つめ直す場でもあります。
 親しい家庭同士連絡を密に取って合って、お互いの子どものお泊まり会などされては如何でしょうか。 子どもにとって自分力を向上させる機会となります。

32 来客 04/17/2014 22:56:00

 家庭訪問に行った時、母親も子どもも全員でお出迎え、失礼する時も全員で見送られ、家庭の温かさとしつけの良さに感心しながら帰路に着いたことを今でも鮮明に覚えています。
 来客がある時は、マナーを教えるチャンスです。年齢に応じて挨拶の仕方や、お客様がいる時の部屋での過ごし方など教えて下さい。 肝心なのは、言葉では理解しても行動として表れないのが子どもです。来客の場面を想定してみんなで演じてみることがポイントです。 完璧でなくても、アイコンタクトやサインで「がんばった」コールを送って下さい。お母さんのがんばったサインで子どもは微笑むと思います。

33 心に残る一言 04/18/2014 23:50:00

「和廣の人生を占ってもらったら、大器晩成だって」。幼い頃に母から言われた言葉。何のことか分からないけど、何か気になる言葉。
 少し大きくなって辞書で調べてると老子の「大きな器は簡単に出来上がらず、完成するまで時間がかかる」と解釈されている。 失敗したり、挫けたり、自分がダメだと思った時に、母の言葉を思い出し、大きくなったら良いことが起きると。 今思えば、完成に至る年齢は何歳なのか、完成とはどのような状態なのか曖昧。 ただし、今を諦めないで努力することでいつか良いことが起こると暗示にかかった不思議な言葉。
 私の一生を支えてくれた母からの贈る言葉。

34 誉め合い 04/19/2014 23:11:00

「挨拶しなさい」お母さんの友人と街で出会った時に、お母さんからの催促。 どのように挨拶して良いのか分からないで下を向いていると「すみませんね。もう、この子は恥ずかしがりやで」と友人に伝える。
「賢いお子さんですね」と言われても、「いいえ、ダメなんですよ。ほほほ」と答える。 その時からか「私は、恥ずかしがりやでダメな子なんだ」と思い込む。 家庭内では誉めていたお母さんが、外では、私のことを出来ない子どもと言ってしまう。 お母さんは、他人から誉められた時に謙遜して言ったつもりが、側にいる我が子は傷ついてしまう。
 恥ずかしくて挨拶が出来なかった時には、「いつもは出来るのですが、今日だけ調子が悪くて」「そうですか。誉めて頂いてありがとう」と答える方が良い。
 好きな人や尊敬している人から誉められると子どもは最高に嬉しくなる。 ママ友同士でお互いの子どもを誉め合うのも自尊感情を豊かにする一つの方法。

35 命 04/20/2014 21:02:00

 青少年の暴力事件が社会問題となっている。
「殺す気はなかった」「まさか死ぬとは思わなかった」と罪を犯した少年の言い訳。けんかをした時の限度を知らない。 「死ね」「殺してやる」と幼い子どもも平気で口に出す。
 また、自殺する青少年の増加にも心が痛む。
 幼い頃に虫や小動物にいたずらをして殺してしまった時、かわいそうなことをしたと反省して小さなお墓を作った。 親戚の葬儀に出席して今まで元気だったおじいちゃんやおばあちゃんが亡くなることを体験した。 死に対して直面した時、幼いながらも死への恐怖や生きることへの執着心や大切さが芽生える。
 恐いものや嫌なものは子どもの目に触れさせない風潮がある。しかし、死とは抽象的なものではなくて、誰もが確実に受け入れるもの。 やがては両親が亡くなり、一人でたくましく生きるための心の準備も必要。
 そのためか、最近死について描かれた絵本が多くなっている。 死について、あらゆる機会に子どもに教えることが大切と思う。
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36 創造力 04/21/2014 23:25:00

 最近のおもちゃは精巧に出来ている。全て完成しているため、おもちゃに何か手を加えることは出来ない。
 昔は誰もが、刀が欲しくて刀に合うサイズの木切れを探したり、木の葉や石をママゴトの道具に見立てたりしていた。 新聞紙一枚丸めると棒になり、折ると兜にもなる。
 貼ったり切ったりしながら自分で作らせる体験は創造力を豊かにする。同時に手先が器用になる。
 高価なおもちゃを与えるだけではなく、空箱や包装紙、着切れや木切れなどが入った「何でもぽけっと箱」を作り、 その中から何かを選んで作り出す作業は、思考力や創造力を高める。

37 買い物 04/22/2014 23:58:00

「おばちゃん、はい100円」とお金を出してから物を受け取る。「はい、これおつり。落としたらあかんよ」良く見かけた市場の買い物風景。
 本物のお金を待たせて買い物をすることで、お金の価値やお金の大切さを教えてもらった。 その延長として買い物ごっこなどの遊びをよくしたものだ。
 ただし、昨今は、幼い子どもにお金を持たせることに対する抵抗観や不浄視する傾向がある。 本物の音楽を聴かせたり、本物を使っての体験学習が大切とされているのに、お金だけは本物を使わせない。 子どもが幼くてもお金を持って実際に買い物をさせることで、お金の価値や扱い方、数字感覚を学ぶ機会にもなる。

38 名前 04/23/2014 20:27:00

「美咲さん。あなたの名前は誰が付けたの?」「お母さん」「どうして美咲とつけたの?」「わかれへん」。
 子どもは自分の名前は誰が付けたのかは知っているが、どうしてその名前になったのかは分からない。
 両親は、子どもの成長を願って最高の名前を付けたに違いない。 両親の子どもに対する願いや思いを伝える手段として名前に込められた思いを子どもの発達段階に応じて伝えて欲しい。 そのことで自分の名前を大切にし、両親の愛情を受け止める。
 参考に平成25年の男子名前ベスト1から悠真・陽翔・連。
 女子名前ベスト1から結菜・葵・結衣。

39 見比べる 04/24/2014 22:10:00

 2分の1成人式や自分の生い立ち日記の学習の時に、家庭から幼い頃の写真を持参させることがある。 子ども達は大人よりも成長が早く、自分の成長を振り返る事がない。同時に自分がどれほど成長しているにか気付かない。
 また、子どもは、周囲の大人と見比べて、何ら成長していないと思ってしまう。 大人になって子どもの頃の思い出の場所に行った時、大きいと思い描いていた道路や空き地、川、池などが狭くて小さい事に驚く。
 この事から、子どもに幼かった時の写真を見せて、幼い頃の出来事を語って聞かせる。 幼い頃の思い出の場所に行き、自らの成長を見比べさせる。この取り組みは、自分の成長が分かり、自立している自分に自信が持てる。

40 豊かな言葉 04/25/2014 23:33:00

 子どもが先生に近づいて「先生トイレ」。「先生はトイレと違うよ」と言いたくなりますが、「トイレに行っても良いよ」と答える。
「この花きれいね」と聞くと「うん」と答える。 子どもが、「うん」「いや」だけで終わる会話を続けていたら、子どものコミュニケーション力は身につかない。
 大人が一言で答えるような問いかけをしていることに要注意。 言語発達状況を見極めながら、「おやつちょうだい」「電車に乗る」と主語と述語を意識させたい。 「雨の日はいやだね」と聞くよりも「うん」「はい」だけでは答えられない聞き方がポイント。
 ただし、神経質になって、言い方の修正に敏感になると、子どもは会話が嫌いになる。何事もほどほどに。
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41 幼児語 04/26/2014 23:27:00

 乳幼児がはじめて「マンマ」と言葉らしい言葉を耳にすると感動する。
 言葉を話さない時から、お母さんが子どもに常に語りかける事で子どもは言語刺激を受けて言葉が出る。 幼児期にお母さんは嬉しくて、子どもの幼児語をオウム返しに使ってしまう。はじめてのコミュニケーションにおいては、有効な手段である。
 ただし、子どもの愛らしい言葉にいつまでも浸りたい気持ちは理解出来るが限度もある。 3歳頃を過ぎても、子どもの幼児語を親がまねして使うのは問題。 「おちっこ」「でんちゃ」と言っても大人は、正しく「おしっこ」「でんしゃ」と答えることが大切。 日本人のコミュニケーション力が問題となっている今日、早期に大人としての言葉使いを身につける必要がある。

42 どうして 04/28/2014 22:57:00

 お母さん「あれは何」「どうして」「なぜなの」と質問をする。
 その質問に答えるのか、「もううるさいわね」と封じ込めるかで、子どもの知的好奇心の発達を左右する。 「どうしてお父さんは赤ちゃんを産めないの」などの質問に対して、「お父さんは男だから」と答えたいけれど、その解答では子どもは納得しない。
 質問の内容によっては返答に困る場合がある。子どもへの説明は、必ずしも正確に答えなくてもよい。 子どもがある程度理解する内容でよい。どうしても分からない時は、お母さんも「どうしてなんでしょね」と正直に答える方がよい。
 そして、お母さんが人に聞いたり辞書で調べたりすればよい。子どもは、 その時のお母さんの姿から、調べる方法や勉強の仕方などを学ぶ。

43 手伝い 04/29/2014 23:58:00

 子どもが家事のお手伝いをすることは、お母さんにとって喜ばしいことである。子どもにとっても、たくましく生きるための基盤となる。
 だが、親は子どもは何もできないと思って家事の大切な部分を任せていない。 しかし、小学校の中学年にもなると、母親の想像以上に様々な力を発揮することがある。
 子どもが何か手伝おうとした時に「余計なことはしなくていい。勉強しておきなさい」と言いたくなる。 実際に子どもに任せると時間がかかり余計なことになるからである。最初は、経験していないので時間がかかるのは当たり前。 何度も練習を重ねると上手になる。余計な時間になっても子どもにとっては、自分の存在価値を見つめ、次にもっと頑張ろうとする意欲が育つ。
 また、「やってもらって助かった」の一言は、子どもにとってはうれしいご褒美で次へのエネルギーと自尊感情が育つ。 子どもと相談して、子どもが継続して取り組める家事を任せてはどうだろうか。

44 失敗の積み重ね 04/30/2014 23:54:00

 子どもが何か新しいことをはじめようとすると、お母さんは心配して、つい口や手が出てしまう。
 この事を繰り返すと、子どもはお母さんの態度から自分は何をしても失敗してしまうのではと疑心暗鬼になる。 さらに、失敗を恐れて無気力になり、何もできない子に育つ。人は何かを始める時、いつも成功するとは限らない。 だからと言って何もしない方がもっと問題。
 子どもは、失敗を積み重ねてそこから新しいことを学んで成長する。 子どもにあえて失敗する機会を与えて、失敗しても次に頑張れば良いと思わせることがたくましく生きる子に結び付く。

45 視点を変える 05/01/2014 20:44:00

 子どもは寄り道や冒険が大好きである。新しい事に出会う喜びと驚きを期待している。 子どもの知的好奇心を豊かにするためには、お母さんも何事にも興味を示して欲しい。
 いつもと同じ場所にいつもと同じ道を通るのを止めて、違う場所や、少し遠回りになっても違った道を通ると新しい発見がある。 「これは何でしょう」「こんな所にあった」とものの見方についてアドバイスする事も大切である。
 物事を固定的に見てしまわないように日頃から上下左右、遠近と視点を変えて観る。 その結果、子どもの頭脳が柔軟に働き創造力を高める。 白紙状態の子どもの脳を固定化しないためにも、視点を変える機会を多く作る事を意識して欲しい。
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46 中断 05/02/2014 20:27:00

 朝ドラでの番組終了時は、次にどうなるのか気になる場面で終了。クイズやゲーム番組でも、結果公表の前にコマーシャル。 結果が発表される前に中断されると課題に対する興味関心が倍増する。
 この心理は、子どもの学習意欲に利用出来る。興味を持っているからといって、何事も最後まで取り組ませると飽きてしまう。 実験の準備だけして、次は実験予告で終わると実験への意欲が高まり、これまでの学習内容もしっかりと覚えている。 絵本の読み聞かせも最後まで読まないで続きは明日と中断すると、次の日まで、それまでのストーリーを覚えている。
 子どもの持続力や学習意欲を高めるために中断効果を活用するのも一つの方法である。

47 生活リズム 05/03/2014 21:49:00

 安定した生活リズムの基本は、規則正しい「食事」・「運動」・「睡眠」。
 朝食抜きの子どもは、脳の働きが悪くなりIQが低くなり、規則正しく朝食をとっている子どもはIQが高い事が事例研究で明らかになている。 同時に、3歳頃まで砂糖や脂肪を多く取りすぎると同様の傾向がある。バランスのある食事が大切である。
 良い眠りの場合も、記憶の定着やひらめきを促進する。
 このことから、学習以前に大切な事は、規則正しい生活のリズムを整える事である。
 「早寝、早起き、朝ご飯」は頭のいい子に育つアイテムである。

48 根っこを育てる 05/04/2014 22:04:00

 (幼稚園児は、遊んでばかりでいいなあ)と小学校から隣接する幼稚園を眺めていた。この考えは、数年経って大きな誤りだと気付く。
 子どもの成長と遊びは密接な関係がある。5歳までは脳の発達が急速に進み遊びを通して様々な刺激を受けて脳が発達する。 遊びは、見たり、聞いたり、手で触れたり、においをかぐなどフルに五感を使う。
 人とのかかわりでも遊びは大切である。何人かの幼児が砂場で遊んでいるが、互いに協力して遊んでいる訳でもない。 自分だけの世界で一人遊びをしているだけである。ひとり一人が勝手に遊んでいる段階から、隣の遊びを真似をしたり、他の子どもとの接触を試みる段階へ進む。
 この頃になると、他人が使っているものを平気で使ってトラブルが始まる。 これは、人間関係の始まりでもある。
 遊びは、学習能力の基盤と共に、運動神経や手先の器用さ、危険から身を守る方法など人が生きていくための根っこを培っている。

49 机に座る 05/05/2014 23:30:00

 子どもには、決まった時簡に勉強を始める習慣がついて欲しい。 習慣がつくまでは、毎日同じ時間に同じ場所で行うことが出来る環境作りを整えることが重要である。
 年齢的には、小さい頃の方が上手くいく。
 先ずは,机に座ることから始める。机に座っていれば何をしてもかまわない。 毎日一定の時間に机に座ること。勉強は発達段階を考慮して、はじめは30分位からでの良い。
 机は勉強部屋に限らない。次に気が散らない環境を整えること(机の上に漫画やゲームなど置かない)。 そして、誰かに見られていることが大切である。

50 NGの声かけ 05/06/2014 20:03:00

 何気なく言っている言葉が知らない間に子どものやる気を無くしてまうことがある。
「◯◯ちゃんはできるのに、何であなたはできないの?」
「◯◯になってもしらないよ」
「バカじゃないの?」
「宿題をやらないとお父さんに怒られるよ」
「うちの子、算数がだめなのよ」
「しょうがないなあ。今日だけよ」
「いつもこうだったらいいのに」
「最初からこうすれば良かったのに」
「90点すごいね。後10点で100点だったね」
など人と比較したり、苦手なことを取り上げて、人格全てを否定しない。
 出来ないことは子ども自身が一番知っている。出来ていないことを注意するよりも、なぜ出来ないのかを一緒に考えることが大切。
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51 何のための勉強 05/07/2014 23:33:00

「何のために勉強するの」と聞かれたら、「自分の力で生活するため」と答える。
 自分で生活するためには、「食べる」「家に住む」「身を整える」ことが必要。
 そのためには、自分の力でお金を稼がなければならない。大人になれば、誰からもお金はもらえない。 お金を稼ぐためには働く。働くためには、計算したり、書いたり、作ったり、調べたりする国語や算数、社会、理科、体育、音楽、図工、道徳などの知識が必要。
 働く時には、時間や約束を守ることも大切になる。また、自分とは違う様々な人と一緒に仲良く仕事をしなければならない。 その練習をしているのが学校。
 学校で勉強したり、自分と違った人と生活したり、決まりを守るのは、全て自分の力で生きるため。

52 やる気 05/08/2014 21:30:00

 やろうとしたことが出来たときの達成感(有能さへの欲求)や自分の意思で行動したこと(自律への欲求)、他人から存在を認められた(関係性への欲求)ときに「やる気」が培われる。 その土台となっているのが、自己肯定感。
 自分は大丈夫と思える感覚は生きることへの自信ともいえる。 欠点や出来なかったこと、力が足りなかったときでも「自分はこれで良い」「自分は価値がある「これが私だ」と胸を張って思える感情が自己肯定感である。 子どものやる気を高めるためには、自己肯定感を高め、自分が好きだと思える子どもを育てることが重要である。

53 時間を意識 05/09/2014 22:05:00

「ようい、ドン」とかけ声をかけるだけで、時間を意識する。「今から時間を計ります」とストップウォッチを見せるだけで集中する。
 時間を計るストップウォッチ、キッチンタイマー、砂時計の機能を有効に活用して集中力や時間を意識させる取り組みを考えたい。
 学習時間、ゲームの時間管理、朝の準備、食事の時間など、どのくらい時間がかかるか予想させたり、時間を記録するのも効果的である。 ただし、時間だけを気にして雑にならないように、子どもの様子を観察しながら時間を配慮することも大切である。

54 書く力 05/10/2014 23:25:00

 子どもにとって「何でも良いから好きなことを書いて」と言われると一番悩みます。何をどのように書いて良いか分からないからです。
 遊園地に行ったり旅行をした体験を書くのは何とか書けます。しかし、楽しいことや思い出は、いつもありません。
 そこで楽しく興味を持って書く方法として、「続き話」を書かせることを推薦します。
「朝起きると、ぼくは、ようかいウオッチを腕にしていました。この時計には、1日だけ自由に使えると書いていました。ぼくは、・・」
「お母さんが困っていました。どうしたのと聞くとお母さんは、友だちから1週間赤ちゃんを預かって欲しいと頼まれたようです。わたしは、お母さんに・・・」
などと話のはじめを作って、その後の続き話を書かせます。
 子どもは自分で想像してストーリーを書きます。出来れば、お母さんと交代してお話を作ると、もっとおもしろいです。  書くことに興味を持たせることがポイントです。

55 音読 05/11/2014 21:16:00

 絵本や国語の教科書などは声に出して読むことが大切です。
 何度も何度も繰り返し音読することで、何が何処に、どのように書かれているのかを覚えます。
 その結果、授業において、登場人物の行動や情景描写について素早く反応し理解も早くなります。 すらすらと音読出来るための事前指導も大切です。
 音読に時間のかかる子や「む・か・し・む・か・し・あ・る・と・こ・ろ・に」と一文字を拾って読む子には「む・か・し・む・か・し」と読んだ後に「むかしむかし」と見本の読みを聞かせて、真似をさせて音読させる「追い込み読み」。
 「む・か・し・む・か・し」を指で囲んで心で読ませ、次に続けて読ませる「分ち読み」。
 一文が読めるようになると、その一文を一気に音読させる。
 この繰り返しを丁寧に重ねます。少しでも出来れば、音読が上手になったと誉めることで、音読に自信がつきます。
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56 理科好き 05/12/2014 22:24:00

 理科好きの子どもに育てるには、昆虫に興味を持たせることをお勧めします。
 理科の分野には色々ありますが、3年生になるとモンシロ蝶の学習があります。 実際に教室で飼って、その成長を観察しながら絵に描いたり成長を記録したりします。 出来れば家庭でも昆虫の飼育にチャレンジされては如何でしょうか。
 親子で昆虫の採集に出かける。見つけた昆虫や昆虫の卵を辞典で調べる。飼育の方法を調べて飼育する。 子どもだけでしたら、飼育を3日坊主で終わったり、飼育の仕方が未熟で死なせたりします。 一緒に取り組むことで親子のコミュニケーションや自然の不思議、自然の神秘、生命力、命など豊かな学びをします。
 昆虫が苦手で触るのも嫌なお母さんもいます。 そんな時は、比較的好感の持てる昆虫から挑戦して下さい。お父さんの力を借りるのも良いです。

57 歴史好き 05/13/2014 23:25:00

 小学校6年生ではじめて歴史の勉強が始まります。この時点で、歴史に興味感心を持っている男子が結構います。その要因は、家族でお城を見に行ったり、歴史漫画を見ている子です。
 大河ドラマで「軍師官衛兵」を毎回楽しみにしている子は、織田信長や豊臣秀吉をはじめ、歴史上で有名な人物を詳しく知っています。 この子どもたちは、歴史上の事柄を形式的ではなく、人間ドラマとして覚えています。
 日本の歴史上有名な人物から学ぶことが多くあります。 そのきっかけとして男子では戦国時代の武将、女子は紫式部や清少納言などの歴史漫画を読ませては如何でしょうか。

58 毎朝は笑顔で 05/14/2014 20:15:00

「行ってらっしゃい」と玄関で笑顔を見せて送り出す。時には忙しかったり、子どもを叱ったりした時には、笑顔や挨拶がいい加減になります。
 子どもの姿が見えなくなるまで送ると、子どもはもう一度振り返って「行ってきます」と言います。 子どもにとっては、朝一番のお母さんからのプレゼント。 この繰り返しで、子どもはお母さんからの愛情を確信して、安心して楽しく学校生活を送ります。
 朝どのような心理状態で家を出たかによって、勉強の集中度も違ってきます。 怒られて家を出た日はイライラして友だちとのトラブルも増えます。 朝一番に送り出す子どもには、笑顔で送り出したいものです。

59 教科書 05/15/2014 23:44:00

 新学期がはじまり、子どもたちは新しい教科書で学習をはじめています。
 教科書は、1年間を通して学習する内容です。出来れば、子どもの教科書全てに目を通して下さい。 学校で何を学ぶのか全体を把握していると、子どもの学習状況を見通すことが出来ます。
 同時に博物館や社会見学など日常生活を通して学習の支援が出来る活動を選択することが出来ます。

60 虫眼鏡 05/16/2014 21:35:00

 虫眼鏡は、不思議な世界に入るための大切なアイテム。100円ショップで売っている虫眼鏡か、もう少し倍率の高いものを子どもに与えて下さい。
 3年生で虫眼鏡を使いますが、幼稚園からでも大丈夫。 ありやダンゴムシ、砂や花など観察すると普段見過ごしている色や形、動きなど不思議な発見が沢山あります。
 自然の神秘に感動させたり、知的好奇心を持たせるためのきっかけにもなります。
 但し、太陽や強い光を虫眼鏡で見ないこと、直射日光のあたる場所に置かないことなど使い方のルールは教えて下さい。
 親子で虫眼鏡を持って公園に散歩に行くのも楽しいものです。
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61 記録写真 05/17/2014 23:01:00

 デジタル写真になってから、気楽に写真を撮ることが出来るようになりました。操作も簡単で誰にでも上手に撮れます。旅行や行事などの記録写真は良い思い出になります。
 出来れば、子どもががんばってい姿を記念写真として撮られては如何でしょうか。  音読している姿、家事のお手伝いをしている姿、子どもが描いた絵や工作など色々なシーンがあると思います。
 写真に撮ること自体、子どもにとっては、認められていると喜びます。がんばっている自分の姿をみて、自尊心も育まれます。

62 しつけ 05/17/2014 19:33:00

 ある行動をした後に良いことが起こると、その行動は強化され、反対に悪いことが起これば、その行動は消去されます。叱るよりも誉める方が効果的にしつけが出来ると言われています。但し、時には叱ることも大切です。子どものめざしている目標が好ましくないもの、自分や相手を傷つけること、反社会的な行為に対しては、叱る必要があります。日頃から叱ることと叱らないことを区別しておくことです。子どもが小さい時には、口で教えるだけではなく、親が実際に見本を見せることが大切です。良い見本を見せることが出来ない場合は、好ましい行動を子どもと共同作業と思って、一緒に取り組むことです。

63 発達に合わせる 05/17/2014 22:42:00

『いやっ』という絵本があります。幼い子が「いやっ」の言葉を覚えて、なんでも「いやっ」の連続。その結果、ひとりぼっちで寂しさを味わい、「いいよ」の言葉を使ってもとの優しい子に戻るお話です。
 2歳前後の子どもは「いやっ」といってお母さんの言うことに従わなくなります。この時期から自己主張をするようになるからです。
 小学校三・四年生では、お母さんの意見より友達の意見を大切に考え、友達との関わりを優先して行動します。 子どもの発達時期の特徴によって問題が起こります。この時期に合わせてしつけの仕方を考えることも大切です。
 ただ、子どもによって成長も違いますし、前進しては後退と乱調がああります。 しかし、長い目で見るとそれなりに成長しているのは事実です。

64 言葉使い 05/20/2014 22:38:00

 日常会話に不自由がなくなる頃、子どもは家庭内の言葉に関心がなくなり、友達が使っている乱暴な言葉やテレビなどの言葉に魅力を感じて使うようになります。
 その言葉が下品であったり人を傷つける表現であっても、言葉の意味など何も理解していません。使って良いものかの判断もできません。
 そこで、ひどい言葉を使っていた場合は、「その言葉は、人を嫌な気持ちにさせるチクチク言葉だから使いません」 「普通に使うのは〇〇です」と教えて下さい。 それでも止めない場合は、その言葉に反応しないで無関心を装って下さい。

65 発達段階 05/21/2014 23:09:00

 年齢によって体と心の発達が違ってきます。1歳後半から自己主張が出て来て対応に戸惑うことがあります。
 2歳前半には自己主張が最高に達します。同時に甘えたい心と自立の心が同時に出ます。 「いや」「だめ」「自分でやる」と言った言葉が増えます。
 2歳後半には、自己主張しますが、次第に感情を抑えることを覚えてきます。
 3歳には、個性が出てきます。「なぜ」「どうして」と聞いてくることが多くなります。
 個人差はありますが、お母さんを困らせることが多くなったのは、成長していることが原因です。
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66 年齢と発達 05/22/2014 21:12:00

 4歳になると言葉の発達とともに考える力が付いてきます。
 因果関係が分かるようになり、正しいと思うことを主張します。この時期になると、理屈なしの指示が通らなくなります。
 また、友達同士で協力をする集団遊びが盛んになります。 相手の行動を予測して行動したり、顔を洗っていないのに「顔を洗ったよ」とごまかす知恵も付いてきます。

67 達成感 05/23/2014 23:55:00

 国語や算数に比べて、理科の実験や図工、美術、体育が好きな子が多くいます。
 その理由は、学習の見通しが分かるからです。実験や絵画、工作、など学習結果が見えるからです。
 このことから、達成したい目標が明確だと、意欲的に取り組むことができます。 配慮することは、実現可能な課題を示すことです。
 なんとかできそうな目標だと、子どもたちは意欲的に取り組みます。そして、出来たことに対して認めることで、次への意欲が高くなります。

68 あこがれ 05/24/2014 23:45:00

 子どもは、大人と同様に、尊敬する人と出会うと、「あの人のようになりたい」と勉強したり努力するようになります。
 スポーツ選手や芸能人、科学者など子どもにとって憧れている人やその気持ちを大切に受け止めてください。 成長する過程で、目標とする人が変わる場合もありますが、小さいときからめざす目標があることはすばらしいことです。
 本や映画、社会見学などいろいろな人と出会う機会を大事にしてください。

69 子どもの悩み 05/25/2014 21:34:00

 絵本『ママがおこるとかなしいの』を読みました。
 学校で友達とけんかしたことをお母さんに話すと「あなたが悪いのだから、早くあやまりなさ」と言われ、 お父さんに相談すると「別のお友達と仲良くしたら」と言われます。
 どうしても納得いかないので、おばあちゃんに悩みを話すと、ママやパパと違う答えが返ってきました。 おばあちゃんは「けんかして悲しんだね。本当は仲直りをしたいんだね」と声をかけられたことで、 けんかしたことを冷静に見つめ、自分の気持ちを聞いてもらった充実感を味わうことが出来たようです。
 「しっかりしなさい」と言われるより「大変だったね」と共感された方が心が落ち着きます。 人は、怒りの裏側には、「悲しみ」「不安」「恐れ」を抱いています。 表面だけで判断するのではなく、心の奥にある感情を受け止め伝えることの大切さを作者は語っています。

70 感情と行動 05/26/2014 20:15:00

 感情表現の抑圧は心の不健康につながります。感情を自由に表現させることで心を癒すことが出来ます。
 「お姉ちゃんなんか死んでしまえ」と弟が言ったときに「お姉ちゃんが死ねばいいと思うほど、腹が立ったのね」とフィードバックして言い返してください。 この関わり方で、自分の気持ちを受け止めてくれたと安心します。
 ただし、「お姉ちゃんが死ねばいい」と思う感情を行動に移したら大変な惨事となります。 感情は自由でも行動は制限が必要です。なぜなら、相手がいて相手を傷つけることは許されないからです。
 子どもが乱暴な行動に出たときは、体ごと抱きしめて禁止させます。興奮が治まったら子どもの気持ちを聞くことです。
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71 おこだでませんように 05/27/2014 22:44:00

 「いつでも、どこでも、だれからも怒られているぼく。みんなから乱暴な子とレッテルを張られています。 何をしてもお母さんや先生から“また、悪いことをしたんでしょう”と怒られるだろうと思ってしまうぼく。 ぼくは、ある日七夕の短冊に、心の叫びを書きました。」
 子どもたちは、その時々で揺れ動く心があります。そして、どの子の心にも(ぼく)のような心があります。
 「私たち大人こそがとらわれない素直なまなざしを持ち、子どもたちの心の中にある、祈りのような思いに気づくことができますように。」と原作者は訴えています。
 子どもの心を色眼鏡で見つめないで欲しいと願っている絵本です。

72 清潔 05/28/2014 23:10:00

 幼い子に清潔のしつけをするのは、難しいです。そこで、きれいにする、清潔にすることを五感を使って教えることが大切です。
 汚れた手を洗う前と洗った後を比較させて視覚的にきれいになったことを見せる。
 また、きれいになったときの快感と汚いときの不愉快さの気持ちを育むことも必要です。部屋の片付けや机の上などきれいになった状態をじっくりと見させて、「きれいになると気持ちがいいねえ」と美しさを楽しむことです。
 また、清潔についてのしつけは、発達段階に応じて教えることも必要です。3歳児は手洗いや歯磨きなど手本を見せて指導する。 4歳児は、技術的な能力もついてきますので、鼻をかむ、手の届かないところの洗い方など細かなアドバイスが出来ます。 5・6歳は気分によって左右されます。 時間を決めて取り組ませたり、何が上手になったかを具体的にほめて、めんどくさくなる気持ちを無くすように心がけます。
 幼い時期から清潔のしつけをする方が効果があり。大きく成長した時よりも指導が楽になります。 清潔感は、自然に身に付くものではありません、根気よく無理をしないで毎日続けることがポイントです。

73 非行 05/30/2014 22:52:00

 非行に走ってしまう子どもは、その生い立ちに要因があります。
 「愛されていない」「ほめられたことがない」「認められたことがない」と感じて育つと、だれに対しても心を閉ざし、 人への不信感、反抗心を持った子どもに育ちます。
 子育てをしているときに時として、子どもに言っては行けない言葉を発してしまうことがあります。 「我が子とは思っていない。」 「私とは性格が違って理解できない。」 「私には手に負えない。勝手にすれば良い。」 「あんな子どもに育てたことはない」 と決して冷ややかに語ることのないようにお願いします。

74 うその原因 05/31/2014 20:31:00

 何がどうなったのか、その結果に特化して教師や親は叱ってしまうことがある。
 子どもも大人も、怒られるのが大嫌いである。だから。怒られることを強く恐れている。
 うそをついて叱られることが続くと叱られないで済む方法や言い訳を考えだす。 それでもうそがばれてしまうともっとうまい言い訳や言い逃れを考えるようになる。このようなことが続くと、上手にうそをつく方法を学んでしまう。
 つまり、激しく叱ることが子どもにうそをつくことを教えてしまうことになる。

75 我が子を知る 06/01/2014 21:43:00

 我が子に対して立派に育って欲しいとだれもが思うのが親心です。しかし、思い通り子どもは育ちません。
 ベテランのお母さんもそれぞれの年齢で悩んできました。 大切なのは、我が子がどのように成長してきたか「昨日」「今日」「明日」を知ることです。
 寝返りをした時や歩き始めた時、歯が生えた時は覚えていますが、ある程度成長して、自分でトイレに行けるようになった時期、 一人でお風呂に入れた時期、自転車に乗れた時期、逆上がりが出来た時期など成長の状況に関心がなくなります。
 それぞれの時期の状況を知ることで、必要な環境や支援も考えられます。
 先生は、家庭状況を詳しく知りません。お母さんは学校ことを詳しく知りません。 学校と家庭が情報を共有して、子どもの興味・関心・健康・生活態度などを知れば、 伸ばすところ、足りないところ、変えなければならないところなどが見えてきます。
その結果、何をどのようにすれば良いのか分かってきます。
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76 親離れ 06/02/2014 22:50:00

 親離れとは、空間的に親とはなれて距離をおくことではなく、親に知られたくない自分だけの世界を築いていく心の発達段階です。
 親や大人に知って欲しくない自分だけの心の世界は壊れやすく、傷つきやすいものです。 自分だけの大切な心を愛する、自己愛が高まる思春期は、相手が自己愛を大切にしてくれるかどうか最大の関心事になります。
 思春期の子を持つ親は、反抗的で生意気な態度を取っている内面には、 ひ弱で不安定な心を抱えていることを理解して、子どもの秘めた思いを受け止める努力が大切です。

77 要求は全て通らない 06/03/2014 23:25:00

「子どもの人権」「子どもの自己決定」の言葉を最優先してしまうと我がままな子に育ってしまいます。 選ばせる必要のないことまでも子どもの意見を聞くことがあります。
 食事や買い物などで子どもの希望を聞かないで親が決める、子どもに選ばせないことを体験させます。 全て子どもに選ばせるのではなく、一部は子どもに従わせる場面を残していくことがポイントです。
 自分の要求が通らない経験をさせることは、子どもの将来に必ず役立ちます。 我慢することや約束を守ること、従うことなど大人になるまでにいろいろと経験させることが大事です。



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