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ソフトウッド・カッティング

softwood cutting

ソフトウッド・カッティングとは

ソフトウッド・カッティングとは、いわゆる普通の挿し木です。
新枝の先端またはその少し下を挿し穂にします。
木質化していない部分を使うので、「ソフトウッド・カッティング」 と呼びます。

日本語で言う、新芽挿し、緑枝挿しもこれに相当します。
  • 適温:15〜18℃ぐらいに保ってください。管理人の経験では20℃までを推奨。
  • 適期:上記の温度が1か月半程度保てて、鉢上げ時の気温が25℃を超えない時期 (拙宅では晩秋〜春先が挿し木の適期です)。
  • 方法:密閉挿しにします。光が必要です。
  • 用土:鹿沼土などの粒状用土にピートモス、ゼオライトなどを配合していますが、好みでお選びください。
    ピートモスは吸水しにくいので、前日に用土を作って容器に入れ、一晩かけて吸水させておくといいですよ。

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1. 挿し穂と用土を準備する

挿し穂をとって、コップなどに挿し、水揚げしておきます。
水揚げの間に用土を鉢に入れて十分に湿らせておきます。

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2. 用土に挿す

一時間ぐらい水揚げしたら、用土に挿します。
竹串などで用土に穴をあけてから挿し穂を差し込んでください。
蒸散を抑えるために、大きな葉は半分程度に切って面積を小さくします。
挿し穂を差し込んだ後、用土との密着度が心配ならそっと水をやってください。
密閉するためには、右のように透明な容器に小鉢を入れる方法があります。
発根するまで容器のふたを閉じておきます。
水抜き穴を下に開けたペットボトルなどに挿して、ラップで密閉しても構いません。
要は密閉またはそれに近い状態にできて、光が確保できればOKです。直射日光には当てないでください。

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3. 発根

10日〜2週間程度で発根しますが、鉢上げはまだ先です。
発根すると、シャキッとした新芽が伸びてくるのでわかります。

4. 鉢上げ

鉢上げの時期は、挿し木後最低1か月が経過した後になります。
1つの容器に複数の挿し木をした場合は、挿し穂間で根が絡まるまえに鉢上げしないと後で困ります。
まず、密閉していたふたを徐々に開けて、外気に慣らしてください。
ふたを開けて萎れるようでは鉢上げには早すぎます (元どおりにふたをして冷蔵庫に1晩入れると回復します)。
苗を周囲の用土ごと掘り起こします。
写真では、絵画用のペイントナイフを使っています。
1か月後の挿し穂はだいたいこんな感じです。
(右の写真はクリックすると拡大できます。)

一鉢ずつ個別に挿し木をしていた場合も、徐々にふたを開いて外気に慣らしてから、時期を見計らって鉢増ししてください。
 

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5. その後の管理

鉢上げしたら水をやって用土を落ち着かせます。
水はけに問題がないかチェックしてください。

しばらくは半日陰で管理して、徐々に日に当てていきます。
ピンチを繰り返して枝数を増やし、株を仕立てていきましょう。
フクシアは暖地では短命ですが、挿し木の成功率が高い植物で、常に保険をかけておけることが救いです。
コツは適温時にすることです。そうすればきっとうまく行きますよ。

(2009年8月13日)

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