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  万葉衣装企画・山口

                 大阪材料株式会社
モーツアルトの「魔笛」
 万葉オペラ・ラボの「猿沢ノ池不思議ノ横笛」
 ところは猿沢の池底
 ときは奈良時代ならぬ夢の中
     2013年2月10日・11日100年会館にて上演

PHOTO TITLE


上野誠奈良大学教授による翻案劇
シカネーダーとモーツアルトの考えた「魔笛」の世界、その民間伝承部分を奈良に置き換えて、奈良の「魔笛」が出来上がりました。
 鶴田真由さん特別出演

朝日新聞(H25.2.11)より
子供たちにおはなしを
読み聞かせ、
夢の世界へと導きます


「昔むかしのまた昔
 そのまた昔のまた昔
 そのまた昔のまた昔
 猿沢の池・・・・」
 
 翻案台本・セルフ監修  上野誠
音楽アドバイザー     三原剛
演出アドバイザー     浜畑賢吉
演出           河田早紀
編曲           河合摂子
衣装           山口千代子  
ヘヤーメイク       若菜
合唱指導         西畑賀世
コレベティトゥーア    山田真由美
    山本亜里・吉野那月・松長里沙
芸術監督         吉川友子
演奏 ピアノ  河合摂子・山田真由美
  尺八 松本太郎  打楽器 前川典子
 垂水皇子(タミーノ)
「 あーあ!あーあ!
助けを、助けを、
誰か!誰か!助けを」

猿沢の池底に棲む
竜に追われて、
絶体絶命のピンチ。
そして、失神してしまう
       
  月読の女神に仕える采女
 
「 さ、これでおだぶつ、
さぁ!万歳!万歳!
我らが勝利!」
 
    「あぁ、
 うるわしき男!
 ほんと! 絵のような
 我が心を捧げん 捧げん
 さぁ、月読の女神様に
 お伝えしなくては」
 
  鳥飼部の春花(パパゲーノ)
「おいらはやまとの人気者
気のいい男 
ホイサッサ!
餌を仕掛けておいて 
笛をちょいと鳴らせば
鳥はみな俺のもの 
愉快な商売 大繁盛」
垂水皇子を救ったのは
自分だと嘘をついてしまう 
 
   「鳥飼部の春花! 春花!
お・ま・えが二度と
嘘をつけないように
するために、
口に錠前を掛けるの」

 月読の女神(夜の女王) 
「夜を支配する月、
 月読の女神様のおなりー
               
恐れるな若者
そなたこそ 
この母の悲しみを
癒す人
わが子奪われた 
哀れなこの母
力およばぬ母の悲しさ」
 
    「恐れるな若者
 お前こそ頼みの人 
 我が救いの主 
 みごと勝利を勝ち得 
 帰り来るならば
 娘は永遠に 
 そなたに
 差し上げましょう」
 
  姫の絵姿に心を
奪われた皇子

「 金の鈴が、魔笛が
 あなたたちを守る」

いやがる鳥飼部の春花を
伴って、囚われの
春海姫を救いに
天照らすざくろの
大君の宮へ
 
          物部須太麻呂(モノスタトス)
 逃げた春海姫を連れ
戻した 物部須太麻呂
「ひどいこの仕打ち!
いっそのこと
死んでしまいたい」
死んでしまいたい」

春花がやってくる
「さあ、ここはどこ?
どこに紛れ込んだのか」
               春海姫(パミーナ) 
「月読の女神さまの
お使いさ。
 垂水皇子さまに救い
出すよう命じたのさ
皇子さまはあんたの
絵姿に一目ぼれした
ものだから」

「愛し合う二人は
この世の宝よ  
尊き宝よ
宝なる愛こそが
世界を救う 今ー」
    
三人のわらは
 
 三人のわらはが
 垂水皇子と春花を
正しき道へ導きます

「この道を行きて 
 望みを勝ち取られよ
 神のご加護が 
 神のご加護が」
 
天照らすざくろの宮の大君の舎人
 
「憎きも憎し 極悪非道の
天照らす大君
 母から娘を奪う大悪党!」


「騙されておる!ならば
おまえが会って
確かめるがよい」
 
言挙げ弁三郎(弁者) 

 
  言挙げ弁三郎
「大胆な旅人よ
ここに何の用だな」

 垂水皇子
「この手で愛と正義を」

 弁三郎のことばにより
本当は天照ざくろの宮の大君は
徳高き立派な方で、 月読の女神の
涙に騙されていたことを知る
 

 
 老婆
「可愛がってあげるよ
ぎゅっと抱きしめてあげる。
さあ、二人で暮らすと誓いな
ぐずぐずしてると
ここに閉じ込められちゃうぞ」

「飢え死にかあー 
よしっ!だったら婆さんと
結婚するよ
しゅん!」
 
               春花の郎女(パパゲーナ)
 
 老婆はたちまち若い娘に
変わる
抱きつこうとする二人だが、
天照らすざくろの大君の
舎人に阻まれ、
これから過酷な試練を
与えられる
 
     
子供たち  万葉オペラ・ラボキッズ
         
   
   
  万歳
天照らす大君さま
万歳!
永遠に 
永遠に栄えあれ 
永遠に永遠に栄えあれ 
 
あおによし奈良の民  万葉オペラ・ラボフレンズ
  
  「私にはもうお前を守る力はない
「大君を殺して、太陽のしるしの
布を取り戻すのです」

「殺せですって?
そんなこと
出来ないわ。ああ、
どうしたらいいの?」
 

 
 「我が胸の怒りの
火は燃えさかる、
恨みを晴らすまでは!
お前が大君を討たねば
大君を討たねば
もはや我が子ではない」
常しえに 我が子ではない」
 
 
「ご主人様、
私は悪いことは
しておりません!
春海姫がお命を
狙おうとしてたんで、
私が---]
「分かっている、
お前の邪まな計略はな。
さあ、いけ!」
     
 
「今では二人を
裂くことは出来ぬ
裂くことは出来ぬ
二人は 離れはしない
恐ろしい試練は
まだまだある
魔笛の吹きませ 
二人の守りに
我らを 
魔笛のその力により
我らを 
魔笛のその力により」
 
     
     
   天照らすざくろの宮の大君   マントを脱いで垂水皇子に着せる        
      
   フィナーレ                    
 
            天照らすざくろの宮の大君 (ザラストロ)                      
                    
       月読の女神(夜の女王)                 フィナーレの衣装  仮面とマントを脱いで                  

            春海姫                                     侍女
                      

        

  尺八  ピアノ 打楽器 ピアノ   
 2013・1・12「万葉オペラ・ラボ講座 魔笛」
上野誠教授による 翻案劇の面白さと難しさ、見どころを紹介
    
衣装製作にあたって
モーツアルト「魔笛」の舞台衣装? どうなることかと思いましたが 、上野誠教授の翻案で所は猿沢の池の池底・時は奈良時代ならぬ夢の中。
お伽噺であり喜劇のような辻褄の合わない面白さ、奈良ならではの「魔笛」を目指すことになりました。
今までは知りえる限り史実に基づいた資料で、奈良時代の衣装を手がけてまいりましたが、今回はその制約を破ることにいたしました。
しかし、デザインをも外したら奈良時代の夢でなくなりますので、当時のスタイルを基本にしています。

・ 色目は上野教授のイメージの支持に従って自由に選択しました。
  通常禁色の喪の黒・天皇の純白・皇太子の赤味がかったオレンジ・無位の水色に高貴な金の柄・・・・・
  夜の女王 月読の女神にはふんだんに黒を(毒をイメージ)、侍女采女たちも黒の裳(スカート)に黒やグレーの柄
  春海姫の結婚衣裳は純白の打ちかけ2着を使用して、奈良時代の大袖に。
  天照らすざくろの宮の大君は皇太子の赤みがかったオレンジに
  皇太子の垂水皇子は垂水は滝の意で、清純な水のイメージで水色地に金の宝相華の文様

・ 貫頭衣をアレンジ (1枚の布に別袖を付けない頭だけ通る穴を開けた農民・庶民服)
  わらはのピンクのケープ ・ 物部須太麻呂の黒のロングドレス ・ 子供たちの縞の上着  
  天照すざくろの大君と月読の女神のロングマントも前開きの貫頭衣の変形。
  衿は薬師寺吉祥天女の衿もとのフリルを使用。背中に太陽と月で対比を強調
  鳥飼部の春花と春花の郎女は総プリーツの貫頭衣で鳥のイメージを。

・ 靴は奈良時代の靴下(襪・しとうず) を履いてもらいました

・ 物部須太麻呂の面は正倉院宝物の布作面から
     布作面
 
薬師寺吉祥天画像(奈良時代)
  衿 ・フリル   
   法衣の袖デザインと同じ
・袖  垂水皇子の袖は僧の法衣より                                      山口千代子