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28.機器のメンテナンス

●プリンターのメンテナンス

パソコン及びその周辺機器でメンテナンスが必要と思われる機器はあまりありませんが、プリンターは定期的なメンテナンスが必要です。
特に、次のような症状が現れた場合には、メンテナンスを行いましょう。

@ インクがまだあるのに特定の色が印刷されなくなった。
A 印刷すると横方向に筋が入り汚れてしまう。
B 印刷すると縦方向に筋が入り汚れてしまう。

●ヘッドクリーニング

上記現象が発生した場合、取り合えずプリンターヘッドのクリーニングを行います。

クリーニングの方法は、お使いのプリンターマニュアルを参照してください。
マニュアルが何処に行ったか分からない場合には、プリンターメーカのホームページからダウンロードすることが可能であることもあります。

プリンターヘッドのクリーニングとは、文字通りプリンターの印刷ヘッド(インクを印刷紙に吹き付ける箇所)の掃除です。
その仕組みは単純で、インクをプリンターヘッドから出しながら内蔵されているスポンジで、プリンターヘッドを擦るだけです。
この時にインクを大量に消費しますので、頻繁にクリーニングを行うと、インクが直ぐに無くなってしまいます。
特にエプソンやキャノンのプリンターは、大量にインクを消費します。
又、クリーニング用のスポンジがインクでタプタプになっていた場合などは、インクが方々に飛散し、印刷が余計に汚くなる場合もあります。

●廃油タンク掃除

プリンターからのメッセージで、「廃油タンクが一杯になったので・・・」というメッセージは、このスポンジがインクでタプタプになった状態の事を言います。
「修理に出してください」とマニュアルに記載されているかと思いますが、修理に出しても、このスポンジを交換するだけという単純な作業ですので、分解・修理が得意だという方は、ご自分でやられてもたいした作業ではありません。

プリンターの左右どちらか片方にスポンジがあるはずですので、それを外し、洗剤を薄めたお湯で洗い、固く絞ります。
スポンジの周りにインクが飛散している場合には、ウエットティッシュで綺麗に拭き取ります。
(この際、くれぐれもプリンターヘッドを動作させるための配線類を傷付けないように注意してください)

●インクがまだあるのに特定の色が印刷されない

プリンターヘッドのクリーニングを行っても改善されない場合、インクが固まりインクの噴射口を塞いでいるのが原因と考えられますので、ヘッドを洗剤を薄めたお湯(40度前後)で洗い、固まったインクを溶かしだします。
ビデオデッキの湿式クリーナに付いているクリーナ液(アルコールが主成分)を付けても良いでしょう。

プリンターヘッドの取り外しは、メーカによって様々ですが、面倒なパターンでも、ネジを数本外すだけだと思います。
私の家のプリンターは、Canon iP4700 という型なのですが、このプリンターは、インクカートリッジを外すと、直ぐにプリンターヘッドが外れる状態になりますので実に簡単です。
洗浄する時、ヘッドは基盤と一体型となっているはずですので、基盤を濡らさないように気をつけてください。
しっかり乾かすのであれば、そのままジャブンと水に漬けても壊れることはありません。

基盤が濡れた場合には、ドライヤーで湿気を取り去ってください。

頑固な汚れの場合には、昆虫採集用の注射器で、インクが注入される方向からお湯を噴出させて見てください。

注射器を購入する場合、工具を販売しているホームセンター等で「シリンジ」という商品名で販売しています。

値段は、50〜60mlで200円前後です。

固まったインクが取れた後は、シリンジで空気を何回か送り、中の水をできるだけ取り除いてください。

そうすると、ヘッドをプリンターに戻してテスト印刷する際のインクが出てくる時間が短くなります。

他のサイトでは、エタノールで洗浄という方法が記載されている場合もありますが、エタノールで洗浄すると、ヘッドの樹脂が変形したりして、逆に壊してしまう可能性がありますので、あまりお勧めできません。

ヘッドが目詰まりしていないのに、特定の色だけ出ないという場合には、基盤部分の故障が考えられますので、修理が必要です。

●印刷すると横方向に筋が入る

プリンターヘッドのクリーニングを行っても改善されない場合、ヘッドに頑固な汚れが付着しているのが原因と考えられますので、プリンターヘッドを外し、手作業でクリーニングします。
(私の家のプリンターの場合は、上記のAの症状で、何度ヘッドクリーニングを行っても改善されませんでした)

プリンターヘッドの取り外しは、メーカによって様々ですが、面倒なパターンでも、ネジを数本外すだけだと思います。
私の家のプリンターは、Canon iP4700 という型なのですが、このプリンターは、インクカートリッジを外すと、直ぐにプリンターヘッドが外れる状態になりますので実に簡単です。

実際にプリンターヘッドを外して見て、ビックリです。
ヘッドには、0.2ミリ程度のインクの塊がベットリと張り付き、ヘッドの四隅からは、紙の繊維と思われる糸くずが1センチ程伸びていました。

汚れをウェットティッシュで丹念に取り除き、ヘッドを元に戻せば終了です。

●印刷すると縦方向に筋が入る

これは、ヘッドの問題では無く、紙送り機構が汚れていると考えられますので、前述しました廃油タンクと、紙送りするためのローラをチェックしてください。
縦方向の汚れの場合、汚れる原因の位置が特定できますのでその位置辺りを懐中電灯で照らしながら、アルコールを含ませた綿棒や布などで根気良く汚れを拭き取ります。

プリンター用のクリーニングシートなる商品もありますが、ネット上での評価を見ますと、効果はあまり期待できないようです。

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