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27.故障の予兆管理

●ハードディスクは突然壊れます

パソコンで最も壊れやすいのは、常時駆動しているハードディスクでしょう。
しかもこのハードディスクは、突然壊れます。

●Intel Matrix Storage Console

先日私が仕事で使用しているマシンに突然「Intel Matrix Storage Console」というプログラムから、SMARTイベントが発生したというメッセージが画面上に表示されました。
そのメッセージには、「近い将来ハードディスkが壊れるかもしれません」という意味のメッセージが表示されていました。

「Intel Matrix Storage Console」というプログラムをインストールした覚えが無かったので、新種のウィルスソフトか?と一瞬疑いましたが、インターネットで調べてみると、PCのCPUを製作しているインテル社が正式に提供している、予兆管理ソフトのようです。

いつインストールしたのか調べてみますと、PCで使用するドライバをインストールした時に、購入したPCメーカから提供されている、リカバリディスクを使用したのですが、その中に入っていたようです。

●ハードディスクの交換

その予兆管理を信用して、会社のハードディスクを新しい物と交換しました。
OS環境、アプリケーションやドキュメントなどを丸ごとコピーするのに便利なツールは無いのか探したのですが、フリーソフトで適当な物が見つかりませんでしたので、WindowsXPの機能であるバックアップ機能を利用してコピーするつもりでした。
しかし、たまたま購入した「アイオーデータ」のハードディスクに「HD革命 Copy Drive Ver1」というソフトが付属していまして、そのソフトを使用すると、合計数十ギガバイトのOSを含めた全てが、わずか10分程度でコピーできてしまいました。
これは凄いです。

但し、このソフトを使用するには条件があります。
  • ハードディスクを2台接続できるPCでなければならない(USBでは駄目)
  • 大きな容量から小さい容量のハードディスクへのコピーはできない(実際に使用している容量とは関係無い)
大きな容量のハードディスクからから小さい容量へのコピーは、新しいバージョンでは可能となっているようです。

●予兆管理ソフト

「Intel Matrix Storage Console」というプログラムは、フリーで提供されているようで、http://downloadcenter.intel.com/Product_Filter.aspx?ProductID=2101&lang=jpnからダウンロードできます。
但し、そのソフトにも以下の制限があります。
  • ハードディスクとマザーボードとの接続がSATA(シリアルATA)方式でなければならない
このSATAという方式は、2年程前から出てきた方式ですので、最近購入されたPCでないと動かないと思います。
ご自分のPCの方式が分からない場合には、取りあえずダウンロードして、インストールしてください。
インストール中に、サポート範囲外の環境である場合には、その旨のメッセージが表示されて、インストールに失敗します。

●予兆管理は必要

PCが近い将来故障するという予兆管理は非常に重要です。
突然壊れると、バックアップしていない重要なデータが無くなってしまうかもしれませんから。
「Intel Matrix Storage Console」がインストール可能な環境でしたら、是非ともインストールされることをお勧めします。

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