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19. バックアップ

●パソコンはいずれ壊れる

パソコンはいずれ壊れる時がきます。
最初は一番機械駆動部分が多いハードディスクである可能性が高いようです。

●大切なデータが消えます

ハードディスクが壊れると、パソコンに保存していた大切な情報が消えてしまいます。
そのような時のために大切なデータを他の媒体に保存するバックアップを実施することをお勧めします。

●バックアップを何処に取る

バックアップを取る媒体としては、CD、DVD、MOおよびハードディスクなどが考えられますが、最近は書き込み可能なCDドライブが標準装備されているのが普通ですので、CDにバックアップを取ることにしましょう。
バックアップする量が多く且つ、DVDへの書き込みができるドライブであればDVDをお勧めします。

MOは説明していませんでしたが、MDプレイヤーで再生するメディアを大きくした形状です。
MOに対して読み書きするには、MOドライブという特別な装置が必要です。
CDドライブが読み込みしかできなかったころに主流となったメディアですが、値段が高いので段々と衰退して行くと思われます。

MOメディアMOドライブ

ハードディスクと言うのは、もう一個別のハードディスクを取り付けて、バックアップ用に使うと言う意味です。
最近はUSB接続のハードディスクも随分と安くなりましたので、大容量のバックアップを取りたいという場合には、ハードディスクの購入も検討してください。
USB接続のハードディスクというのは、下図のような装置で、その名の通りUSB接続でパソコンに接続する、外付けのハードディスクです。

勿論、ディスクトップの場合には、内蔵ハードディスクを増設することも可能です(ミニタワータイプの場合には増設できない場合もありますので、取説をご覧ください)。

●バックアップの取り方

CDまたはDVDへのバックアップ方法は、CDおよびDVDへのライティングソフトがインストールされているはずですので、それを使用します。
バックアップするファイルの選択方法は、エクスプローラで複数ファイルをドラッグ&ドロップするのと同じ方法のはずです。

●メディアの選び方

CDおよびDVDのメディア(円盤のことです)は、沢山のメーカから製品が出ていますが、どれを選べば良いのでしょうか?
先ず、何処のメーカにするかなのですが、日本のメーカをお勧めします。
海外メーカの激安メディアというのもありますが、すぐに変色したり、レーベル(表面にタイトルとかを記入する場所)が剥がれたりと、せっかくバックアップしたのに、そのデータが読めなくなったのでは本末転倒です。
少し値段が高くても品質の良い日本メーカ製をお勧めします。

但しメディアには、書き込み速度というものがあります。
「40倍速対応」とか「×20」とか表記してあります。
これは、パソコンからメディアに書き込む時の倍速のことを言います。
ですから、貴方のCDまたはDVDドライブの書き込み速度がその倍速に対応していなく、最高10倍速での書き込みしかできない場合は、40倍速のメディアを買っても、10倍速でしか書き込みできません。

●RWを数枚持つ

CDおよびDVDメディアには、少し高いですが何度でも書き込み可能なRW(アールダブリュ)というメディアがあります。
通常、書き込み回数は1000回程度を保障しているようです。
これを数枚買っておけば、バックアップを何度でも取ることができますので非常に便利です。

●デジタルデータも劣化する

アナログデータ(カセットテープに録音された音など)はコピーを繰り返すと劣化します。
これは、コピー時に発生するノイズなどが入り込むためです。
これに対しデジタルデータは劣化しませんとよく言われますが、これは正確な情報ではありません。
デジタルデータも劣化します。
劣化した箇所がデータ全体の情報を保持する部分であった場合には、データ全てが参照できなくなってしまいます。
また、デジタルデータを保存しているメディア自身の材質が経年変化することによりデータが再生できなくなる場合もあります。
信頼性の高い日本製のメディアであっても、10年は持たないはずですので、数年に1回はバックアップを取り直す必要があります。

●アプリのバックアップも必要

バックアップとして忘れがちなのが、ダウンロードしてインストールしたアプリです。
気に入って使っていたアプリが全て消えてしまった場合、もう一度全てのアプリをダウンロードしてインストールするのは、予想以上に面倒です。
何が一番面倒かと言うと、そのアプリ名が思い出せないために、どこのサイトからダウンロードしたのかなかなか見つけられないということと、設定をどのように変更したか覚えていないので、なかなか元の設定に戻せないということです。

そのような時のために、ダウンロードしたインストール前のファイルをインストールしたフォルダにコピーしておいて、アプリのフォルダごとバックアップしておくことをお勧めします。
そのためには、アプリのインストール先をあるフォルダ配下に集めておくと便利です。

インストール前のファイルが何故必要なのかと言うと、バックアップしたファイルをそのまま戻しても、インストーラでインストールしないと正常に動作しないアプリの結構あるからです。

●メールのバックアップも必要

メールのバックアップも忘れがちです。
メールアドレスが消えても、もう一度集めればなんとかなりますが、メールは消えてしまうともうそれっきりですので、メールのバックアップも必要です。
Thunderbirdメーラの場合には、下記のフォルダをバックアップしてください。
C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data\Thunderbird

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