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18. パソコン本体と周辺機器について

パソコンの周辺機器とは、パソコンに接続可能な様々な機器のことを言います。
マウスやキーボード及びモニターも周辺機器になります。
ここでは代表的な周辺機器を簡単に解説します。

18.1 パソコン本体

●最低5年は使える

パソコンは年に2回程度新しいモデルがリリースされ、性能は確実に向上しています。
新しいモデルが出るとつい買い換えたくなります。
しかし、最新モデルを買っても、その性能を100%使用する程の作業は滅多にありません。
現在使用されているパソコン性能を使い切ることも滅多に無いでしょう。
本体を買い換えるタイミングは難しいですが、最低5年は使えると考えても良いかと思います。

新しいOSが出たからと言って、パソコンを買い換える必要もありません。
例えば、2007年1月末にWindows Vistaという新しいOSがリリースされましたが、このOSは既存のパソコンでも動作します。
但し、メモリを1GByte程度積まないと快適に動きませんので、メモリが足らない場合には、メモリのみを追加してください。
メモリの買い足しだけなら、数千円の出費で済みます。

ディスク容量が足らなくなったのなら、ディスクのみを買い足せば事足ります。
ノートPCの場合や筐体の小さいディスクトップの場合、ディスクを追加するスペースが無い場合には、ディスクを交換しても良いのですが、面倒であればUSB接続の外付けディスクを購入してください。
ディスクの追加であれば、250GByteのディスクで1万円程度の出費になります。

●買い換えるタイミング

パソコンを買い換えるタイミングはなかなか難しいのですが、以下のような状態になった場合には買い換えた方が良いかと思います。

  1. メモリを買い足しても満足できる処理速度が得られない場合
  2. パソコンの色々な箇所から異音がするようになり、段々大きくなっている気がする場合(壊れる一歩手前かもしれません)
  3. OSを再インストールしても、周辺機器、キーボード、マウスおよびハードディスクなどを認識しなくなることが度々発生するようになった場合
  4. 最新パソコンのCPUのクロック数が自分のクロック数と10倍近くの差が付いてしまった場合
  5. キャプチャボードなどの拡張ボードを購入する際のパソコンの必要最低スペックが自分のパソコンのスペックを上回った場合
メモリ量やCPUのクロック数の確認方法は
スタートメニュー → コントロールパネル → システム → システムのプロパティ画面の全般タブ の順です。


●ディスクトップがお勧め

買い換える際に、ノートブックとディスクトップどちらにするか迷った場合は、ディスクトップをお勧めします。
ディスクトップでも、本体のサイズが大きいミドルタワーかフルタワーをお勧めします。
何故なら、
・ 同じ価格帯であれば、ディスクトップの方が性能が良い
・ 拡張性が良い(内臓ハードディスク、メモリや拡張ボードなど)
・ 発熱を抑えられるので、寿命が長い
・ ハードディスクやメモリが安い
・ 本体が大きい程、冷却ファンが静か

という理由からです。
設置スペースがあるならディスクトップをお勧めします。

●メモリは沢山積む

また、新たに購入される場合、CPUのスピードも大事ですが、メモリ量も重要です。
予算範囲内で、できるだけメモリを積むようにしてください。
但し、メーカ純正部品というのは、比較的高価ですので、パソコンのパーツショップで規格にあるメモリを買い足す方が安上がりです。
メモリは合計で最低でも512Mbyteは欲しいところです。
出来れば1Gbyteをお勧めします。

メモリ合計を512Mbyteとする場合、512Mbyteメモリ1枚でも、256Mbyteメモリ2枚でも、128Mbyteメモリ4枚でも結果は同じですので、貴方のマザーボードのメモリが接続できる最大枚数をチェックしてから、購入してください。

●自作PCは安い?

自作PCとは、自分で部品を買い揃えて、一台のPCを組み上げるというものですが、かつては、自作PCの方が安上がりでした。
しかし今では、殆ど値段の差がなくなっています。
逆に自作PCの方が高くつく場合もあります。
自作PCの場合は、部品同士の相性もあり、なかなか難しいので、避けた方が無難だと思います。

●どこのメーカが良い?

どこのメーカが良いか、私にも分かりません。
日本の有名メーカであれば、殆ど差は無いと思います。
有名メーカとは、富士通・NEC・Sony・Panasonic・日立・東芝・エプソンなどです(三菱電機にもかつてはありました)。

海外のメーカでも有名なメーカは多数あります。
IBM(アイビーエム)、DELL(デル)、HP(ヒューレット・パッカード)、GateWay(ゲートウェイ)などです。

因みに現在の私のマシンは、会社も自宅もDELLを愛用しています。
それ以外のメーカ殆ど全てを使用したことがありますが、特に問題があったメーカは、Compaq(コンパック)だけでした。
しかし、このメーカもHPに吸収されてから品質が向上・安定し、現在では特に問題があるという話は聞かなくなりました。

後は、貴方のデザインの好み次第ではないでしょうか?

●ネットで評判をチェック

但し、PCを購入される場合には、インターネットでそのメーカのPCの評判をじっくり調査されることをお勧めします。
有名メーカの製品でも、デザインを優先したために、性能や使い勝手に弊害が発生している場合もあります。

また、サポート体制がしっかりしているかをチェックするのも重要です。
トラブルが発生した時、迅速に・丁寧に対処してくれるかを調査してみる必要があります。
あるメーカでは、日本語もろくに話せないサポート要員が電話に出てくるなんて言う話も聞きます。

日本のメーカであればサポート体制はしっかりしているはずですので、不安であれば日本メーカをお勧めします。

●OSは何を選ぶ

●Windows Vista
2007年1月末にWindows Vista(ビスタ)という新しいOSが発売されますので、そのOS対応のパソコンが多数発売されます。
しかし、このVistaはメモリが1GByte以上ないと快適には動作しませんし、いつものようにバグが沢山あると思われます。
マイクロソフトが言うような、Windows95以上の劇的な変更が盛り込まれているとはとても思えません。

Vistaは見た目が劇的???に変わっているそうですが、どこかで見たフリーソフトの機能をそのまま真似ているとしか思えませんし、2〜3日遊んだら飽きてしまうような感じがします。
しかもそれらキラキラの画面を快適に動かすには、かなりのスペックのパソコンが必要になります。

Vistaを一般ユーザが購入して恩恵を受けるのは、今まで氏名の正しい漢字がパソコンで表示されなかった人くらいでしょうか。
Vistaでは、第4水準までの漢字がサポートされるようになりましたので、難しい漢字も表示可能となりました。
但し、新たに追加された漢字コードをメールでVista以外のOSを使用している人に送信しても文字化けしてしまいますから、当分は貴方個人でしか使えないということになるかとは思いますが・・・。

だからといって、Vista対応パソコンなのにWindowsXPをプレインストールとして購入するのも勿体無いと思われます。

このような場合には、Vistaのプレインストールモデルを購入することをお勧めします。
何故なら、Vistaにはダウングレード権というものが無条件で付いているからです。
Vistaのダウングレード権というのは、Vista購入後、WindowsXPにOSを入れ替えることを無料で行える権利です。
勿論、WindowsXPにダウングレード後に、やっぱりVistaに戻す(アップグレード)こともできます。

安定したWindowsXPを購入するというのでも構いませんが、しばらくしてVistaが安定した頃に別途ライセンス料が発生するのは勿体無いですよねぇ。

●Windows 7
Windows Vista の評価があまりにも酷かったため、Vistaの問題点を解消するために作成されたのがWindows 7(セブン)です。
見た目は、Vistaに良く似ていますが、似て非なるものです。

Windows 7の良いところ
・ Windows XP に比べて、起動が早い。
・ Windows XP 以上に安定している。
・ セキュリティが強固。
・ 様々なディスクトップのカスタマイズ要素が標準で用意されている。

Windows 7の悪いところ
・ セキュリティが強固になった分、操作が面倒になった。
・ Windows XP と同じ設定を行おうとすると、どのメニューからどう操作して良いのか分からない。
私も会社では、Windows 7 を使っています。
Windows Vista よりは、絶対 Windows 7 をお勧めしますが、Windows XP を捨てて、Windows 7 にするメリットがあるかというと、ちょっと疑問です。
パソコンを買い替える時に、OSを Windows 7 にする。という程度のものかと思います。

●Windows 8
Windows 8(エイト)は、今流行りのタブレット端末のように、タッチパネルでの操作を主とした目的で作成されたものです。
ノートパソコンでも、タッチパネル対応のものが続々と出てきています。
タッチパネルは、直感的に操作できるのは良いのですが、キーボード+マウスの操作性の良さには遠く及びません。
また、文字入力も面倒です。
ノートパソコンに Windows 8 を選択するメリットがいまいち分かりません。
ただ、起動時間はかなり速くなっているようです。

18.2 マウス

マウスは大きく分けてボール式、光学(レーザ)式と光学(レーザ)式ワイヤレスの3種類があります。
価格ではボール式が最も安く、次いで光学(レーザ)式、光学(レーザ)式ワイヤレスの順になります。
それぞれの特徴を挙げますと、

ボール式
・ 価格が安い
・ 時々掃除が必要
・ ホイールが無いものもある

光学(レーザ)式
・ ボール式よりは値段が高く、光学(レーザ)式ワイヤレスよりは安い
・ メンテナンスフリー
・ USB接続&PS/2接続両方サポートしている

光学(レーザ)式ワイヤレス
・ 価格が高い
・ 充電や電池交換などが必要
・ 重い
・ 大きい
・ コードが無いので見た目がすっきりしている

●光学(レーザ)式ワイヤレスって必要?

光学(レーザ)式ワイヤレスのメリットが良く分かりません。
パソコンから遠く離れて作業をするばずが無いのに、ワイヤレスが何故必要なのか・・・・・?

●光学式マウスがお勧め

私個人としましては、光学式マウスをお勧めします。

光学式マウスにも2種類あります。
光学式とレーザ式です。
光学式はLED(発行ダイオード)による光ですが、レーザ式はその名の通りレーザを使用しています。
レーザ式の方が精度がよいので、光学式でうまく動かない表面でもレーザなら正常に動作するようです。
レーザ式ならマウスの微妙な動きも認識するようですが、それほど微妙な動きが必要な場合があるかと考えると、ちょっと思い浮かびません。
微妙な動きが必要であるのは、パソコンで絵を描くような場合ですが、それならタブレットの購入をお勧めします。

●手にフィットする物を選ぶ

ワイヤレスマウスを購入しようと決めた貴方、貴方の手が小さければ、お止めになった方がよいと思います。
ワイヤレスマウスはかなり大きいので、持ちにくいはずです。
マウスには様々なサイズが用意されていますので、貴方の手の大きさに合ったサイズを選ぶことをお勧めします。
実際に店に行って、サイズをご自分の目で確認してください。

18.3 キーボード

キーボードは様々な種類があります。
キーが異常に多いものや、極端に少ないもの、キーの配置が湾曲しているものワイヤレスもあります。
これはもうお好みでと言うしかないのですが、キーのタッチが各社微妙に異なりますので、高価なものを買っても、気に入るかどうか保障できません。
あまり安いものを買うと、キーボードの文字が消えてしまうという粗悪なものもありますので注意が必要です。

●2、3千円程度で良いのでは

2、3千円程度の価格のもので良いかと思います。

●色も考えて

キーボードの色にも様々ありますが、黒などのような濃い色をお勧めします。
白などは始めはお洒落で良いかなと思いますが、必ず手の油で汚れてきます。

18.4 モニター

モニターは大きく分けて3種類があります。
CRT、液晶、TVチューナ内蔵液晶です。
CRTは、ブラウン管なので重く、奥行きも長いので、結構なスペースが必要ですが安いです。
液晶は、CRTよりは高価ですが、薄くて軽いので、スペースもそれ程必要ではなく便利です。

●TVチューナ内蔵液晶は現時点では???

TVチューナ内蔵液晶が、TVと同レベルの画像が見られると思っているとがっかりするかもしれません。
現時点では、投資対効果が高いとは言えません。

●大きいインチは邪魔なだけ

また、インチ数も様々ですが、TVでは無いのですから、あまり大きなインチを購入しても、モニターから数十センチしか離れていない場所で大きなモニターは無用の長物です。

●液晶がお勧め

2、3万円程度の15〜19インチ程度の液晶をお勧めします。

18.5 スキャナー

スキャナーというのは、印刷された文章や画像をパソコンに取り込むための装置です。
下図の装置に印刷された物をコピー機のように乗せ、スキャンすると、パソコンに画像が取り込まれます。
誤解される方が多いのですが、印刷された文章をスキャンしても、パソコンは文字として認識するのではなく、画像(絵)として取り込みますので、スキャンした文章をワープロで編集などできません。
スキャナーにも解像度があり、解像度が高い程、値段が高くなります。

最近のスキャナーは性能が向上し、フィルムもスキャン可能な製品が結構な数ありますので、フィルムをスキャンする可能性がある場合には、解像度の高いスキャナーを購入された方が、後で高価なフィルムスキャナーを購入されることを考えると、結局は安上がりとなります。
フィルムスキャンを行う予定がある場合には、最低でも2,000dpi以上、できれば4,000dpi以上の解像度があるスキャナーを購入されることをお勧めします。
スキャナーのカタログに35mmフィルムのスキャンが可能であることが明記してある製品を購入してください。
但し、APSフィルムをスキャンできるスキャナーは現在のところ無いと思います。

●CCDがお勧めです

CIS方式の1万円程度でも充分使用に耐えられますが、できれば読み取り装置の方式がCCDのものをお勧めします。
読取装置には、CISとCCD方式があり、CIS方式でスキャンした場合、原紙が少しでも浮いていると、浮いた部分が少し影が付いたような映像となりますし、立体物は正しくスキャンできません。
CCD方式の場合には、立体物でも綺麗にスキャンできますので、原紙をスキャナーに押さえつけないといけないというような手間が省けます。

●CCD方式は大きくなる

ただ、CCD方式の場合には、CIS方式に比べ装置自体が大型になるのが欠点です。
予算と設置場所が許すならCCD方式をお勧めします。

●スキャンは遅い

スキャナーのスキャン速度を事務所のコピー機と同等程度に予想されるのは間違いです。
明らかにスキャナーは遅いです。
読み込む解像度にもよりますが、解像度を高くするとA4一枚スキャンするのに、1分以上掛かることもあります。

●文字も認識する

名刺などをスキャンして、文字を画像ではなく文字として認識できるソフトが付属しているスキャナーもあります。
しかし、残念ながら満足できるレベルには至っていません。

●大量のスキャンをするには

雑誌などを全て保存しておくと、大量のスペースが必要になりますが、必要なところだけ切り取ってしまうと、管理が大変だしという場合には、スキャナーで必要な部分だけスキャンして、パソコンに取り込んでしまうのが良いでしょう。
しかし、普通のスキャナーで一枚一枚スキャンしていたのでは、非常に面倒です。
そのような場合には、プリンターの給紙の様に、スキャンしたい印刷物を一度に複数枚セットすれば、両面スキャンを連続して実行してくれるスキャナーもあります。
但し、スキャンしたい対象が雑誌である場合には、1ページ毎ばらばらにする必要があります。

私の同僚が購入して使っていますが、なかなか重宝しているようです。
富士通のScanSnapという製品がそれです


18.5.1 フィルムスキャナー

フィルムスキャナーというのは通常のスキャナーとは異なり、カメラで撮影したフィルムをスキャンするための専用装置です。
フィルムスキャナーでスキャンすると、パソコンに画像が取り込まれますので、デジタル変換されることとなり、デジカメで撮影したものと同様に扱えます。
昔からのフィルム(ネガでもポジでも構いません)を大量にデジタル変換するのであれば、フィルムスキャナーが便利です。
フィルムスキャナーの場合にはAPSフィルムに対応している場合があります

●フィルムスキャナーは高価

しかし残念なことに、フィルムスキャナーは高価です。
最低でも3万円はします。
良い物となると10万円以上です。
これはちょっと高すぎると思います。

●プリントショップに依頼する

購入はちょっと勿体無いなと思われる場合には、デジカメのプリントショップで、フィルムスキャンを有料で行っていますので、そちらに依頼する方法もあります。
フィルム1本当り500円程度のようです。
スキャンした内容をCDに焼いてくれます。
プリントショップに頼むと、やはりプロですから小さなゴミまで綺麗に掃除し、色調もそれなりに調整してくれますので信頼できます。

●デジカメで撮影する

それも勿体無いと思われる場合は、写真そのもの或いは、フィルムをデジカメで直接撮影する方法もあります。
但し、撮影するデジカメの性能(解像度)が良いカメラの場合に限られます(最低でも20万画素は必要でしょう)。
この方法でネガやポジフィルムを取り込むには、カメラを固定するための近接用カメラスタンド(3000円〜)と、ライトボックス(フィルムを下から照らす箱)(3000円〜)が必要になります。
また、撮影したネガやポジの色を反転させたり、色調を補正するためのアプリが必要になります。
このようなアプリはフリーでも多数ありますので、どれか一つをダウンロードしてインストールしてください。
例えば、このようなアプリがフリーであります。

http://sleipnir.pos.to/software/pbse/index.html



どの方法を選択するにしろ、一度どの方法を選択すべきか試算し、且つ試してください。
また、どの方法を選択したにしろ、色合いやトリミングが気に入らない場合には、ご自分で修正できます。
これが、デジタルであることの強みです。

18.6 プリンター

これは説明するまでも無いですが、印刷装置です。
プリンターには印刷方式の違いにより4種類あります。
インクジェットプリンター、ページプリンター、ドットインパクトプリンター、熱転写プリンターです。

●やはりインクジェットプリンターがお勧め

一般家庭用には、TVCMでもよく紹介されているインクジェットプリンターがお勧めですが、大量に印刷する必要があり且つ、予算が許すならページプリンターが欲しいところです。
ページプリンターは、レーザプリンターとも呼ばれ、オフィス向けなので高価ですが、やはり速いです。

最近、1万円前後のページプリンターが登場するようになりました。
資料の印刷のみ行う人であれば、ページプリンターの方が安上がりかもしれません。
ページプリンターであれば、トナー(インクジェットプリンターで言うところのインク)を交換せずに1000枚以上印刷可能ですから。

但し、CDやDVDのレーベル(CDやDVDの表の白い部分)印刷はできません。
又、葉書に印刷すると、ローラの間を回転するので、反り返ってしまい、両面印刷が難しいという問題があるようです。
それに、写真の印刷にも不向きです。

●サイズはA4でOK

プリンターには印刷可能な紙の最大サイズが決まっています。
通常はA4までですが、少しお金を足すとA3までのものもあります。
最初はA3対応などと悩んでしまいますが、A3で印刷することなど滅多にありませんから、A4で充分です。

●解像度の高いものを

A3対応プリンターを購入する予算があるなら、解像度が少しでも大きい数字の物を選択しましょう。
解像度とは、4800x1200 dpiと言う感じの数字がカタログに記載されていると思いますが、この数字を指します。
dpiといのは、ドット パー インチの意味で、1インチ平方当たり、4800x1200という点で表現しますという意味です。

●複合プリンターは必要か?

最近はスキャナー機能も付いている複合プリンターも多数ありますが、設置場所が許すなら、スキャナーは別で買った方が良いと思います。
プリンターを買い替えたいときに、スキャナーも廃棄するのは勿体無いですから。
かといって、スキャナー機能だけのために古い複合プリンターを置いておくのもスペースの無駄ですし・・・・。

●無線LANプリンターは必要か?

無線LANプリンターとは、プリンターとパソコンを有線で接続しなくても、パソコンから印刷することができるプリンターを言います。
複数台のパソコンを所持しており、インターネットを無線LANで接続しているという環境であれば、お勧めします。
ディスクトップパソコンが一台しかないという環境の場合には、メリットが少ないと思います。

無線LANプリンターのメリットは

・配線がすっきりする。(電源ケーブルのみになる)
・プリンターから離れた位置からでも印刷できる。(距離は限られる)
・設定や配線の変更を行うことなく、複数台のパソコンから印刷できる。

無線LANプリンターのデメリットは

・初心者には少々難しい初期設定が必要。
・パソコン側にも無線LAN機器が必要。

●詰め替え用インクを使っても大丈夫か?

詰め替え用インクとは、プリンターのインクカートリッジ(インクが入っているプラスチック製の小さいタンク)に穴を開け、
その穴からインクを注入するというインクを言います。
詰め替え用インクは、純正インク(プリンターメーカが販売しているインク)より、かなり格安です。
私も、詰め替え用インクを使ってみましたが、純正インクに比べて目詰まりし易いようです。
目詰まりすると、プリンターヘッドを手作業でクリーニングする必要がありますが、完全に復活するのは難しいようです。
特に、半月以上何も印刷しないような場合、目詰まりする確率が高くなるようですので、
頻繁に(2〜3日に一度)印刷する人は、目詰まり覚悟であれば、使ってみても良いかもしれません。
但し、直ぐに変色しますので、保存目的の写真には向きませんし、本来の発色が得られるのは、最初の数十枚だけでしょう。

詰め替え用インクのメリットは

・インク代金が安い。(純正インクの半額以下)

詰め替え用インクのデメリットは

・純正インクに比べて、プリンターヘッドの目詰まりがしやすくなり、故障の確立が高くなる。
・詰め替え用インクを使用した時点で、メーカの保障が受けられなくなる。
・プリンターヘッドの寿命が短くなる。
・印刷の品質が悪い。(かすれたような印刷になる場合が多い)
・純正インクに比べて、発色が悪い。
・純正インクに比べて、変色が早い
・手作業によるインクの詰め替えが必要。

●プリンターはどのメーカが良いの?

プリンターはどのメーカが良いのでしょうか?

2013年の時点では、個人的にはブラザーをお勧めします。

他の先発メーカ(キャノン、エプソン、HP)は、本体を格安の値段で提供し、消耗品(具体的にはインク)を高額で販売して、利益を確保しようとする手法が確立しています。

さらに、最近のプリンターは、ヘッドクリーニングやウォーミングアップと称して、ただでさえ容量の少ないインクを大量に消費するため、たまにしか印刷しないユーザは、たった数枚印刷しただけで、インクが無くなくこともあります。

特に、インクが一体型(複数のインクが一つのカートリッジに収納されている)の場合は、一色でも無くなると、他のインクが余っていても、交換しなければなりません。

最近は、このようにインクの無駄使い傾向が顕著になってきたために、ユーザが愛想を尽かし始めており、他のプリンターメーカを探し始めています。

実は、私もその一人です。
私が使っていたキャノンのプリンターは、CDのレーベルを印刷しようとすると、3分程度のウォーミングアップが必要で、その間にインクを大量消費してしまいます。
そもそもCDのレーベル印刷のためのウォーミングアップとは、何のために必要なのか全く理解できません。
インクを無駄に消費するための姑息な手段に嫌気がさしていました。

何故ブラザーを進めるのかと言うと、家庭用プリンター(業務用としては有名ですが・・・)として後発メーカであるブラザーは、先発メーカと同じ手法で販売しては、顧客を獲得できないために、本体価格とインク共に他のメーより価格を低く抑えており、且つ無駄にインクを消費しない設定としているため、印刷コストが安く済むからです。(これも個人的な見解ですが・・・)

私が購入したのは、プリビオ DCP-J940N という機種ですが、スキャナー付き、CDレーベル印刷対応と無線LAN対応で ネット価格 12000円 でした。
ブラザーが他メーカと同じような販売戦略をとるようであれば(本体価格を安くし、インクを無駄に消費し、インク代を高価に設定する)
他メーカ同様にユーザが離れていくでしょうが、本体価格を多少高く設定しても、インクの無駄使いを極力少なくし、且つインク代を安く設定すれば、顧客はどんどん流れ込むような気がします。

ブラザーがこの販売戦略を目指すことを切望します。


ブラザーのプリンターと他メーカを比較した結果を以下に挙げます。

【ブラザーが優れている点(個人的見解です)】
・本体価格が安い
・インク価格が安い
・インクの消費量が他メーカと比較して少ない(半年間で100枚程度のカラー印刷し、インク残量約半分)
・印刷速度が速い(電源をスリープモードにしておくと、一週間に一度程度、自動でヘッドクリーニングが行われ、起動時にヘッドクリーニングを行わないため、余計に早く感じる)


【ブラザーが劣る点(個人的見解です)】
・本体が一回り大きい
・印刷の解像度が他メーカより低い(写真印刷には不向き)
・名刺に印刷ができない
・付属ソフトの完成度が少し低い



どうしてもキャノンやエプソンなどのメーカが欲しいという場合には、最も安い機種よりも少し上位機種を検討されることをお勧めします。
どうやら、キャノンやエプソンは、安い機種程インクを無駄に消費する設定になっているらしく、上位機種になる程インクの無駄使いが少なくなる傾向にあるようです。



【補足1】
10年程度前のプリンターであれば、最低5年は故障なく使えたのですが、近年のプリンターは、2〜3年で壊れることが多いため、出来れば家電量販店の長期保証に加入した方が良いかもしれません。


【補足2】
もう一つの選択肢として、プリンターを買わないというのも有りだと思います。
最近は、コンビニでも印刷できますので、印刷物をUSBメモリ等にコピーして持ち込めば、簡単に印刷できます。
白黒印刷なら、一枚10円程度
カラー印刷なら、一枚50円程度です。

年賀状印刷しかしないという方なら、業者に依頼した方が安上がりです。
壊れやすいプリンターと、直ぐに無くなるインクに憤慨し、時間を掛けて印刷する手間を考えれば、業者に依頼した方が結局は安上がりです。
最近は、店舗に出向かなくても、ネット経由で印刷を依頼できますので、面倒なことはありません。

18.7 USBメモリ

USB接続でデータをスティック形状のメモリにコピーすることにより、簡単にデータを持ち運ぶことができます。
しかも容量が64Mbyteから数Gbyteまでの大容量あります。
価格も非常に手頃で、数千円です。
データを持ち運ぶ必要がある場合であれば、USBメモリがお勧めです。
但し、紛失した場合も考えてデータが他人の手に渡っても大丈夫なようにしておく必要があります。
データをパスワード入力しないと開けないようなアプリで暗号化してくことをお勧めします。
Vector http://www.vector.co.jp/ から「アタッシュケース」をキーに検索してください。
この暗号化ソフトはなかなかお勧めです。

しかしこの暗号化ソフトが有効なのは、貴方の入力したパスワードを解析する方法を知らない人がUSBメモリを拾った場合のみです。
それなりの人がちょっと時間を掛ければ、パスワードなど直ぐに解析されてしまいますよ。


18.8 ビデオキャプチャボード

●VHS、Hi8で撮影したアナログデータを取り込む時に必要

ビデオキャプチャボードとは、読んで字の通りの意味で、ビデオの映像をキャプチャする、即ちパソコンに取り込むことができる装置です。
VHSやHi8で撮影したアナログ映像をデジタル化してパソコンに取り込み、編集してからDVDに焼いて保存する という場合に必要です。
下図は、ディスクトップ型パソコン内部に取り付ける内蔵タイプの物ですが、ノートパソコンの場合は、外付けのUSB接続タイプなどがあります。

●TVチューナ付きもある

最近はTVチューナの機能も付いているものが多く、ついでにパソコンでTVが見られますし、ハードディスクに録画も可能になります。

●スペックに合わせエンコード方式を選択

ビデオキャプチャボードは、アナログをデジタルに変換するエンコードを実施する時に、ビデオキャプチャボードに付いているCPUでエンコードする、ハードウェアエンコードタイプと、貴方のパソコンのCPUを使ってソフトウェアでエンコードするソフトウェアエンコードという2方式があります。
ハードウェアエンコードは、貴方のCPUを使わないので、スペックの低いマシンをお使いの場合は、こちらをお勧めします。
CPUのクロック数が1GHz以上ある場合には、ソフトウェアエンコードでも大丈夫でしょう。

●貴方のパソコンのCPUスペックは

ご自分のパソコンのCPUスペックを知りたい場合には、
スタートメニュー → コントロールパネル → システム
で表示される「コンピュータ」の欄に表示されます。

一般的に、外付けタイプは内蔵タイプより値段が高く、ハードウェアエンコードはソフトウェアエンコードより値段が高くなっています。
内臓タイプのソフトウェアエンコード方式で1万円程度からあります。


18.9 タブレット

タブレットというのは、マウスの代わりにペンの形をしたデバイス(装置)で入力するもので、多少の慣れは必要ですが、タブレット入力対応ソフトとの組み合わせにより、細かい線まで描きこむことができます。
慣れが必要と言うのは、鉛筆で書くようにペンを動かすのですが、実際に線が描かれるのはモニタ上ですので、手元を見ずにモニタを見ながら手を動かすことになるからです。
かなり高価ですが、液晶に対し直接ペンで入力できるタブレットもあります。

タブレットとマウスが最も機能的に異なるのは、筆圧を検知してくれるという点でしょう。
タブレットですと、太い線や細い線を筆圧の加減で自由に描くことが可能です。
但し、タブレットには数千円から数万円まで価格の幅がありますので、貴方の目的にあった性能の物をじっくり選ぶ必要があります。
一般に言えることは、タブレットが大きなサイズの物を選ぶ方がよいようです。

       


18.10 スピーカ/サウンドボード

メーカのディスクトップを購入した場合、スピーカが標準で付属している場合があります。
ノートパソコンはスピーカが内臓されています。
しかし、標準で付属しているスピーカの音質は、音にこだわりのある人である場合、許せる音質では無いようです。
特に、ノートパソコンのスピーカは簡単に音が割れてしまいますので、パソコンで音楽やゲームを楽しんだりする方なら、音質の悪さが気になることでしょう。
そのような場合には、スピーカを購入します。
音質にこだわる人であれば、音響メーカが出しているスピーカをお勧めします。
スピーカを良い物にすると、ある程度音質は改善されるようです。

しかし、いくらスピーカを高価な物に買い換えても、マザーボードの音源チップセットが陳腐な物では、いい音は出ません。
元からの性能にこだわりたいという場合には、サウンドボード(カード)+ スピーカの購入をお勧めします。

18.11 USBワンセグチューナ

USBワンセグチューナというのは、USBポートでパソコンに接続可能なワンセグチューナです。
携帯電話にも付属しているワンセグチューナですが、そもそもワンセグというのは、モバイル端末用に設けられたセグメントで、1セグメントで画像・音声などを送信しますので、小さな画面でしか美しい画像を見ることができません。
(因みにTV放送用の地デジは12セグメント使用しています)
せいぜい携帯電話の画面程度の大きさです。
また、アンテナからの距離や住んでいる地形など電波状態に大きく左右されますので、買ったからと言って、必ず見られるというものでもありません。
大都市に住んでいる人でも、地形によって全く見られないという人も居るようですので、地方の方は1個か2個のチャンネルが見られれば良しとしるという覚悟が必要なようです。
購入した人の評価によると、携帯電話でワンセグが見れる場合でも、USBワンセグチューナでは見られないという場合があるようです。


18.12 注意事項

●必要になってから検討する

最初にパソコンを購入する際には、付けられるものは全て付けておきたいという人も居るようですが、本当に使うのかどうか分からないようなものまで付ける必要はありません。
実際使うときになったら、もう既に型が古いなんてこともよくありますし、同じ性能なら1年で値段が半分になることもざらですので、必要になってから購入しても遅くなりません。

●初期不良もある

購入したハードで、たまたま不良商品に当たってしまうことがあります。
ちゃんと設定しているのに思い通り動かない場合は、初期不良を疑ってください。
初心者だから自分の設定が悪いのではと疑うのも分かりますが初期不良である場合も結構あります。
そのような場合は、購入先で取り替えて貰いましょう。

●ハードが正常にセットされていない場合が多い

但し、初心者の場合ハードが正常にセットされていないのが原因であるという場合が多いので、マニュアル通りにセットされていることの確認が必要です。

●相性が悪いというのもたまにある

貴方が購入したハードが、貴方のパソコンのチップセット(マザーボードのチップの種類)との相性が悪いという場合が稀にあるようです。
特に自作したパソコンの場合はその確立が上がるようです。
そのような場合には、別メーカのハードと取り替えてもらうようにしましょう。

●購入者の意見を参考にする

商品を紹介するサイトは沢山ありますが、その中には実際に購入した人の評価が記載されているサイトもあります。
このようなサイトで貴方に適した物がどれなのかチェックできます。
代表的なサイトは、「価格.com」でURLは http://kakaku.com/です。
但し、少人数しか書き込みが無い商品で、評価が高いものは、販売サイドの拡販用書き込みかもしれませんので注意が必要です。


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