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4. キーボードの操作

キーボードは、パソコンに貴方の命令を伝えるための最も重要な装置です。
しかしパソコンの初心者の方は、キーボードの操作が億劫でパソコン操作が嫌になる方が多いようです。
最初は大変だと思いますが、諦めずに練習すると、体がキーボードの配置を覚えてしまいますので、ここはなんとか頑張って、キーボードに慣れてください。

4.1 入力モード

●ローマ字入力とひらがな入力

キーボードを良く見ると、ローマ字とひらがなが印刷してあります。

キーボードでは、日本語を入力するのにローマ字入力とひらがな入力の2種類の方法を選択可能です。

ローマ字入力とは、キーボードからローマ字で入力し、日本語に変換する方法です。
例えば、「漢字」と入力するには、キーボードより「kannji」と入力し日本語に変換します。

ひらがな入力とは、キーボードからひらがなで「かんじ」と入力し、漢字に変換する方法です。

どちらが良いかは、貴方の判断次第なのですが、私はローマ字入力をお勧めします。
と言うのは、パソコンでは日本語は勿論、ローマ字入力も頻繁にありますので、ひらがな入力を選択すると、キーボード上でのひらがなとローマ字の配置全てを覚えないといけないからです。
ローマ字入力を選択すると、日本語入力もローマ字で変換できますので、ローマ字の配置さえ覚えれば良い事になり、覚えることがかなり少なくなります。
因みに、私はローマ字入力しかできません。
ひらがな入力しようとすると、キーボード上から1文字探すのに10秒程度掛かってしまいます。

●入力モードの切り替え

入力モードの切り替えは、IME(アイエムイー)ツールバーにより行います。
IMEツールバーとは、画面の下方に表示されている下図のような表示を言います。

IMEツールバーで日本語変換方式の詳細を決定します。
IMEツールバーで丸く囲った箇所をクリックし表示されたメニューからプロパティをクリックします。



すると、画面に下図のようなウィンドウが表示されます。
このウィンドウの入力設定欄に「ローマ字入力/かな入力(C)」という項目がありますので、ローマ字入力或いはかな入力を選択し、ウィンドウ下部の「適用」ボタンをクリックします(内容の変更が無ければ、「適用」ボタンは有効にはなりません)。
これで、入力モードの設定が完了しました。


IMEとは、Input Method Editorの頭文字を取ったもので、文字入力をコントロールするプログラムです。
以降からは、ローマ字入力が選択されているものとして、説明を行います。

4.2 全角/半角

パソコンで入力できる文字として、全角と半角があります。
「a」と「あ」の文字の幅を見比べてください。
「あ」の文字があきらかに幅が広いですよね。
「/」と「/」の場合も同様です。
このように、幅の狭い文字を半角文字と呼び、幅の広い文字を全角文字と呼びます。
ひらがな、漢字のように日本語特有の文字は全角文字しかありません(カタカナは半角も用意されています)。
半角文字とは、ローマ字、記号を代表とした文字を指します(半角文字は全角文字も用意されています)。
全角と半角の何が重要かと言うと、全角モードにしないと日本語が入力できない。
メールをやり取りする時に使用するメールアドレスなど半角文字しかサポートしない。
という具合に、半角/全角を意識しなければならない場合が結構あります。

●キーボードによる全角と半角の入力モードを切り替え

全角と半角の入力モードを切り替えるのは、キーボードで行います。
キーボードの左端に「半角/全角 漢字」 と書かれたキーが見つかると思いますが、それを押下するだけです。
現在どちらの入力モードになっているかは、下図のIMEツールバーの丸で囲んだ箇所が「A」になっていれば 半角モードで、「あ」となっていれば、全角モードです。


このモードは、「半角/全角 漢字」キーを押下する度に変化します。
今、「半角/全角 漢字」キーを押下しても変化しないじゃないか!!を思われた貴方、それはアクティブ ウィンドウがこのウィンドウになっているためです。
この画面は編集できませんので、入力モードは変化しません。
このウィンドウの外を一旦クリックしてから、「半角/全角 漢字」キーを押下してみてください。

●マウスによる全角と半角の入力モードを切り替え

時々、色々キーを押していると、IMEツールバーの入力モードが「A」や「あ」以外の「カ」とかになる場合があります(「カ」というのは、全角カナという入力モード)。
これを元に戻すには、入力モードをクリックして、「直接入力」か「ひらがな」を選択します。


「あれ?半角英数を選択するのでは?」と思われた方は、鋭いです。
実は、「半角/全角 漢字」キーで変更するのは、実は「直接入力」と「ひらがな」入力なのです。

4.3 日本語入力

@ 日本語を入力するには、先ず「半角/全角 漢字」キーを押下して、IMEの入力モードが「あ」となるのを確認します。
A ローマ字入力で、入力したい日本語を入力します。
(例:「日本語」と入力したい場合は「nihonngo」と入力します)(「ん」というひらがなを入力する場合は「nn」と「n」を2つ入力すれば、「ん」と認識してくれます)
B 画面上に「にほんご」と表示されますので、漢字に変換するためには、「変換」キーを押下します。
ひらがなそのままで良い場合には、「Enter」キーを押下します。
C カタカナに変換した場合や、「変換」キーを押下しても、意図する漢字に変換されなかった場合には、もう一度「変換」キーを押下すると、候補一覧が表示されますので、一覧から「↑、↓」キーで変換したい文字を選択後、「Enter」キーを押下します。
キーボードによっては、「Enter」が「Return」や「改行」と印刷されていたりします。
「Enter」キーは、エンターキー/リターンキー/改行キーなどと色々な呼び方をします。



パソコンには、はじめから「ノートパッド」という名前のメモ帳プログラムが入っていますので、それを立ち上げ て、文字入力の練習をしてください。
立ち上げ方は、スタートメニュー → すべてのプログラム → アクセサリ → メモ帳の手順です。

4.4 ローマ字入力

ローマ字や数字入力を行う場合には、IMEの入力モードを「A」にし、アルファベットを入力します。

●大文字入力はShiftキー

アルファベットを大文字にしたい場合には、「Shift」キーを押したまま、アルファベットを入力すると大文字になります。

●Shiftキーのロック

「Shift」キーを押したままの状態にしたい場合には、「Caps Lock」キーを押下すると、「Shift」キーが押された状態にすることが可能です。
解除する場合は、もう一度「Caps Lock」キーを押下します。
現在「Shift」キーがロックされている状態か否かは、キーボードの右上の方に光で知らせる物があるはずです ので、「Shift」キーのロック設定/ロック解除を繰り返して、確かめてください。
パソコンによっては、「Shift」キーを押しながら「Caps Lock」キーを押下しないと、「Shift」キーロックができない マシンもあります。
通常、「Shift」キーを押しながら「Caps Lock」を押下するというような場合、「Shift+Caps Lock」と記述しますので、今後この記述に統一します。

4.5 記号入力

キーボードを良く見てください。
「<」や「>」などの文字が、キーの上のほうに印刷されています。
「<」が印刷されているキーを押下しても、「<」文字は入力できません。
このように、キーの上部に印刷されている文字を入力するには、「Shift」キーを押しながら入力します。

4.6 その他のキー

以下に文字列入力には欠かせない代表的なキーを説明します。

4.6.1 BackSpaceキー(バックスペースキー)

現在のカーソル(|:ノートパッドなどのワープロソフトを立ち上げて文字入力を行おうとする場合、カーソルの形状がこのように変化します)位置より、1文字戻ると同時に、文字を削除します。

4.6.2 Deleteキー(デリートキー)

入力した文字を削除するキーです。
削除したい文字の前にカーソル(|)を移動し、「Delete」キーを押下すると、カーソル位置の文字が1文字消えます。

4.6.3 Spaceキー(スペースキー)

空白を入力する場合に使用します。
空白にも全角と半角があります。

4.6.4 Tabキー(タブキー)

一度に4文字分とか8文字分の空白を入力したい場合に使用します。

4.6.5 Homeキー(ホームキー)

現在のカーソル(|)位置の行の先頭にカーソルを移動する場合に使用します。

4.6.6 Endキー(エンドキー)

Homeキーとは逆に、現在のカーソル(|)位置の行の最後尾にカーソルを移動する場合に使用します。

4.6.7 F7キー(エフナナキー)

キーボードの上部にずらりと並んでいる、「F」が付いたキーですが、これらをファンクションキーと呼びます。
その内、「F7」キーは、日本語入力している時に、「F7」キーを押下すると、変換しようとしている文字がカタカナになります。

4.6.8 NumLock(ナムロックキー)

キーボードの右に並んでいる数字キーをテンキーと呼びますが、テンキーを押下して数字が入力されるようにするには、NumLockを有効にする必要があります。
NumLockキーが有効になったか場合は、キーボードのどこかのランプが点灯するはずなので、それで確認できます。



但し、ノートパソコンの場合には、テンキーやNumLock(ナムロックキー)が無い場合があります。

4.6.9 Enter(エンターキー)

前述のようにエンターキー/リターンキー/改行キーと色々な呼び方がありますが、操作を確定したり、改行したりする場合に使用します。
最もよく使うキーの一つです。

4.6.10 Esc(エスケープキー)

操作の取り消しを行う場合に使用するキーで、漢字に変換して確定(Enterキー押下)前にEscキーを押下すると、変換前の状態に戻ります。

4.7 特殊文字

特殊というのは語弊があるかもしれませんが、「ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、っ、ゎ」のように小さなひらがなを入力することも可能です。
これらの文字は小さいのですが、日本語ですので全角文字の分類です。
「ぁ」を入力する場合を例に説明します。
ローマ字入力では、「あ」を入力するには、「a」キーを押下しますが、「a」 キーを押下する前に、「x」キーを押下します。
ノートパッドを立ち上げて、試してみてください。
その他の小さなひらがなも同様に、「x」キーを押下してから入力します。

4.8 文字の複写と移動

文字入力とは少し違いますが、入力した文字列の複写(コピー)や移動(ムーブ)がキーボードにより可能です。
コピーは、
@ コピーしたい文字列を選択する
A コピーしたい文字列をパソコンに記憶する
B コピーしたい文字列を貼り付ける位置を選択する
C コピーしたい文字列を貼り付ける
という手順で行います。

因みに、貼り付けることを「ペースト」と言います。
ですから、パソコンの世界では、複写することを「コピー・アンド・ペースト」と言い、略して「コピペ」と言います。

@ コピーしたい文字列を選択する
この画面の文字が書いてある適当な位置にカーソルを移動し、ドラッグしながら、カーソルを左右に移動させます。
すると、文字が四角く塗りつぶされたようになります。
上下に移動させると、複数行選択することも可能です。



A コピーしたい文字をパソコンに記憶する
コピーした文字列をパソコンに取り込むには、キーボードの「Ctrl + c」キーを押下します。
これで、コピーした文字列がパソコンに取り込まれます。

B コピーした文字を貼り付ける位置を選択する
ノートパッドを立ち上げ、ノートパッドをアクティブウィンドウにした後、文字列を貼り付けたい位置をカーソルで選択します(何も書かれていないノートパッドでは、先頭しか選択できませんが・・・)。

C コピーしたい文字を貼り付ける「Ctrl + v」キーを押下します。
すると、先ほどコピーした文字列がノートパッドにペーストされます。

ムーブは、
@ 移動したい文字列を選択する
A 移動したい文字列切り取り、パソコンに記憶する
B 移動したい文字列を貼り付ける位置を選択する
C 移動したい文字列を貼り付ける
という手順で行います。
手順は、コピーと殆ど同じで、A番で押下するキーが違うだけです。
文字列を切り取る場合に使用するキーは、「Ctrl + x」です。
複写する場合には、「コピー・アンド・ペースト」でしたが、移動する場合は「カット・アンド・ペースト」と言います。
残念ながら、略語はありません(間違っても「カトチャン・ペッ」ではありません)。

この画面に表示されている文字は編集できませんので、ムーブはできません。
ですからムーブする場合には、ノートパッドにコピペした文字列を操作して確かめてください。

4.9 特殊キー

パソコンには特殊な目的のために割り当てられたキーがあります。
その中の代表的なキーを紹介します。

●画面のハードコピー

「Ctrl + Print Screen」キー押下で、モニター全体のハードコピー(カメラで撮ったような画像)をクリップボードに作成します。
クリップボードというのは、パソコンの中の記憶領域で、ペイントツールを立ち上げ、「Ctrl + v」キーでペイントツールに画像を貼り付けることができます。

●アクティブウィンドウのハードコピー

「Ctrl + Alt + Print Screen」キー押下で、モニターに表示されているウィンドウの内、アクティブウィンドウのみのハードコピーをクリップボードにコピーします。

●エクスプローラの表示更新

エクスプローラでパソコンの中身を表示していて、表示している箇所にフォルダを作成したり、ファイルを新規で作成或いは更新したのに、エクスプローラの表示内容が変化しない場合があります。
そのような場合、ファンクションキーの「F5」キーを押下してください。
エクスプローラに画面の表示更新を命令し、表示内容を最新状態にします。

4.10 フォントを使い分ける

●フォントは書体とサイズに大きく分類される

フォントというのは、書体のことで、代表的な書体としては、明朝体とゴシック体があります。
これ以外にも様々なフォントがありますが、パソコンで手紙、年賀状や様々な書面を作成する場合、適切なフォントを選択する必要があります。
フォントには、書体以外にサイズなどの要素もあり、太字、斜体や下線にしたりすることもできます。

●特殊フォントは印刷して使う

但し、年賀状ソフトに付随している、丸文字まどの特殊フォントをワープロで作成し、その文章をメールで添付ファイルとして送っても、受け取った側のパソコンにそのフォントが無ければ、普通の書体で表示されてしまいますので注意してください。
特殊フォントは、貴方のパソコンで印刷してから見せるようにしないと、その特殊フォントを他人に見せることはできません。

4.11 ローマ字入力

ローマ字入力する場合に、どう入力してよいか分からなくなった場合には、以下のURLを参考にしてください。
URL:http://www.geocities.jp/kagemusyamk1/index5.html

キーボード入力を練習するのに、ゲームを使って練習しようというフリーソフトも数多くありますので、ご自分で気に入ったものを見つけるのもよい方法です。
例えば、以下のURLより選択できます。
URL:http://www.vector.co.jp/vpack/filearea/win/edu/comp/typing/
選択したソフトを上記URLからパソコンに取り込む方法が分からないという場合には、12章 アプリケーションのインストールを参照ください。

4.12 文字の読み仮名

ここでは、キーボードで入力できるけれども読み方が分かりにくい記号の読み仮名を一覧で記述します。
記号読み
ビックリマーク、エクスクラメーション
ダブルクォート、ダブルクォーテーション
シャープ、いげた、ハッシュマーク
ドル、ダラー
パー、パーセント
アンパ、アンパサンド
シングルクォート、アポストロフィー
アスター、アスタリスク
カンマ、コンマ
マイナス、バー、ハイフン
_アンスコ、アンダースコア、アンダーライン
ドット、ピリオド、ポイント
スラ、スラッシュ
コロン
セミコロン
アット、アットマーク
エンマーク
カレット、キャレット
~チルダ
縦棒、パイプ、パイプライン
小なり
大なり

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