「楽しく仕事が出来ているかい?」 | |
1.部下を伸ばす上司と部下を駄目にする上司 はじめに 企業に入社した新入社員のための教育や研修において必ず言われることは「部下は上司を選べない」ということであり、これはある意味で組織にいる人間の宿命である。だから、「若手の社員は何をしたら良いのか」と言われたら、上司も人間である以上は仕方ない部分も多々あり、教育の担当者や状況が異なれば同じ事象でも受け取り方は千差万別となるので「止むなし」の部分も存在する。 しかし、将来において、やる気のある有能な若手や中堅の社員を育成して、企業や組織に対して役に立つ社員を確保していくことも上司の最大の役目である。若手の対応ややり方だけでなく、上司の正しい行動や振る舞いも人材育成の中で十分に考えていかねばならない。 「パワーハラスメント」とか、あるいは「ブラック」とか、さらには「働き方改革」とかが実際の業務の中で囁かれる中で、それでは上司や部下はお互いに一体どのように対応すべきであるのだろうか。本書では、技術系の若手や中堅の社員に対しても、主として上司がすべき「正しいと思われる」行動や対応を著者の視点から記述していくことにする。 本書は、若手や中堅を育成する上司だけでなく、育成される社員に対しても是非読んでもらいたい内容で記載した。
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