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隣国と交わる道



隣国と交わる道  孟子 巻第二 梁恵王章句下 三 (上) P73-74

斉宣王問曰、交鄰國有道乎
孟子對曰、有、惟仁者爲能以大事小、是故湯事葛、文王事混夷、惟知者爲能以小事大、故大王事獯鬻、勾踐事呉


斉宣王「隣国と交わるための「道」はありますか」
孟子「あります」
「仁者だけができることですが、大国であっても小国に仕えることです。是故に殷の湯王は葛に仕え、周の文王は夷に仕えました」
「知恵者にだけできることですが、小国が大国に仕えることです。故に斉の大王は匈奴に仕え、越の勾踐王は呉に仕えました」

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大国は下流である  老子 徳編 51章 p187

大国者下流、天下之交、天下之牝、牝常以静勝牡
以静為下。故大国以下小国、則取小国。小国以下大国、則取大国。
故或下以取、或下而取
大国不過欲兼畜人、小国不過欲入事人
夫両者各得其所欲、大者宜為下

大国はいわば川の下流であり、天下の集まる所、天下の「牝」である。牝はじっとしているだけ常にでオスに勝つ。
静かにしているだけで、へりくだっていることになるのだ。
だから大国は小国にへりくだることで小国と取引ができる。小国が大国にへりくだることで大国と取引ができる。
大国は、小国の人を小国の代わりに養いたいと思っているだけに過ぎず、小国は大国に取り入って仕えたいと思っているに過ぎない。
その両者の望むところを得るには、大国がへりくだるのがよろしい。

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