荘子 第4冊 雑篇">莊子 第四冊 [雑篇] 岩波文庫 青 206-4 金谷治 訳注 岩波書店 ISBN:9784003320648 ASIN:4003320646 


八疵 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

人有八疵

此八疵者、外以乱人、内以傷身、君子不友、明君不臣

人には8個の欠点がある

この8個の欠点がある者は、外では他人を混乱させ、内では自分を傷つける。
君子は友とせず、名君は臣下としない

 八疵

摠(八疵) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

非其事而事之、謂之摠

しなくてもよいことまでしてしまう

 八疵 上善如水

佞(八疵) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

莫之顧而進之,謂之佞

聞き入れられないのに進言する

 八疵 辞讓 上善如水

諂(八疵) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154



希意道言、謂之諂

 八疵 上善如水

諛(八疵) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154



不択是非而言、謂之諛

訓読みでは、「諂い」も「諛い」も「へつらい」と読む

 八疵 是非 上善如水

讒(八疵) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

好言人之悪、謂之讒

好んで人の悪口を言う

 八疵

賊(八疵) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

析交離親、謂之賊

他人の交友関係を切り離す

 八疵

慝(八疵) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

称誉詐偽以敗悪人、謂之慝

必要以上に誉めて、おとしいれる

慝(よこしま)

 八疵 上善如水

險(八疵) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

不択善否、両容頬適、偸拔其所欲、謂之險

善悪を棚に上げて、両者に良い顔をして、いいとこ取りをする

 八疵 羞惡

叨(四患) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

好経大事、変更易常、以挂功名、謂之叨

大きなことをしたがり、常識を変えたりして、功名をあげようとする

叨(むさぼる)

 四患 辞讓

貪(四患) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

専知擅事、侵人自用、謂之貪

知識を独り占めにして、事をほしいままにし、他人を侵して自分の利益を拡大する。

貪(むさぼる)

 四患

很(四患) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

見過不更、聞諫愈甚、謂之很

過ちを認めず、注意されるとますます頑固になる

 四患 辞讓

矜(四患) 莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

人同於己則可、不同於己、雖善不善、謂之矜

自分と同じ意見だけを正しいとし、同じでない場合は例えそれが正しくても、間違っているとする

 四患 是非



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